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『ARK』が見せる本当のオープンワールドの自由

『ARK』が見せる本当のオープンワールドの自由

2016年6月からSteam用ソフトとして配信が開始されたサバイバル系RPGの『ARK: Survival Evolved』(以下、『ARK』)。2017年10月26日には日本語にローカライズされたPlayStation®4版が、スパイク・チュンソフトより発売された。ゲームの目的は、オープンワールドで構築された世界を自給自足で生き残ることで、そのための行動一切が自由になっている。操作に関する説明が乏しくプレイに慣れるまでに若干時間がかかるが、基本操作や道具などの製作を行うクラフトのしくみなどを覚えていくと、じっくりとやり込める『ARK』の世界が広がってくる。たったひとりで恐竜の棲む無人島に放り出された主人公を操り、生き残るすべを自分の力で見つけ出す楽しさを紹介していこう。

文 / ドロシー伊藤


恐竜の棲む無人島に裸一貫で放り出される

ゲームをスタートし、キャラクターの作成が終ると何の説明もなしに無人島に放り出される。国産のゲームにありがちな、超親切なチュートリアルなどはなく、操作方法すらおぼつかない状態でプレイ開始となるわけだ。ちなみに、ソフトには取扱説明書ではなく“序盤サバイバル・ガイド”が付属している。序盤の必需品とも呼べる内容だが、残念ながら操作に関する記載はほとんどない。だが、これでいい。突然のサバイバル生活に戸惑いながら手探りで生き抜いていくわけで、プレイ方法はゲーム内で試行錯誤しながら学んでいくことになり、手順を見つけ出したときには大きな喜びが待っているはずだ。筆者はたき火に火をつける方法がわからず、かなり手間取った。設置後に、インベントリを開いて燃料となる木材やわらを投入、[火をつける]を選択すれば火がつくことを知ったときは驚きを感じ、さらに燃料と同時に生肉を放り込めば“こんがり肉”が製作できたときは感動もした。

▲最初の目標は石のピッケルやたいまつなど、とにかく道具を製作すること。道具を使いこなすことで狩猟や採取が楽になり、生き残るためのアイテム製作が捗る

▲プレイ開始後はほぼ裸(下着)の状態なので、服も製作。プレイを進めると製作可能な服の種類も増えるようなので、おしゃれも楽しめそうだ

道具を手にし身を守れる服を着ると、気が大きくなる。木材や石の採取だけでは飽きてくることもあり、少し遠方に冒険したいなと思うわけだ。大きな肉食恐竜は目視で避けていけば問題ないと思ったのだが、それが大きな間違いであった。プレイ開始地点からリアル換算で5~600mくらい歩いたところで、画面が赤く点滅しはじめる。どうやら攻撃を受けているらしく、足元を見るとオオトカゲくらいの恐竜が脚を突ついている。石のピッケルで反撃を試みるも、大したダメージを与えられないようで、さらにガツガツと突ついてくる。これは危険だと、近くの水辺に逃げようと走っていったのだが間に合わず死亡。すべての道具や服などを失う羽目になってしまった。

▲死ぬと装備や所持品を失った状態で自動的に復活する。一定時間は、死亡地点に前回持っていたアイテムが残っているので、回収して取り戻すことが可能

幸いにも復活地点と死亡地点が近かったため、アイテムの回収に向かう。しかし、ここで水辺に逃げたことが災いする。水中にはメガピラニアが生息しており、自分の死体に向かうとすぐに襲われて再度死亡してしまった。何度か繰り返すも、自分の死体の山ができるだけなので、回収は諦め、道具や服を作り直すことに……。なお、死亡してもキャラクターのレベルや解放した製作可能アイテムの記録などは失われないので安心。

▲死亡しても所持品を失う以外のデメリットはない。すべての装備とアイテムを収納ボックスに預け、どこまで進めるかを試すのも楽しいかもしれない