access 25th Anniversary Special 時空を巡る旅  vol. 4

Column

8年ぶりのオリジナルアルバム『CROSSBRIDGE』。新曲、ニューミックス、リメイクが3本柱の4thアルバム。

8年ぶりのオリジナルアルバム『CROSSBRIDGE』。新曲、ニューミックス、リメイクが3本柱の4thアルバム。

検証か。回想か。あるいは巡礼だろうか。願わくは、あの頃は見えなかった何かを見つけたい。access25周年スペシャル企画の8回連載。衝撃のデビューから突然の活動休止、待望の再起動から成熟期へ、8枚のオリジナルアルバムを軸に彼らの軌跡を追う。その轍は平坦ではない。真っすぐでもない。だから、胸が高鳴る。さあ、時空を巡る旅へ……。

♯4 4th Album『CROSSBRIDGE』(2002年3月20日発売)

2001年暮れだったと思う、朗報が届いた。突然だった分、うれしさが倍増した。しかし、思えば、結成もデビューも、新人時代の活動速度も、いつもトップスピードだった彼ら。このときも同様だった。朗報から間髪を入れず、02年1月にはシングル「Only the love survive」を、2月には「EDGE」を、3月には約8年ぶりのオリジナルアルバム『CROSSBRIDGE』を、立て続けにリリースした。

アルバムタイトルを直訳すると、架け橋。当時の浅倉大介はこう言っている。「アルバムを作りながら、さまざまな意味での架け橋を意識していました」。「さまざまな意味」とは「ボクとHIRO、ボクらと聴いてくれる人たち、accessと今の時代の音楽」などだ。この言葉を紐解くなら、「ボクとHIRO」は1+1=∞、「ボクらと聴いてくれる人たち」は2WAY、「accessと今の時代の音楽」は21世紀型シンクビートということになるのだろう。つまり、accessが最初に掲げた精神をこれからも貫く、ということだ。

『CROSSBRIDGE』の大きな柱は3本。新曲、ニューミックス、リメイク。その中から、まずは新曲に触れよう。浅倉と貴水博之の、8年の成長をもっとも反映していたのが「grand muse」。アルバムの錨のような存在感を放つバラード。当時、貴水はこう言った。「02年から始まるaccessのテーマになるような歌詞を書きたいと思って詞を書きました」。一方の浅倉は「作りながら、何回も鳥肌が立ったのを覚えています」と言った。さらにこう続ける。「accessは踊れる曲のイメージが強いけど、実は前からアルバムごとのバラードにものすごく力を注いできました」。

写真/『access TOUR 2002 CROSSBRIDGE』パンフレットより(撮影/田中和子)

それから15年が経った今年のこと。デビュー25周年の『access BEST ~double decades + half~』を語るとき、4枚組のDISC3にあたるBEST Balladsに触れ、浅倉は「実はaccessはバラードが……」と、同じ趣旨の発言をしている。もはや彼のアルバム哲学のようなものなのかもしれない。

続いてニューミックス。先行発売されたシングル「Only the love survive」と「EDGE」のPK mix。そのPKはエンジニアPhil Kaffelの頭文字。「EDGE」はトランスを基本にした音作りだ。しかも、トランスといえばヨーロッパが主流。そこをあえての……。当時の浅倉いわく「だから、ロンドンのエンジニアに(ミックスを)お願いしたら、完成形もだいたい予想できますよね。だけど、フィル(カッフェル)はアメリカの、それもLAのエンジニアだからね。どう解釈してくれるか楽しみだった」。これまさにヨーロッパとアメリカのクロスブリッジではないか。

3本目の柱がリメイク。「MOONSHINE DANCE 2002 -Return to Star-」などの4曲が収録されている。貴水は言った。「リメイクした曲をオリジナルバージョンと聴き比べてもらえば、今回のリメイクのすごさかわかってもらえるはず。大ちゃんが作ってきた音は完全に新曲でしたね。だから、僕も新曲を歌うつもりで取り組んだし、オリジナルバージョンのイメージがどうのというより、新しい音を聴いた瞬間のパッションを大事にしました」。7年、あるいは8年の時を埋める、過去と現在のクロスブリッジがリメイクだった。

さまざまな架け橋を含む『CROSSBRIDGE』だが、それ自体もまた架け橋になっている。なぜなら、アルバム冒頭の「”born a cross” (instruments)」からラストの「”cross a bridge” (instruments)」へと橋が架けられているから。そして、その橋はアルバムを聴いてくれる人たちへと延びていく。

文 / 藤井徹貫

 

リリース情報

access
CROSSBRIDGE

2002年3月20日発売
品番 ARCL-229

2016年6月22日配信開始
全11曲収録

【収録曲】
01. “born a cross”(instruments)
02. SHAKE THE SUNRISE
03. Only the love survive -PK mix-
04. JEWELRY ANGEL 2002 -Platonic Eye-
05. MOONSHINE DANCE 2002 -Return to Star-
06. 夢を見たいから 2002 -Soul The Future Love-
07. 777(trois seven)
08. AGAINST THE RULES 2002 –AA trance-
09. grand muse
10. EDGE -PK mix-
11. “cross a bridge”(instruments)

その他のaccessの作品はこちらへ

ライブ情報

access 25th Anniversary
double decades + half Special SYNC LIVE 1125/1126

11月25日(土)  千葉:舞浜アンフィシアター
11月26日(日)  千葉:舞浜アンフィシアター

double decades+half Christmas Special Live
12月23日(土) 苗場プリンスホテル ブリザーディウム
12月24日(日) 苗場プリンスホテル ブリザーディウム

access

浅倉大介(プロデューサー)/貴水博之(ボーカル)からなるユニット。1992年11月26日、「VIRGIN EMOTION」でデビュー以来、「MOONSHINE DANCE」「夢を見たいから」などヒット曲を連発。1994年には、3rdアルバム『DELICATE PLANET』でオリコン初登場1位を獲得し、その年の『NHK 紅白歌合戦』にも出場する。1995年、一旦活動休止をするが、2002年、access再始動。以来、毎年全国ツアーを実施、シングルやアルバムもコンスタントにリリースし、精力的に活動している。デビュー25周年のアニバーサリーイヤーとなる今年も、9月13日にベストアルバムをリリース後にホールツアーを開催。さらに11月25、26日には舞浜アンフィシアターでのアニバーサリーライブが決定している。12月20日には約5年ぶりとなるオリジナル・フルアルバムをリリースする。

オフィシャルサイトhttp://www.access-web.jp


歴代ツアーパンフレット22種類を完全復刻 デジタル版で配信!

1992年、鮮烈なデビューを果たしてから今年で25周年を迎えるスーパーユニット「access」。その記念すべきスペシャルイヤーに、歴代ツアーパンフレット22種類の完全復刻が緊急決定。デジタル・リマスタリングを施した状態でお届けします。いまここに「access」25年の歴史が鮮明に甦ります!! 第3回分も好評配信中!

「access」オフィシャル・ツアーパンフレット全22種類配信サイト

vol.3
vol.4
vol.5