Interview

舞台「パタリロ!」第2弾 来春上演! “当たり役”加藤諒が語る、“スターダスト計画”に向けた意気込み

舞台「パタリロ!」第2弾 来春上演! “当たり役”加藤諒が語る、“スターダスト計画”に向けた意気込み

魔夜峰央のギャグマンガ『パタリロ!』を初めて舞台化した、加藤諒主演の舞台「パタリロ!」。2016年12月8日、東京・紀伊國屋ホールで迎えた初日にすでに第2弾上演の決定が知らされていたが、その新作公演の詳細がついに発表される。地方公演を望むファンも多かったことから、今回は東京公演に続き、大阪公演も決定。数多くの原作ファンやアニメファンに「パタリロを演じられるのは加藤諒しかいない!」と言わしめた彼に第2弾公演『舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★』に向けた意気込みと、『役者「加藤諒!」☆プライベート計画☆』を聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶

役者人生の中で「当たり役だね」って言われることってそんなにない。だから、演じ甲斐もあるなと

まず、ファンタスティックホラーの舞台『人間風車』を終えた感想から聞かせてください。

『人間風車』のカンパニーは経験豊富な方が多かったんですよ。毎回毎回、いろんな課題を感じながらも、先輩方が芝居で引っ張ってくださっている感じがあって。本当に舞台の醍醐味を感じられた作品だったので、終わっちゃったのが寂しいです。

寂しいですか!?

めっちゃ仲のいいカンパニーでして。地方公演もあったんですけど、なぜか僕の部屋で今野(浩喜)さんや(佐藤)真弓さんが朝の5時過ぎまでゲームをしてたり。僕、眠かったから途中で寝ちゃったんですけど(笑)。そのくらい仲が良くて、ずっと一緒だったのですごく寂しいですね。でも、役者として得られるものがたくさんあった、僕にとっては宝物のような作品になりました。

役者として得たものというのは?

特に成河さんがいろいろ教えてくださって。基礎的なこともあるんですけど、役者としてここまでやらないといけない、追求してもいいのではないかっていうものを教えてくださったんです。例えば(『人間風車』で加藤が演じたサムが、売れない童話作家の語る悪魔に取り憑かれたキャラクター)ビルになることにすごく苦戦してたときに、成河さんから「頭皮の厚さは知っている?」と聞かれて、そこで平均2ミリだってことをわかったうえで(姉の頭皮にカッターを入れるシーンの)芝居をしたときに真実味が出たりして。そこからいろんなことを調べるようにもなったし、すごく自分にとって大きい経験だったなって思います。

『人間風車』の劇場パンフレットには、演出を手がけた河原雅彦さんが「加藤くんにはサムとパタリロだけやってて欲しい」と書かれていましたね。

あはは! そう、書いてましたね。ありがたいことですし、本当に嬉しいです。いろんな役をやらせていただく役者人生の中で「当たり役だね」って言われることってそんなにないと思うんですよ。だから、サムとパタリロがハマり役だと思ってくださることは本当にありがたいことですし、演じ甲斐もあるなって思います。

加藤さんの舞台を観たあとだと、ほかのキャスティングでは考えられなくなるんですよね。

そう言っていただけるのは嬉しいですけど、「自分がやりたかったな」って思ってる役者さんもいると思うんです。だからこそ、そういう人たちの気持ちも受け止めながら、みなさんに納得してもらえるようなサムだったり、パタリロを演じられるようにもっと頑張らないとなっていつも思ってます。

そして、舞台「パタリロ!」第2弾の上演日程が発表されました。

実は、第2弾をやることは前回の稽古のときから決まっていて。第1弾の舞台のいちばん最後に歌ったのも「絶対会えるよ、再来年」っていう歌だったんですよ。もう上演しますよっていう気持ちで歌わさせていただいていたので、やっと具体的に発表できて嬉しいですね。続編を望んでくれる方もたくさんいらっしゃったので、その期待に応えられて良かったなって思っています。

初演時を振り返って、どんな舞台になりましたか?

本当にハチャメチャでした(笑)。まずは、『パタリロ!』の世界観はこういうものですよっていうものを提示できた舞台になったと思います。ストーリーを見せる前に、設定を知ってもらうっていう感じですかね。あとは、みなさんのアドリブがすごすぎて「このチームすごいな……」って思いました。千秋楽がバンコラン役のツネくん(青木玄徳)の誕生日だったんですよ。最後に“永遠の27歳。ハッピーバースデー”っていうタスキをかけてステージに出てきて。「ヤバい! このままだと全部バンコランに持ってかれる!」と焦って、普段はマライヒにぶちぎれるシーンで、バンコランにぶちぎれるっていうことをしたりして(笑)。『パタリロ!』でアドリブ力が鍛えられたかなって思います。

青木玄徳さん(バンコラン 役)と佐奈宏紀さん(マライヒ 役)のキスシーンも話題になりました。

彼らは本気で演じていたし、2人とも美しいので、美しい男性同士のラブシーンは観てて嫌じゃないなって思いました。僕と(佐藤)銀平さんのキスシーンはみなさんにどう伝わったのかはわかりませんけど(苦笑)。まあ、そもそも『パタリロ!』はそういう世界観なので、正解だったと僕は思ってます。でも僕、ちゃんとチューをするキスシーンは「パタリロ!」が初めてだったんですよね。その前に、『*ASTERISK「Goodbye, Snow White」新釈・白雪姫』っていう舞台で白雪姫の役をやったので、チューをして起き上がるシーンはあったんですけど、そのときは鼻にキスだったので口はつけてなくて。なので、加藤諒の初めてのキスシーンは「パタリロ!」で、初めてのお相手は佐藤銀平さんだったってことだけは言っておきたいと思います(笑)。

(笑)第1弾を終えてみて、パタリロというキャラクターや作品の魅力はどんなところにあると感じました?

『パタリロ!』は昭和の面白いギャグがいっぱい詰まった漫画なんですけど、ただのギャグ漫画ではなく、温かみのあるギャグ漫画だなっていうところが好きなんですね。舞台「パタリロ!」もすごく仲のいいカンパニーだったので、その人間関係の温かさがちゃんと舞台に出てたんじゃないかと思います。