future×feature  vol. 15

Interview

石賀和輝、逆境を乗り越えて掴み取ったデビュー秘話を語る。大胆な行動力のきっかけとなった両親の一言とは――。

石賀和輝、逆境を乗り越えて掴み取ったデビュー秘話を語る。大胆な行動力のきっかけとなった両親の一言とは――。

語り口は謙虚で真面目。その奥二重の瞳と控えめな笑顔には、ナイーブな文化系男子の面影が漂う。だが、柔らかな物腰とは対照的に、デビューのいきさつには男らしい不屈のチャレンジ精神が。俳優・石賀和輝は、そんな繊細さと大胆さを内包した青年だった。12月から舞台『欲望という名の電車』の出演も控える注目株の成長記録を、本人の声をもとに振り返ってみよう。

取材・文 / 横川良明 撮影 / 相馬ミナ


自分たちを賛成に変えられるかはお前の行動次第だ。そう言われてスイッチが入った

石賀さんは「アミューズオーディション2014」でファイナリストに進出したことからデビューのきっかけを掴みました。

実は僕、その前にもアミューズに来たことがあるんです。

え、そうなんですか?

もともと先輩の佐藤健さんのことがすごく大好きで。アミューズに入りたいなと前々から思っていたんです。それで、17のときに1週間だけ自分でホテルをとって地元の大阪から東京に出てきて。そのときにアポもなく本社までひとりで来ました(笑)。

大胆! 結果はどうでした?

ダメでした(笑)。話を聞ける人がいないから、まずは資料を送ってくださいって帰されて…。悔しくて、すぐコンビニで履歴書とペンを買って、駅前の証明写真で写真を撮って、次の日、またアミューズまで資料を届けに行きました。

すごい行動力ですね。

もともとすごく内気だったんです。あまり自分から行動を起こすのも得意ではなくて。

それがどうしてそんな大胆なことを?

歌が好きだし、芝居にも興味があって、芸能界への憧れはずっとあったんです。それを初めて親に話したのが、高校1年生のとき。周りの親戚の人たちはみんな「芸能界に入れるなんてほんのひと掴みの人だけなんだから」って大反対。でも、親だけは、賛成というわけではなかったけれど反対もしなかった。「自分たちを賛成に変えられるかどうかは、お前の行動次第だ」って言ってくれて。その一言を聞いた瞬間、僕の中でスイッチが入ったんです。これは自分から何か行動を起こさなくちゃダメだって。

それで自分で直接事務所に。

結果的に資料は受け取ってもらえなかったんですけど、いつか絶対アミューズに入りたいという想いは変わらなくて。それまでの間、とにかく経験を積もうと、路上ライブをしたりモデルのお仕事をやらせていただいたり、いろんなことにチャレンジしていました。

じゃあアミューズへの所属が決まったときは嬉しかったでしょうね。

「アミューズオーディション2014」では賞は獲れなくて。でも悔しいというよりは、むしろ前向きな自分がいたんです。たぶんそれは自分なりに全力でやりきれたという達成感があったからだと思うんですけど。控え室でも同じように落ちてしまった人たちに「今日はありがとうね。俺は絶対アミューズに入りたいからこれからも頑張るし、同じ気持ちだったらまた一緒に頑張ろうな」って声をかけてました。そしたらアミューズの方に呼ばれて、契約のお話をいただいたんです。

そんな裏話が!

そのとき真っ先に浮かんできたのが、親の顔でした。今までずっと迷惑をかけてきたし、たぶん親も不安だったと思うんです。だから、自分の夢が叶ったことよりも、親の喜ぶ顔が浮かんだ瞬間に涙が出てきて。やっと親に胸を張って言える一歩を踏み出せたことが、何より嬉しかった気がします。

そこからいろんなお仕事を経験してきたと思いますが、中でも印象深いものは?

中屋敷(法仁)さんとやらせていただいた『露出狂』と『黒子のバスケ』の舞台2作品は、僕の中ですごく大きな経験になりました。『露出狂』は初めての2役。それぞれ別のチームでは僕の演じた御器という役を先輩たちがまったく違うふうに演じていて。その中でどう自分の個性を出していこうかいっぱい考えたし、もうひとつの役である九門とのギャップをどう見せていくかというのも考えどころでした。

『黒子のバスケ』では古橋康次郎役。見事な目の死にっぷりでした(笑)。

終わってからもしばらく引きずっていて。写真を撮るときもよく目が死んでたり、会う人会う人に「今日、目が死んでるね」って言われてました(笑)。『黒子のバスケ』では、もっくん(太田基裕)や安里(勇哉)くん、それに(黒羽)麻璃央くんのような尊敬できる先輩方がいたり、唯一の同い年である(阿部)快征から刺激をもらったり、たくさん吸収することがありました。

そして12月は『欲望という名の電車』。大竹しのぶさん、北村一輝さん、鈴木杏さんといった日本の演劇界の至宝と同じ舞台に立ちます。

今、お名前を聞きながら自分のことなのに鳥肌が立ってきました(笑)。舞台となる国も違うし、海外の演出家の方とご一緒させていただくのも初めて。今までやってこなかったことだらけで、今はとにかく必死に、言葉だったり文化を自分の中に取り入れているところです。誰もが出たいと憧れる作品だからこそ、堂々と胸を張って演じたいし、また次のステップに進むための一歩にできたらなと思います。

石賀和輝

1996年、大阪府生まれ。2014年に5年ぶりに行われた「アミューズオーディション 2014」ファイナリストに進出後、2015年にデビュー。同年11月には舞台『心は孤独なアトム』で舞台デビューし、2016年には舞台『CLOCK ZERO~終焉の一秒~ WatchOver』、舞台『露出狂』、舞台『八犬伝-東方八犬異聞-』、映画『星降る夜のペット』(17/ 仁同正明監督)に出演。舞台を中心に映画やドラマなどでも活躍中。12月8日からBunkamuraシアターコクーンで上演される舞台『欲望という名の電車』にも出演。

石賀和輝さん画像ギャラリー

HANDSOME FILM FESTIVAL 2017

【日程】
12月25日(月) 18:00 開場 / 19:00開演
12月26日(火) 13:00 開場 / 14:00開演 18:00 開場 / 19:00開演
12月27日(水) 12:00 開場 / 13:00開演 17:00 開場 / 18:00開演

【会場】
TOKYO DOME CITY HALL

【出演者】
石原壮馬、石賀和輝、太田将熙、甲斐翔真、金子大地、神木隆之介、小関裕太、
富田健太郎、正木郁、松岡広大、溝口琢矢、吉沢亮
※石賀和輝は25日のみの出演、松岡広大は26日のみの出演となります。
※出演者は変更となる可能性がございます。予めご了承ください。

公演に関するお問い合わせ:キョードー横浜
主催:株式会社アミューズ

オフィシャルサイトhttp://www.handsomefestival.com/


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応募期間

※募集期間は終了致しました。

12月7日(木)~12月14日(木)23:59

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