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『グランツーリスモSPORT』愛車と世界を旅する憧れのカーライフ

『グランツーリスモSPORT』愛車と世界を旅する憧れのカーライフ

クルマ好きの夢と憧れが詰まった『グランツーリスモSPORT』(以下、『GT SPORT』)。前回の記事では本作から追加されたVR機能を中心に、その“リアルドライビングシミュレーター”としての魅力を紹介しました。しかし、本作の魅力はそれだけではありません。憧れのクルマを自分の愛車としてチューニングし、数々のサーキットを走り回る夢のカーライフ体験もまた、『グランツーリスモ』シリーズの醍醐味。さらに“SPORT”を冠する本作では、モータースポーツとしての楽しみも従来より強化されており、これまで以上に楽しみどころの多い作品に仕上がっています。

今回は本作のさまざまなプレイモードとともに、作中で体験できるオーナーライフとモータースポーツの楽しさを紹介。VRだけじゃない、『GT SPORT』の魅力に迫ります。

文 / 大工廻朝薫(SPB15)


ひとりで遊びながら高めていく

『GT SPORT』で初めて『グランツーリスモ』シリーズに触れる人にとって、まず最初に行うべきはクルマの操縦技術の習得です。“リアルドライビングシミュレーター”と言われるほどのリアルな操作感覚は、それ単体でも遊ぶ価値のあるほどの出来ですが、リアルさゆえに慣れないうちはコントロールがうまくいかず、まともにレースに参加できないことでしょう。

『グランツーリスモ』シリーズでは1作目から続く伝統として、実際にゲームに触れながら操作を学べる初心者向けの練習用モードが存在してきました。本作でも、キャンペーンモードという形でその伝統は続いています。

このキャンペーンモードは、ドライビングテクニックを基礎から学べる“ドライビングスクール”、学んだ技術を活かしてさまざまな課題に挑戦していく“ミッションチャレンジ”、そして実際のコースを走って攻略方法を学ぶための“サーキットエクスペリエンス”という、3段階のステージにて構成されています。

それぞれのステージではイベントと呼ばれる小目標が多数設定されており、それらをひとつずつクリアしていくことで、レースに必要なテクニックが自然と身についていきます。

▲ドライビングスクールとミッションチャレンジでは、イベントを8つクリアするごとにプレゼントカーがもらえます。さらに全イベントでシルバートロフィー、ゴールドトロフィーを取得した際にもそれぞれ新たなプレゼントカーが獲得可能。目標を持ってプレイできるため、細かい積み重ねも苦になりません

▲サーキットエクスペリエンスは、コースの一部分だけを集中的に特訓することができます

『GT SPORT』から大きく変わったポイントとして、各イベントに挑戦する際、ゲーム内で攻略方法の解説動画を視聴してから挑むことが可能になりました。実際のクリア動画を見ながらナレーションによる解説を聞くことができるためコツがつかみやすく、技術習得の効率が大幅にアップしています。

▲イベントエントリー画面でビデオを選択することで、YouTube上の解説動画が再生されます。オンライン専用タイトルになった『GT SPORT』ならではの機能と言えるでしょう

キャンペーンモードに挑戦する際、併せて確認しておきたいのがコントローラーの設定です。本作をコントローラーでプレイする際は、ステアリング操作を方向キー、左スティック、モーションセンサーの3通りから選択可能。同様にペダル操作も、R2/L2トリガー、×/□ボタン、右スティックの3種から選ぶことができ、組み合わせの異なる計9通りの操作方法から自分に合ったものを選ぶことができます。

ステアリングをモーションセンサー、ペダルをトリガー操作にすればコントローラーを握り込んで擬似的なハンドル操作が体験できるほか、ステアリング、ペダルともにアナログスティックでの操作にすれば、まるでラジコンカーのように操作可能。組み合わせごとにそれぞれ異なるプレイ感覚が味わえます。

こうした操作方法の得意・不得意は、基礎的な訓練ほど違いがわかりやすく数字に現れてくるもの。キャンペーンモードは、自分にあった操作方法を見つける絶好のチャンスでもあるのです。

▲どの操作方法もそれぞれに違った良さがあり、どれが最適かはプレイヤーごとに異なります

キャンペーンモードでテクニックを磨いたら、今度はアーケードモードをプレイしてみましょう。アーケードモードには前回も紹介した“VRツアー”のほかにも、さまざまな遊びかたが存在しています。

腕試しには、AIとのレースが楽しめる“シングルレース”や、さまざまな条件を自由に設定して遊べる“カスタムレース”が最適。AIと勝負をすることで自分の実力を認識し、より速く走るための力を身につけていくことができます。

これらのレースでほかの車と競い合うレースの感覚を覚えておけば、AIだけでなくほかのプレイヤーとのオンライン対戦も、十分に楽しめるようになるでしょう。

▲AIとのレースを通して経験を積みながら賞金を稼ぎ、よりグレードの高いクルマを購入するための資金を積み立てていきましょう

▲カスタムレースではレースに参加するクルマの数や周回数など、レースに関する設定を自身で自由に設定できます

さらに、学んだテクニックをひとりで磨き上げながら記録を追求していきたい人には、最速記録に挑戦する“タイムトライアル”や、ドリフトのテクニックを競う“ドリフトトライアル”などのモードも用意されています。

ドリフトトライアルは定められた短い区間を走り、意図的にクルマを横滑りさせるドリフト走行の出来映えを競うポイント制の競技。レースに疲れたときの気分転換に遊ぶもよし、ハイスコアを目指してくり返しプレイするもよし。短時間で軽く遊ぶのにちょうどいいプレイモードとなっています。

▲ドリフトトライアルでは、ドリフトが成功すると観客からの喝采が、失敗するとブーイングが聞こえてきます。このようなお遊び的要素もまたモチベーションにつながり、ついついくり返しプレイしたくなるプレイモードになっています