Interview

中島健人、座長としての心構え&役者へのスイッチを語る。『みせコド』注目は“カッコ悪い部分”と“ニーダウン”

中島健人、座長としての心構え&役者へのスイッチを語る。『みせコド』注目は“カッコ悪い部分”と“ニーダウン”

水波風南による人気コミック『未成年だけどコドモじゃない』が、『ヒロイン失格』(15)などの英勉監督のメガホンで実写化! 文武両道で学校イチのモテ男である“王子様”でありながら、ある秘密を持ってヒロイン〈折山香琳〉(平祐奈)と“愛のない結婚”をする主人公〈鶴木尚〉を演じるのは、Sexy Zoneの中島健人。二人に離婚を迫る〈海老名五十鈴〉役で共演した事務所の先輩・知念侑李(Hey! Say! JUMP)とのプライベートでの話や、平祐奈とのほっこりエピソードを始め、人を変える恋愛に対する考え方、そして座長としての居方など、彼ならではの言葉選びで伝えてくれるメッセージは必読。さらに、本作についてSexy Zoneメンバーから貰った言葉など、様々な角度からたっぷりと話してもらった。

取材・文 / 吉田可奈

〈尚〉は素の自分? 刺激を受けた平祐奈との共演、「一世一代の賭け」だったサプライズアドリブ秘話

本作では、二面性のある“王子様”的存在の高校生という役柄でしたが、どんな役作りをして撮影に臨みましたか?

中島 いつも様々な役に挑戦させていただく度に、たくさんの映画を観たり、日々何かを意識しながら生活することがあるのですが、この映画の〈尚〉に関しては、「役の色を装飾する必要はあまりないな」と思ったんです。なので、特別な役作りはせずに臨みました。

ということは、素の自分で演じたということでしょうか。

中島 そうですね。「ここはこういう表情をしよう」という芝居の付け方はせずに、〈香琳〉に対して、そのときに感じたことや、素直な表情を大切にして演じました。でも一つだけ意識したことを挙げるとしたら、〈尚〉はとても几帳面な性格で、整理整頓ができる人だということ。たとえば食器を洗うシーンでは、何度も水で流して泡が取れているか確認するなど、意識しながら演じていました。

未成年だけどコドモじゃない 中島健人

中島さんは現在、23才になりますが、高校生のオファーが来たときに抵抗はありませんでしたか?

中島 全くなかったですね。それよりも、高校生のラブストーリーで演じられることがすごく嬉しかったので、オファーしていただいたことに感謝しかありませんでした。祐奈さんは、とても面白い方ですし、ものすごくポジティブなので、年齢の差を感じることなく演じることができたんです。ダジャレ好きですし(笑)。

とても明るくて元気をもらえる女優さんですよね。

中島 そうなんですよね。以前、「落ち込むことはあります?」と聞いたら、「ない!」って言ってて(笑)。「すごいな」と思ったと同時に、「どういう生き方をしてきたの!?」って突っ込んじゃいました(笑)。でも、そこまで物事をポジティブに捉えられるのは才能ですよね。まだまだ僕は「ちっちぇえな」って思う瞬間があるので、祐奈さんと話すことで刺激を受けました。

未成年だけどコドモじゃない 知念侑李

一人の女性を二人の男性が奪い合うというストーリーに対しては、どんなことを思いましたか?

中島 夢のようなお話ですよね。だからこそ、僕とねんちーが……いや、知念くんが、競い合いながら〈香琳〉を奪い合っている姿を楽しんでもらいたいと思います。本当に知念くんがカッコよくて、「さすがだな」と思うシーンがたくさんあるので、そこにも注目してほしいですね。それに祐奈さんは“ヒロインはこうあるべき”というお手本みたいなお芝居をされていて驚きました。僕は祐奈さんにアドリブで突っ込むことが多かったんですが、すぐにその場で感じたことを言葉や表情にして面白く返してくれたので、すごく演じやすかったです。

未成年だけどコドモじゃない 平祐奈

どんなアドリブがあったんですか?

中島 たくさんあるんですが、印象的だったのは、セリフの延長線上での言葉遊びで“テイラー・スウィフト”とボケたところですかね(笑)。今、これだけ言っても何のことだかわからないと思うので、ぜひ劇場で確認してもらいたいです(笑)。あとは、最後の最後でどうしても〈香琳〉を驚かせたくてアドリブを入れたシーンがあるんです。〈香琳〉にだけは内緒で、監督に提案して決めたものだったので、撮影本番は一世一代の賭け!〈香琳〉はすごくビックリした表情をしていたので、大成功でした(笑)。

「すごく演じやすかった」英監督の現場、座長としての心がけと、もう“未成年じゃない”メンバーからの言葉

英監督からは、撮影前に〈尚〉についてのアドバイスはあったのでしょうか。

中島 初めて英監督とお会いしたときに、打ち合わせで「この作品は〈香琳〉の成長物語のようであって、〈尚〉の成長物語でもある。〈香琳〉と出会うことによって〈尚〉がいろんな顔を見せて、一人の男として成長していく話」とおっしゃっていたんです。なので、単にカッコいい男性像としての〈尚〉を演じるのではなく、カッコ悪いところもしっかりと見せていかなければならないと思って。そのために、先ほど話した通り、役作りは極力せずにナチュラルに演じれば、カッコ悪い部分とカッコ良い部分が顕著に浮かび上がっていくと思ったんです。劇中に、「ちょっとカッコ悪いな」というところがあれば、僕のプラン通り。決して完璧ではない〈尚〉の人間的な部分にも注目してほしいですね。

〈尚〉の大人な部分と、子供っぽいところはどこだと思いますか?

中島 大人な部分は“整理整頓”ができるところです。片付けはもちろん、自分の将来設計も整理整頓をしているんですよ。だから〈香琳〉と政略結婚をして、自分が有利になる方向に話を進めていくのが上手かったんだと思うんです。でもどんな理由であれ、愛のない結婚をしてしまうのは子供だなと思います。あとは18才ならではの、背伸びをしているところも可愛いですよね。

未成年だけどコドモじゃない 中島健人

演技の部分で、英監督だからこそ引き出されたと思う部分はありますか?

中島 “余韻”だと思います。監督はおそらく余韻が大好きで、台本通りに演じた後の余韻がどうなるかをかなり追求される方なんです。

それは実力を試されますよね。

中島 そうですね。でも、役者同士が作り上げていく台本にはない部分を追求されているので、すごく自由に演技させてくださるんです。良い意味での悪ノリも、監督が楽しんでくれるので、演じていてすごく楽しかったです。僕がアドリブをいれると、誰よりも監督が一番笑ってくれるんですよ。

笑い声が聞こえるんですか?

中島 そうなんです。現場で笑い声が聞こえると「今のシーンは面白かったんだな」って安心できたんです。人の評価って、良い意味でも悪い意味でもすごく大事だと思うんですよね。そういう意味では、僕らが演じたことに対して監督はすぐにレスポンスを返してくれるので、役者としてすごく演じやすかったです。

中島さんは、本作が主演映画の5本目となりますが、座長として心がけていることはありますか?

中島 共演者の方に、常に現場を楽しんでもらいたいという気持ちを一番大事にしています。日常会話も何気ない内容で終わらせたくないんですよ。

具体的にはどんな会話でしょうか。

中島 たとえば血液型を聞かれたら「クワガタ」と答えます。

(笑)。

中島 ね、クスッとするでしょ(笑)? これだけで思い出になりますし、ただ単に「A型です」って答えるよりも会話が弾むと思うんです。もちろん、普通に答えてほしい人がいるのもわかっています(笑)。

あ、そこはわかっているんですね(笑)。

中島 もちろん(笑)。ただ、最初に相手にクスッと笑ってほしいから仕掛けるんです。笑顔がない現場が好きじゃないんですよね。もちろんシリアスな作品のときには、そういうのはメイク室までにしておきますけどね(笑)。

未成年だけどコドモじゃない 中島健人

本作で、Sexy Zoneのメンバーには、特にどんなところを観てもらいたいですか?

中島 メンバーのみなさん、本当に楽しみにしてくださっているみたいで。「ケンティ、早く観たい!」って言ってくれるんです。特に松島(聡)くんは「僕、この映画が公開される頃は、未成年じゃなくて成人だからさ。二人でシャンパンかワインを飲みながら『みせコド』について語り合わないかい?」って言ってきたんですよ。

それはどのタイミングで言ってくるんですか(笑)?

中島 それが、生放送のラジオの収録前に言ったんですよ! 「そんな面白いことを言うなら、ラジオの収録中に言えよ」って突っ込みました(笑)。まぁ、そんな風に僕と語り合いたい方がSexy Zone内部にもいるようなので、その期待にたくさん応えていきたいですね。

1 2 >