future×feature  vol. 17

Interview

「仮面ライダー」シリーズで子役時代から活躍する俳優・溝口琢矢、5次元アイドル『DearDream』の及川慎役としてさらに進化し続ける彼の光と影に迫る

「仮面ライダー」シリーズで子役時代から活躍する俳優・溝口琢矢、5次元アイドル『DearDream』の及川慎役としてさらに進化し続ける彼の光と影に迫る

2007年に子役として俳優デビューし、若干22歳にして豊富な経験を持つ溝口琢矢。現在も『ドリフェス!』のアイドルユニット「DearDream」の及川慎役として新たな魅力を開花させている彼が語る、これまでの歩みと悩み。そして、今だからこそ感じるステージへの情熱とは?

取材・文 / 野本和義 撮影 / 相馬ミナ


ファンの方の熱意を真に感じることによって、「この熱意に負けられないな」って気持ちになる

幼い頃から子役として活動されてきましたが、デビューのきっかけは?

『どっちの料理ショー』(日本テレビ系列)というバラエティ番組に一般応募の回があって、母が僕と兄の名前で応募したんです。好きな食べ物の差くらいの違いだったと思うんですけど、なぜか僕だけ書類審査を通過して、オーディションを受けに行ったら、合格したんです。番組の司会をやっていた三宅裕司さんのマネージャーさんがアミューズに「すごくいい子がいたよ」って言ってくださったのが、きっかけの1つです。あとは、ちょうど同時期に、福山雅治さんの大ファンだった母がアミューズに書類を送っていたんです。面接に行ったら、「まさに君だね」って突然言われて、アミューズに入ることになりました。入って、最初に撮影したのが『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』という映画でしたね。

事務所に入ったばかりで、いきなり映画の撮影なんて大変だったのでは?

出演シーンは、ほんの10秒くらいだったんですけど僕の中では壮絶な戦いでした。三池崇監督から「3日前から前乗りしていいよ」と言われて、マネージャーさんとホテルに泊まることになったんですけど、当時は小学4年生で、ホテルに泊まることさえ初めてでした(笑)。僕が演じたのは主演の伊藤英明さんの幼少期の役で、橋にぶら下がっているお父さんとお母さんの首吊り死体を見て、「ビックリする」「怒る」「悲しむ」「叫ぶ」っていう……。当時の僕には意味が分からないくらい難しかったです。早朝から冷たい川の中に入って撮影したんですけど、最終的に涙が出たのは撮影の辛さからでした。あまり覚えてないんですけど、撮影が終わった瞬間、僕、倒れちゃったみたいで(笑)。でも、今振り返ると、最初の仕事がこの撮影で良かったって心の底から思います。感情表現が豊かじゃないといけないのがお芝居ですけど、それって一番恥ずかしいことでもあるじゃないですか。意識して、人前で叫んだこともなければ、怒った顔も見せたことないですし、泣いたこともないですから。この過酷な状況だったからこそ、ストッパーが1つ外れた状態で次の仕事に進めたと思います。

演技することが面白いと感じられたのは、いつ頃からですか?

“演技が面白い”っていうよりも、僕の中で“人間って、めちゃめちゃ面白いな”って感じられたときがあったんですけど、それは高校生になってからでした。子役の頃は習い事みたいな感覚で、特別なことをやっているという実感がなかったんです。実は中学生の頃に、学校での人間関係に悩んでいた時期があって。いろいろ悩んだんですけど、「このままじゃダメだ」って、なぜか思えたんです。それを乗り越えた高校時代から(演技への意識が)変わりました。

仮面ライダーシリーズに複数出演されていますが、特別な思い入れはありますか?

『仮面ライダー電王』に子役として出演したのが最初だったんですけど、僕の中ですごく大きい作品になりました。当時は小学校高学年くらいだったんですけど、同じ学校の1年生から「ねぇ、仮面ライダーだったの?」って耳元でささやかれたこともありました(笑)。それから電王の時にお世話になっていた方々に『仮面ライダーゴースト』で再会できたんですけど、ADだった方が監督になっていたり、いろいろ変わっていて。僕自身も時の流れを感じましたし、現場に行ったときは軽い同窓会みたいな感覚でした(笑)。スタッフさんも含めて、「あっ、お久しぶりです」みたいな。(現場を)何も知らない訳ではなかったので、がんばらなきゃなっていう想いはありましたし、幼心に学んだことを再確認する場になりました。

とても俳優経験豊富ですが、アイドルの要素がある『ドリフェス!』のDearDreamの及川慎役で新たに感じたことも多かったのでは?

舞台の上やカメラの前で役に入り込めむことはできるんですけど、“溝口琢矢”個人って思うと自信をなくすというか…。何も出来ないんじゃないかって思っちゃう部分があったんですが、以前の人間不信を払拭できたのが、『ドリフェス!』です。“及川慎”というキャラクターを背負うプレッシャーもありましたけど、そこに逃げられたのも大きくて。「溝口琢矢として出ろ」って言われていたら、望ましい成長を遂げられなかったんじゃないかって思うときもあります。今、ダンスの見せ方では “綺麗に踊ること”を目標にしていて、インパクトに欠けるかもしれませんけど優雅さや華麗さを求めているんです。それは僕自身のキャラクターともすごいマッチングしてるんです。悪い言い方をすればイメージしやすいところに逃げていたのかもしれないですけど、良く言えばすごく肉付けしやすかったんです。僕はキャラクターの中で生きるのが好きなんだなって思ったきっかけでもあります(笑)。

声優としての仕事は、『ドリフェス!』が初めてでしたか?

しっかりとしたアフレコというのは、初めてでした。マイクがまるでそびえ立つ壁のようで、異様に大きく感じましたね(笑)。1年半ぐらい経った今、ようやくマイクに慣れてきたなって感じで、そう思うと声優さんってすごいなと改めて思います。俳優の演技は、家で考えてきたものを稽古場で1つ1つ試していく感じだったんですが、声優の場合は、想像力をより豊かに働かせてきたものを1つのマイクに凝縮させていくので作業がまったく逆だったんです。いかに、マイクに自分の経験を細かくして詰め込むかっていう感覚。野菜の袋詰めセールじゃないですけど、どれだけ入れられるかって(笑)。野菜の束の中から1本だけ質の高いものを選ぶのが俳優の芝居で、たくさん経験を詰め込んで絞り出す濃縮還元ジュースみたいなのが声優の仕事だと思います。

テレビや舞台の仕事と違って、直にファンの方と交流できるというのも『ドリフェス!』の活動の特徴ですが、そこで感じたことはありますか?

目で会話ができるっていうのは、すごく大きなことなんだなって感じました。高校卒業までに学年の全員と話すことを実践したんですが、目を合わせて話すと、いろいろなものが伝わるし、直接話すことがすごく大切なんだなってことが分かったんです。握手会とかでファンの方とお話して、その方の熱意を真に感じることによって「この熱意に負けられないな」って気持ちになるんです。「皆さんがそんなに熱意を持っているなら、僕らはもっと熱い想いでお返しする」という相乗効果が、僕の中に生まれるんですよね。ファンの皆さんのためにがんばるというよりも、ファンの皆さんに負けないようにがんばるという感じなんです。

今、もっとも力を入れて取り組んでいることはなんですか?

DearDreamが結成してから少し年月が経ちますけど、やっぱり同年代が集まるとなあなあにしてしまうことがあるんですよね。つい先日、みんなで集まってそんな部分について話したんですよ、「こんなんじゃダメだぞ」って。そしたら、みんなの意識がすごい変わってきまして。いかにファンの方を虜にするかというか、「こんな僕たちも居るんだぞ」って、常に進化した姿を見せられないとファンの方に負けてしまう。年明けのDearDreamの1stライブツアーに向けて、今は個々の実力を高めつつ、グループ全体として「ステージで何を見せたいか」という具体性を持っていかなければいけないなと思って取り組んでいます。さらに進化した姿に期待していてほしいです。

溝口琢矢

1995年、東京都生まれ。劇場版『仮面ライダー電王』、映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07/ 三池崇史 監督)で子役デビュー後、2015年に『仮面ライダーゴースト』でレギュラー出演を果たし、5次元プロジェクト「ドリフェス!」『DearDream』の及川慎役として活躍。

溝口琢矢さん画像ギャラリー

HANDSOME FILM FESTIVAL 2017

【日程】
12月25日(月) 18:00 開場 / 19:00開演
12月26日(火) 13:00 開場 / 14:00開演 18:00 開場 / 19:00開演
12月27日(水) 12:00 開場 / 13:00開演 17:00 開場 / 18:00開演

【会場】
TOKYO DOME CITY HALL

【出演者】
石原壮馬、石賀和輝、太田将熙、甲斐翔真、金子大地、神木隆之介、小関裕太、
富田健太郎、正木郁、松岡広大、溝口琢矢、吉沢亮
※石賀和輝は25日のみの出演、松岡広大は26日のみの出演となります。
※出演者は変更となる可能性がございます。予めご了承ください。

公演に関するお問い合わせ:キョードー横浜
主催:株式会社アミューズ

オフィシャルサイトhttp://www.handsomefestival.com/


【募集終了】抽選で2名様に溝口琢矢さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

応募期間

※募集期間は終了致しました。

12月15日(金)~12月24日(日)23:59

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