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年末年始は“イッキ見”界(!?)の総本山、海外ドラマを制覇せよ!『ブレイキング・バッド』『ウォーキング・デッド』など品質保証済み海外ドラマを紹介

年末年始は“イッキ見”界(!?)の総本山、海外ドラマを制覇せよ!『ブレイキング・バッド』『ウォーキング・デッド』など品質保証済み海外ドラマを紹介

2017年末/2018年始の長期休暇を利用して、家でゆっくりとBD/DVDをイッキ見したい人のためのガイド連載第2弾。第1弾では人気のシリーズ映画を紹介してきたが、今回はイッキ見界(!?)の総本山、海外ドラマを紹介する。

なぜ海外ドラマにハマると抜け出せなくなるのか?

アメリカ映画が自国だけでなく世界中の市場に出て行くことを想定して製作されているのと同じく、アメリカやイギリスのドラマは、初放送だけでなく、海外での放送やDVD、ネット視聴を見越して予算が組まれ、脚本が書かれるのが大きな特徴だ。結果として近年の海外ドラマはハリウッドの超大作なみの予算が組まれ、展開規模も拡大。約10話ほどを放映して完結してしまう多くの日本のドラマと異なり、人気の海外ドラマは“シーズン”名で束ねられる複数話を放送しては休止し、人気があれば新しいシーズンを放送する方式が一般的だ。そのため、製作者は視聴者の興味を保ち続けるために、エピソードのラストには観客が思わず「この後どうなるの?」と思ってしまう展開(=クリフハンガー)を仕掛け、ドラマがクライマックスを迎える直前で次のシーズンへ! 一度ハマってしまうと抜け出せないファンが増える一方、初心者は「あまりにも多すぎて、どこから観ればいいの?」と敬遠がちに。

もちろん、作り手たちも“新規参入者”をいかに取り込むかに知恵を絞っていて、新しいシーズンが始まる際には冒頭に“これまでの振り返り”を入れたり、それまでの設定をすべてリセットする展開を盛り込んだりしている。例えば、1966年に誕生した超人気ドラマ『スター・トレック』はドラマだけでも5作品あり、エピソード数を足すと映画やアニメ版を除いても701話もある。そのため2017年9月から始まった最新シリーズ『スター・トレック:ディスカバリー』(Netflixオリジナルシリーズ)では、ドラマの設定を最初のシリーズ「宇宙大作戦」より前の時代にすることで、初心者が予備知識なく楽しめる内容になっている。

品質保証済み! 人気の海外ドラマはこれだ!

当然ながらテレビの前に座る人は様々。小さな子供もいれば、年配の人も、家族揃ってテレビを楽しむ人もいる。そのため、海外ドラマもサスペンス、家族ドラマ、刑事ものなど幅広いジャンルが揃っているが、近年はテレビの枠を超えるような“尖った”作品が話題を集め、長続きする傾向にある。世界の人気ドラマのランキングをとると必ず上位に入る『ブレイキング・バッド』は、貧しい高校の化学の先生が病気で余命いくばくもないと宣告され、家族に財産を残すため、自宅で”麻薬精製”を開始! 家族のために始めた事業は予想外の展開を見せ、平凡な主人公が次第に変貌していく様を描く本作は、過激な題材ながらエミー賞、ゴールデングローブ賞などを次々に制覇。全5シーズン62話で完結している。

麻薬がアリなら……ゾンビだってありなのが米ドラマ! 一度死んでは蘇り、人間を襲う“歩く死体=ウォーカー”によって地球の文明が崩壊し、荒廃してしまったアメリカで何とか生き残ろうとする人々を描いたドラマ『ウォーキング・デッド』は、2010年の放送開始前から注目を集め、シーズン1の最終回を600万人が視聴するメガ・ヒットに。大規模かつスリリングなアクションシーン、人間同士の争いも描く緊迫感のあるドラマ、そして何より“どの登場人物が、いつゾンビに襲われて物語から退場するかわからない”展開がウケて、見逃せない、早く観たい、イッキに見たいと声をあげるファンが急増。現在、アメリカでは第8シーズンが放送されている。

放送当初から“映画をしのぐスケール”と称されたのは『ゲーム・オブ・スローンズ』。ドラゴンや魔法が存在する世界を舞台に、王亡き後の“鉄の玉座”を巡る争いや、熾烈な人間ドラマを描く作品で、アメリカの有料ケーブル局HBOが放送するだけあって内容も熾烈で過激! 日本でも先ごろ第7章(第7シーズン)のBD/DVDが発売され、ここでイッキ見してしまえば世界のファンに追いつくことができる。ちなみに来るべき最終章はファンの熱も、作り手の気合いも高くて、1話の長さが映画並みになるとの報道も。”近頃のドラマは映画級のクオリティ”という傾向を最も感じられるのが本作だ!

そんな米ドラマ界で今年、最も話題になったのは、『ツイン・ピークス The Return』。1990年に放送され、日本でも一大ブームを巻き起こした『ツイン・ピークス』の25年ぶりの続編(第3シーズン)で、待望の復活&旧キャストの集結が伝えられると、世界中のファンが大熱狂。1話放送されるたびにネット上では感想や深み読み、予想合戦が白熱し、評論家のレビューも高評価。ついにはフランスの映画誌『カイエ・デュ・シネマ』が選ぶ2017年の映画ベストテンの第1位に選出された。残念ながら日本ではまだWOWOWで放送されているだけで、BDやDVDは未発売。ただ、来るべきリリースを前に備えて、25年前に放送された2シーズン全13話をイッキ見することは可能だ。カナダの国境から少し南に下った場所にある架空の田舎町”ツイン・ピークス”で発見された少女の遺体。彼女は”学園の女王”で誰からも愛される優しい女の子だった。しかし、捜査が進むにつれて、彼女の隠された顔が明らかになり、同時に町の人々の裏の顔、そして町に巣食う”謎の存在”の正体が少しずつ明らかになっていく。

他にも、名前だけは知っているけど実は観たことはない人もいるかもしれない大人気作『24-Twenty Four-』や、ミュージカルシーンのクオリティの高さと胸に迫る青春ドラマが好評の『glee』、昨年13年ぶりの新作が登場して話題を集めた『Xファイル』、名探偵が現代に蘇る『シャーロック』、大ヒット作連発のマーベル映画の世界観をドラマで描く『エージェント・オブ・シールド』、華麗な英国貴族の物語を壮大なスケールで描く『ダウントン・アビー』など、人気作、イッキ見したくなるドラマが数多く存在。今回は字数の関係で取り上げられなかったが、熱狂的なファンの多い韓国ドラマや、話題にはなっていたけど実は見逃してしまった日本のドラマも入れると候補リストは膨大に。少し気後れするのは最初だけで、第1話を再生した後はまたたく間にハマってしまうはずだ。