Interview

【インタビュー】アニソンシンガー・鈴木このみ、15歳でのデビューから5年分の集大成! ベスト盤『LIFE of DASH』と“走り続けていく”未来への思い

【インタビュー】アニソンシンガー・鈴木このみ、15歳でのデビューから5年分の集大成! ベスト盤『LIFE of DASH』と“走り続けていく”未来への思い

アニソンシンガーとして活躍する鈴木このみが、キャリア初のベストアルバム『LIFE of DASH』を12月20日にリリースした。これまでの全シングルの表題曲に加えて、本人が初めて作詞・作曲に挑戦した新曲「夢へ繋ぐ今」も収録しており、2012年に弱冠15歳でデビューしてからアニソンシーンを全力で駆け抜けてきた彼女の活動の集大成にして、この先の希望溢れる未来を予感させる作品となっている。2018年には声優デビューも控え、ますますの躍進が期待される彼女に、ベスト盤について話を聞いた。

取材・文 / 北野創


ひとつの区切りという印象もあるけど、終わりを感じさせるものにはしたくなかった

ついに初のベストアルバム『LIFE of DASH』がリリースされましたが、この5年間を振り返っての今のお気持ちは?

鈴木このみ 自分で振り返ると一瞬だったと思うんですけど、こうやってベスト盤を聴くと5年間の間にいろんなことがあったんだなって思いますね。たぶんファンの皆さんも曲ごとにいろんな思い出が付随してると思うんですけど、自分もその当時悩んでたことや曲をもらって立ち直れたこと、逆に考えるきっかけをもらったこと、そういういろんな思い出が一緒に浮かんできたので、ひとつひとつが濃かったんだと思います。

『LIFE of DASH』というタイトルは、2ndシングルにして代表曲「DAYS of DASH」をもじったものになりますね。

鈴木 ベストアルバムって、自分のなかではひとつの区切りという印象もあるんです。だから作ることが決まったときからずっと、終わりを感じさせるものにしたくないと言っていて。なのでタイトルも走り続けていくみたいなイメージで『LIFE of DASH』にしたんです。タイトルはいちばん悩みましたね。

どの曲も思い出深いと思うのですが、今回の収録曲の中であえて自分にとっての転機になった曲を選ぶとしたら?

鈴木 いちばんの転機は「Love is MY RAIL」だと思います。この曲のメロディーと歌詞をもらったころは、このまま歌手として続けていけるのか不安がすごくあったりして、実はすごく悩んでいたんです。ステージに立つとスイッチが入るのでいつも通りの自分にはなれるんですけど、心の中では自分らしい発信ができないのであれば意味がないし、辞めたほうがいいのかなと思ったり、実はいろんなことを考えてて。そのことは身内を含めて誰にもしゃべってなかったんですけど、畑(亜貴)さんがこの曲の歌詞でその悩みのことをズバリと当ててくれまして。歌詞で答えを導き出してくれたので、よし!と思ってもう一回出発することができた曲なんです(→リリース当時のインタビュー)。

他にも「いちばん○○な曲」というお題でいろいろ聞きたいのですが……。

鈴木 いちばん印象が変わり続けている曲は「夢の続き」ですね。この曲は初めて自分のためではなく友だちのために歌った曲なんですけど、当時の私は高校生で、周りにまだ何もやりたいことが決まってなくてあせってる友だちがいて。私は歌手になりたいという夢を子どもの頃から持ってたので、その子の気持ちがうまく掴めないし、無責任なことは言えないので、ずっとモヤモヤしてたんです。そんなときに出会ったのがこの曲で、タイトルに〈夢〉が入ってますし、この曲が主題歌だった『さくら荘のペットな彼女』も夢を追うのがテーマの作品だったので、これだと思って友だちのために歌ったんです。

そうだったんですね。

鈴木 その友だちも今はやりたいことが見つかって、周りの友だちのなかには就職した子や東京に出てくる子もいるんです。そういうのがすごく感慨深くて、最近「夢の続き」をライブで歌うときは、頑張ってる友だちと自分の関係性みたいなものも感じながら歌えるようになったんです。今までは一方的に励ます感じだったのが、今はその子も頑張ってるから自分も頑張れるっていう気持ちで歌っていて、これからも大事に歌っていきたい曲になりました。

英語の発音も覚えて、苦手だったタテノリも克服できた 「Beat your Heart」

歌い続けることによって、自分の中で曲に対する気持ちが変わっていくこともありますものね。それと鈴木さんの楽曲は難しいものが多い印象なので、いちばん苦労した曲についても聞いてみたいです。

鈴木 どれがいちばん時間がかかったのかなー。「DAYS of DASH」はレコーディングに2日間かかって、2日目に晴れやかな感じのテイクが録れて採用してもらったんです。それと技術的にはやっぱり後半の曲かなあ。特に「Beat your Heart」は歌詞に英語が多くて、発音をその場で教えてもらって、耳で覚えてすぐ歌って。もう何が合ってて何が間違ってるのかわからないまま、とりあえず聞いたままで歌ってました(笑)。ノリかたもこの当時はタテノリに苦手意識がすごくあったんですけど、この曲で克服をしたのを覚えてます。

なるほど。

鈴木 あとはジャケット撮影でいちばん苦労したのは「銀閃の風」ですね。表情作りがすごく難しくて、このときは(アニメ『魔弾の王と戦姫』のEDテーマを担当した)原田ひとみさんと合同で撮影してたので、その様子をこっそり見ながら「原田さんのあの表情いいなあ」と思ってマネしてみたら私には似合わなかったりして(笑)。そんなすぐにできるもんじゃないんだなあっていうのを痛感しながら撮った奇跡の一枚がジャケットになりました(笑)。曲やキャラクターたちに優美な感じがあったので、ポージングもそれまでの強い感じではなくて、ちょっと女性らしさを出すのが難しかったです。

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