LIVE SHUTTLE  vol. 226

Report

BIGBANG まさにこれまでの集大成と呼ぶにふさわしい熱狂の東京ドームステージを振り返る

BIGBANG まさにこれまでの集大成と呼ぶにふさわしい熱狂の東京ドームステージを振り返る

BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-
2017年12月13日 東京ドーム

BIGBANGが12月13日、「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-」の東京ドーム公演を行った。2017年2月にT.O.Pが入隊、2018年には4人のメンバー、G-DRAGON、SOL、D-LITE、V.Iも入隊が予定され、BIGBANGとしてのライブはしばらく行われない。海外アーティストして史上初となる5年連続の日本ドームツアーの東京公演として開催されたこのライブでBIGBANGは、これまでの集大成と呼ぶにふさわしいステージを繰り広げ、超満員のオーディエンスを熱狂させた。

SEとして「FANTASTIC BABY」のMVが映し出されると、観客のテンションは一気に上がっていく。オープニングは、超巨大なLEDビジョンが設定されたメインステージに投影された映像。G-DRAGON、SOL、D-LITE、V.Iがステージ中段に登場し、「HANDS UP」「SOBER」というアッパーチューンが放たれ、ドーム全体が圧倒的な高揚感に包まれる。T.O.Pのラップパートに合わせてD-LITEがフロウを重ねたり、V.Iがいきなり腕立て伏せをはじめたり、それをG-DRAGONがしゃがみ込んでジッと観ていたり、ファンにとってはたまらないシーンの連続。SOLのソウルフルなフェイクによるコール&レスポンスもめちゃくちゃ気持ちいい。ムービングステージで移動しながら「WE LIKE 2 PARTY」「FXXK IT」を披露、リラックスしたパーティ感を演出する。最初のピークは「LOSER」。オーセンティックなR&Bテイストを反映させたトラック、ブラックネスを感じさせるメロディ、孤独をテーマにした歌詞が響き渡り、大きな感動へと結びついていく。

最初のMCでは、このライブに対する思いをひとりひとりが語った。G-DRAGONはこの日のスケージュルを昼間に行われたファンミーティングだけだと思っていたと告白。「このステージに立っているのは夢みたい」と笑顔で告げると、大きな拍手と歓声が巻き起こった。さらにV.Iが「みんなで一文字ずつ、みなさんに気持ちを伝えましょう」と提案、V.Iは「サ」、SOLは「ラン」、D-LITEは「へ」、G-DROGANは「ヨ」と発し(“サランヘヨ=愛してる”)、オーディエンスの心をくすぐる。

濃密なヒップホップ・トラックをポップに昇華した「BAD BOY」、黒人のミュージシャンを揃えたバックバンドのセッションを挟み、メンバーソロコーナーへ。まずは白を基調にした衣装に身を包んだSOLが「WAKE ME UP」「DARLING」を歌い上げる。ソウルミュージック、R&Bのテイストを色濃く反映させたサウンドを完璧に捉え、心地よいグルーヴ感と奥深い表現力を兼ね備えたボーカルはまさに圧巻。彼の音楽性の高さは、ここ数年のBIGBANGの大きな柱になっていたと思う。

続くG-DRAGONはミニアルバム「KWON JI YONG」に収録された「SUPER STAR」「Untitled, 2014」を披露。「KWON JI YONG」はG-DRAGONの本名なのだが、内省的なイメージをたたえたこの2曲からも彼自身の生々しい感情がしっかりと伝わってきた。今年、自身2度目となるワールドツアーを成功させたG-DRAGON。アジアを代表するスーパースターとしての立場を受け入れながら、“本当の自分”をリアルに描き出すパフォーマンスには強く心を揺さぶられてしまった。

その雰囲気を一気に変えたのが、D-LITE。ポップな解放感に溢れた「D-Day」、水野良樹(いきものがかり)の提供による最新ナンバー「あ・ぜ・ちょ!」で温かく、華やかな空気を生み出す。「“あ・ぜ・ちょ”は、“あなたの全部をさぁちょうだい”という意味です。盛り上がってください!」と笑顔で語りかける姿も印象的。J-POPとの距離感を含め、日本のファンともっともフレンドリーな関係を築き上げたのはやはりD-LITEだろう。

ソロコーナーの最後はV.I。「アイなんていらない [COME TO MY]」「I KNOW」を色っぽいボーカルで披露し、会場を沸かせる。ライブはMCをつとめ、達者な日本語でBIGBANGとオーディエンスを結び付けている彼だが、アーティストしてのV.Iはセクシーな歌声とパフォーマンスが最大の武器。そのギャップもまた、彼の魅力なのだと思う。

個性と個性がぶつかり合い、融合するコラボ・コーナーも見どころたっぷり。D-LITEとV.Iが芸人並みの爆笑トークを繰り広げた後、「ナルバキスン(Look at me, Gwisun)」をデュエット。韓国の歌謡曲を取り入れた楽曲にヒャダイン(前山田健一)が日本語詞を乗せたこの曲は、いまやBIGBANGのライブに欠かせない“宴会ソング”になっている。続いてはGD×TAEYANGによる「GOOD BOY」。ドープなヒップホップ・サウンドのなかで3連のリズムを取り入れた先鋭的なラップを響かせ、野性味あふれるステージングを体現するSOLとG-DRAGONのオーラによって、観客のテンションがさらに引き上げられる。多面的な魅力を持ったグループであることを改めて実感させられたシーンだった。“もしまだ間に合うなら/オレたちやり直せないか”という哀切な感情を描いた「IF YOU」、最愛の女性との別れをノスタルジックに映し出す「HaruHaru -Japanese Version-」を丁寧に歌い上げた後、メンバー4人はそれぞれの思いを語り始めた。

「今年いっぱい、自分の体を動かして、ファンのみなさんが寂しくならないようにいっぱい、残していこうと思っています」(D-LITE)

「ステージでみなさんと会うことが僕のいちばんの喜びだと、もう一度伝えたいです。みなさんが知ってるように、今回のツアーが終われば、みなさんに会うチャンスはしばらく少なくなります。またみなさんの前でカッコいい姿を登場するまで、僕達を待っていてください」(SOL)。

また前日の12月12日が誕生日だったV.Iは「今までBIGBANGを応援してくれてありがとうございました」と改めて感謝の気持ちを伝える。そしてG-DROGANは「冬が過ぎれば春が訪れるように、温かい日々がやって来ます。そのときまで元気にすごして、悲しまないでください。すぐに会えますから。僕らはみなさんに幸せになってほしいと思っていますし、それが僕らの力の源になっています。再開の日を楽しみして、最後までLAST DANCEを一緒に踊りましょう」と語りかけた。

「FANTASTIC BABY」「BANG BANG BANG」でドーム全体を凄まじい熱狂へと巻き込み、本編は終了。日本デビュー曲「MY HEAVEN」からスタートしたアンコールでは、ムービンステージとトロッコで移動、観客の至近距離でコミュニケーションを取り、心地よい一体感が生まれた。ラストナンバーは、メンバーからファンへの思いを込めたという「LAST DANCE」。SOLがキーボードを演奏、すべてのフレーズを観客に手渡すようなボーカルとともにライブはエンディングを迎えた。

「BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-」は12月24日の大阪・京セラドーム大阪公演をもって終了。全14公演・約69万6000人を動員した今回のツアーによって、BIGBANGの活動はしばらくブランクとなる。ヒップホップ、エレクトロを軸にした高い音楽性、ド派手なパフォーマンス、メンバー個々の才能とセンスによって、いまやワールドワイドな存在となったBIGBANG。その帰還の瞬間を心待ちにしていたい。

文 / 森朋之

BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-
2017年12月13日 東京ドーム

SET LIST

1. HANDS UP
2. SOBER
3. WE LIKE 2 PARTY
4. FXXK IT
5. LOSER
6. BAD BOY
7. WAKE ME UP / SOL
8. DARLING / SOL
9. SUPER STAR / G-DRAGON
10. Untitled,2014 / G-DRAGON
11. D-Day / D-LITE
12. あ・ぜ・ちょ! / D-LITE
13. アイなんていらない [COME TO MY] / V.I
14. I KNOW / V.I
15. ナルバキスン (Look at me, Gwisun) / D-LITE & V.I
16. GOOD BOY / GD X TAEYANG
17. IF YOU
18. HaruHaru-Japanese Version-
19. FANTASTIC BABY
20 BANG BANG BANG
<ENCORE>
EN1. MY HEAVEN
EN2. 声をきかせて
EN3. FEELING
EN4. BAE BAE
EN5. LAST DANCE

リリース情報

BIGBANG DVD & Blu-ray『BIGBANG SPECIAL EVENT 2017』
2018年1月17日発売

2017年5月から6月にかけて福岡ヤフオク!ドーム、東京ドーム、京セラドーム大阪の全3都市5公演と異例の規模で開催したスペシャルイベント「BIGBANG SPECIAL
EVENT 2017」から6月4日に行われた京セラドーム大阪ファイナル公演の模様を収録!!

【2DVD+CD+スマプラムービー&ミュージック】
AVBY-58574~5/B ¥8,424(税込) 
【DVD+スマプラムービー】
AVBY-58578 ¥5,184(税込)
【2Blu-ray+CD+スマプラムービー&ミュージック】
AVXY-58576~7/B ¥9,504(税込)
【Blu-ray+スマプラムービー】
AVXY-58579 ¥6,264(税込)


2018年1月10 日発売
SOL (from BIGBANG) Japan New Album
『WHITE NIGHT』

2018年1月31日発売
SOL (from BIGBANG) LIVE DVD & Blu-ray
『TAEYANG 2017 WORLD TOUR <WHITE NIGHT>』

BIGBANG

楽曲制作はもちろん、ダンスメイキングからライブプロデュースまで自らの手で成すBIGBANG。
宇宙誕生を引き起こした大爆発を意味するその名の通り、日本の音楽シーンでも革新的なサウンドとパフォーマンスによって爆発的なムーブメントを巻き起こしている。
2006年に韓国でデビューを果たすや、ヒット曲を立て続けに飛ばしてきた彼らG-DRAGON作詞・作曲の楽曲「嘘(Lies)」/「最後の挨拶」、そして2008年発表の「Haru Haru」の国民的大ヒットにより、デビュー1年あまりで韓国最強の実力派グループとしての地位を確立。
2007年からアジアへ活動を広げ、2008年の日本進出以降、日本でも人気を獲得し2009年6月、
メロウで胸を締めつける切なさの滲む1stシングル『MY HEAVEN』で日本でのメジャーデビューを飾る。
続く2ndシングル『ガラガラ GO!!』、3rdシングル『声をきかせて』を発表、
同年年末には“ベストヒット歌謡祭2009 ゴールドアーティスト賞”、“第42回 日本有線大賞 最優秀新人賞”、そして“第51回 日本レコード大賞 最優秀新人賞”を受賞する。
リリースやライヴを重ねる度にファンを増やし続け、その結果MTV主催“VMAJ”では最優秀新人アーティストビデオ賞のほか、3冠を達成し、日本が世界に誇る野外フェス、 SUMMERSONIC2010への出演でも話題をさらう。

日本メジャーデビュー後にリリースされた全てのオリジナルシングル/アルバムがオリコン・ウィークリーチャートTOP10入りしているBIGBANG。
遂に2011年5月、メジャー2ndアルバム『BIGBANG 2』がオリコン・ウィークリーランキングで1位を獲得!日本でもその人気を不動のものにした。軽妙でエッジの効いたG-DRAGONのラップと重厚に轟くT.O.Pのラップによる“ハイ”と“ロー”の2つのカラーのラップと、ソロシンガーとしても評価の高いSOL、D-LITE、V.Iの柔らかでリスナーを包み込む3色のボーカルという5つの音が絡み合い放つ、唯一無二のグルーヴ。そのグルーヴが生み出すBIGBANGサウンドは、新たな曲を出すたびに新鮮な風を巻き起こしている。一つの形に止まらない、変幻自在で自由奔放なエレクトロ・ポップの快進撃は限界を知らず、続いていく。そんな彼らは自らプロデュースするステージ・パフォーマンスでも評価が高い。

インディーズ時代の2008年には幕張メッセ2回公演を始めとした東名阪ツアーを成功させ、メジャーデビュー後に開催したジャパンツアー「ELLECTORIC LOVE TOUR 2010」 では横浜アリーナ、日本武道館の全6公演で5万人の観客を動員。
更に2011年、東名阪アリーナツアー「Love & Hope Tour 2011」では大阪城ホール、幕張メッセ、日本ガイシホールの全8公演で前年の倍となる約10万人を動員する。昨年11月にはヨーロッパ最大級の音楽授賞式『MTV EUROPE MUSIC AWARDS 2011』で「ワールドワイド・アクト賞」を授賞するなど名実共にアジアを代表するモンスターグループとなった彼ら。

2012年3月28日、全世界待望のニュー・アルバム『ALIVE』をリリースし、アジア・北米・南米・ヨーロッパを巡る初のワールドツアー「BIGBANG ALIVE GALAXY TOUR」では全世界12ヶ国21都市48公演で80万人を動員。ここ日本においても、東京・大阪・福岡3大ドーム公演を含む全6都市19公演で45.5万人を動員し、日本全国を熱狂の渦に包んだ後、翌2013年から2014年にかけては、海外アーティスト史上初となる全国6大ドームツアーを敢行し、全公演で約80万人を動員する。更に、2014年にはベストアルバム「THE BEST OF BIGBANG 2006-2014」・2016年にはJapane New Album「MADE SERIES」をリリースし、オリコンウィークリーランキング1位を獲得!
2014年~2016年にかけては海外アーティスト史上初の3年連続日本ドームツアーを開催し、まさにモンスター級の人気を誇るアーティストとして知られている。

オフィシャルサイト
http://ygex.jp/bigbang/

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