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あふれる花々! 萩尾望都 原画展~『銀の船と青い海』出版記念 FINAL~12日まで

あふれる花々! 萩尾望都 原画展~『銀の船と青い海』出版記念 FINAL~12日まで

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今年3月にスタート、東京~京都~福岡(博多・北九州)を巡回した萩尾望都『銀の船と青い海』出版記念 原画展。ファンからの熱い要望に応え、12月12日まで東京・銀座のスパンアートギャラリーにて、ファイナル開催がおこなわれている。

会場の入り口には、『銀の船と青い海』の表紙に使用された「目覚める者よ」の大きなタピスリーとともに、漫画家ちばてつやさんや、現在連載中の『AWAY』に原案を提供する小松左京ライブラリ、出版社などからの花々がたくさん並び、外堀通りを歩くたくさんの人びとの注目を集めていた。

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萩尾望都さんは、日本を代表するマンガ家のひとり。代表作『ポーの一族』『トーマの心臓』などをはじめとする“漫画文学”の最高峰を生み出した「花の24年組」(昭和24年頃の生まれで、1970年代に少女マンガの革新を担った日本の女性マンガ家たち)の代表格だ。その作品性は国内外でも高く評価され、2010年にはInkpot賞、そしてマンガ家としての活動40周年だった2012年には、少女マンガ家として初の紫綬褒章を受章している。

『11人いる!』や『スター・レッド』などのSF作品を筆頭に、男性ファンが多いことでも知られている。菅野美穂・主演の90年代のドラマ『イグアナの娘』を覚えている方も多いのでは? あの原作が、萩尾望都さんである!

今回の原画展では、『銀の船と青い海』文庫版に収録されたカラーイラストを中心に25点を展示。会場で対象書籍を購入した人には、非売品のポストカードがプレゼントされる。

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入口付近にあるノートには、連日リピートしているというファンの姿も。

京都会場から追加された代表作『トーマの心臓』のマンガ原稿8枚は、東京では初展示。東京会場のみの追加展示原稿もあるということで、遠方からも多くのファンが駆けつけているという。

また会場では、オリジナルグッズも豊富に販売されている。

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まず複製原画の美しさに感嘆した。1976年の小学館漫画賞受賞を記念して執筆された「セレナーデ」 、前述の「目覚める者よ」、 そしてLaLa創刊号の表紙となった「思い出の音がする」の3種。このほかTシャツやトートバッグ、クリアファイルに紅茶といったラインナップがファン心をくすぐる。

萩尾先生を神と崇める筆者も、愛する『残酷な神が支配する』や『訪問者』など5作品を使用したポストカード6種セットを購入、どのように飾ろうかと幸福な悩みでいっぱいだ。

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今回、許可を得て外観を撮影しているあいだも、通りを行きかう老若男女が歓声を上げるのを耳にして、とても幸福だった。「あ、『ポーの一族』のひとだ」「友だち大ファンなんだよー」という声もあれば、若い世代の「なんだろう、かわいい!」とギャラリーに飛びこむ若者もいて、より多くの人びとに知ってほしいという思いを新たにした。

直筆で描かれた美しい原画の世界に触れられるのは明日、12日(土)まで。ぜひこの機会に、ご堪能ください!

取材・文・写真 / 高野麻衣

萩尾望都 原画展 ~『銀の船と青い海』出版記念 FINAL~
Hagio Moto Exhibition ~Silver Ship & Blue Sea~

2015年12月5日(土)~12月12日(土)
11:00~19:00 
※会期中無休 入場無料
オフィシャルサイト http://www.span-art.co.jp/exhibition/201512hagiomoto_final.html