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『TINY METAL』インディー発の本格戦略SLGで何が体験できる!?

『TINY METAL』インディー発の本格戦略SLGで何が体験できる!?

ソニー・ミュージックエンタテインメントの手がけるゲームパブリッシングレーベル、UNTIES。その第1弾タイトル、『TINY METAL(タイニーメタル)』が2017年12月21日に発売されました。テレビゲーム黄金期を彷彿とさせるゲームシステム、現代風ながらも温かみのあるグラフィック、さらにソニー系列のレーベルでありながらPlayStation®4、Nintendo Switch™、Steamと複数のプラットフォームで展開するという話題性も含めて、大作ラッシュのこの時期においてもほかのビッグタイトルに負けない個性を発揮しています。

とはいえメジャータイトルに比べると、まだまだ情報が少ないのも事実。とくにこれまで、戦略シミュレーションゲーム(SLG)に触れてこなかった方の中には、「興味はあるけど、難しそうでよくわからないし……」と手を出せずにいる人も多いのではないでしょうか。

エンタメステーションではそんな方のために、2回連続で『TINY METAL』の全貌を明らかにしていきます。第1回となる今回は、ウォーシミュレーションゲームの魅力とそれを活かした本作の基本システムについてお届けします。

文 / 大工廻朝薫(SPB15)


そもそも“戦略シミュレーション”ってなんだ?

本作のジャンルを一言で表すと、ターン制戦略シミュレーションゲーム。簡単に言えば将棋のようなもので、自分と相手の行動手番を交互にくり返しながら、自分の駒=ユニットを動かして戦っていきます。このジャンルの代表作には、『大戦略』シリーズや『ファミコンウォーズ』シリーズなどがあります。

このジャンルのゲームが将棋と大きく異なるのは、ユニットがそれぞれ現代兵器をモチーフとしており、近代的な戦闘を楽しめる点。『TINY METAL』の場合、ライフルマンや対戦車歩兵といった生身の歩兵、強行偵察車両やメタル(戦車)などの戦闘車両、攻撃ヘリや戦闘機などの航空機がユニットとして存在しています。

▲戦闘ユニットはそれぞれに長所が存在しており、状況に応じて使い分けることで戦いを有利に進めることができます

また、“地形”も重要な要素のひとつ。フィールドの各マスはただの平地だけではなく、山や森林、都市や工場など、さまざまな地形が設定されています。これによって攻撃の命中率が変化するほか、都市を支配下に置けば毎ターン資金が手に入り、その資金を使ってユニットを生産するなど、プレイヤーが取れる行動そのものが大きく変化してきます。

▲工場では、ターンごとにユニットの生産が可能。基本的には高コストのユニットほど強力ですが、毎ターン得られる資金以上のユニットを生産していては、敵に打ち破られた時に打つ手が無くなることも。さまざまなユニットを使い分けていくことが重要です

毎ターン自軍のユニットを動かしていき、敵ユニットを発見したら自軍ユニットを隣接させることで戦闘開始。戦闘ではユニットごとの相性や地形効果、ユニットの取る行動などによって結果が変化します。

▲戦闘時には、ユニットによる戦闘アニメーションが。本記事の画面写真はSteam版の低画質設定での撮影となりますが、コンシューマ版やSteam版の高画質設定では、よりきれいなグラフィックでプレイ可能です。逆を言えば、PCでのプレイでもそれほどのパフォーマンスを要求されずに楽しめるということですね

これらの要素を駆使しながら敵軍との戦闘をくり広げ、最終的に“敵の全滅”や“敵拠点の制圧”など、マップ開始時に決められた条件を達成することで勝利となります。

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