Interview

“ほんわかカップル”森川葵&前野朋哉、2018年の新春を笑顔で彩るコメディ映画『嘘八百』舞台裏を大告白!

“ほんわかカップル”森川葵&前野朋哉、2018年の新春を笑顔で彩るコメディ映画『嘘八百』舞台裏を大告白!

中井貴一、佐々木蔵之介のW主演で贈る、2018年のお正月を笑いの渦に巻き込むこと間違いナシのコメディ映画『嘘八百』。中井扮する骨董商の小池則夫は目利きは確かだが空振りばかり、佐々木扮する陶芸家の野田佐輔は腕は立つが売れずにくすぶっている。本作は、そんな2人がタッグを組んで“幻”の千利休の茶碗を仕立て上げ、男のプライドを賭けた大勝負に挑むという痛快極まりない大逆転劇だ。コミカルなタッチでありながら、時にシリアスな雰囲気を醸し出す骨太のストーリーに、なんともいえない清涼感を与えてくれるのが森川葵と前野朋哉。森川は小池の娘・いまり役に扮し、前野は野田の息子・誠治に扮し、騙し騙されの化かし合いのストーリーの中で、ほんわかしたカップルを好演した二人に、共演した印象から映画の見どころ、撮影現場の雰囲気までたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 野本和義 撮影 / 増永彩子

いまりは「少しづつ“幸せ”に巡り合っていく、そんな女の子」(森川)
誠治は「人としては本当にあまちゃん」(前野)

今回、お二人が演じたいまりと誠治はどんなキャラクターですか?

森川 いまりは、子供の頃から(離婚した)お父さんとお母さんの間をグルグルたらい回しにされていて、自分の存在ってどこにあるんだろうとか、自分は誰に必要とされているんだろうって、自分の居場所がわからなくなってしまったようなところがあるんです。そんなふうにいろいろこじれてしまったので、ちょっぴりツンとした感じの女の子になっちゃったと思うんですよ。いまりはすごく強そうに見えるけど、本当はか弱い女の子。きっと“自分にとって大切な人”というのをずっと求めてたんだと思います。そんなときに誠治という存在に出会って、少しずつ“幸せ”に巡り合っていく、そんな女の子です。

前野 僕が演じた誠治は、だいぶ甘やかされて育ってきた男の子で(笑)。自分の中に閉じこもって外の世界を知ることを躊躇してるんですけど、そこに天使のようないまりちゃんが現れて「なんだ、この子は」ってなるんです。とてもピュアな男の子なんだなぁ~という印象ですね。ただ、お父さんに対しては“かっこ悪い”と思っているところがあって。お父さんの本気をまだ見たことが無かったんですけど、劇中いろいろと誠治の中で心境の変化が起こります。そして誠治自身もちょっと成長する、そんな話でもあると思っています。

前野さんが演じた誠治の趣味は“ジオラマ作り”。若者には珍しい趣味と思いますが、なじむことはできましたか?

前野 たまたまなんですけど、僕の父親も模型を作るのが好きで、僕自身も小さい頃はプラモデルを作っていたんです。なので、普通に夢中になれました。実際にジオラマを作られてる方が現場まで来てくださって、いろいろと作り方を教えてくださったんです。作業にすごく没頭できるので、いい趣味だなぁと思いました。のめり込む気持ちもすごくわかるのでスッとやれましたし、誠治の趣味がジオラマでよかったなぁって思います(笑)。もくもくと目の前のジオラマを作ろうと思いましたね(笑)。

誠治がジオラマ作りに集中しているのは、お父さんのことをシャットアウトするという意味もあったのでしょうか?

前野 そうですね。誠治は外の世界を見ようとしてないというか、自分の世界の中で生きている感じで。まだ、人としては本当にあまちゃんなんです。

いまりの場合は、お父さんに対して好きと嫌いを行き来するようなキャラクターでしたね。演じるうえで、どのようなところを意識しましたか?

森川 “話を聞いているようで聞いてない”っていうのが、なんとなくですが、自分の中でのテーマでした。その代わりにいろんなところを観察していて、「この人は大丈夫だな」っていう判断がつくタイプというか。劇中、食べるシーンがけっこう多いんですけど、食べ物に夢中なのかと思いきや、きちんと周りを見ているんです。それこそ謎の外国人・ピエールのくだりでは、1人だけハンカチの名前が違うことに気づいて「チャールズじゃないの?」って言ったり。“別のことをしているけど、人のことを見ている”というところに気を使いながら演じていました。

「森川さんの演技は “そこにキャラクターが存在している”という感じ」(前野)

いまりの観察力の話でふと気づいたのですが“骨董”や“陶芸”がテーマになっている作品だけに、お二人の役名も「誠治」=青磁、「いまり」=伊万里という感じで焼き物の名前になっていたんですね。

前野 え? そうだったの?

森川 (笑)

前野 はぁ~、そういうことだったのかぁ~。

森川 この夫婦、まったくそこには気づいてなかったですね(笑)。

そうでしたか!(笑) では、今回、共演して感じたお互いの印象を教えてください。

前野 森川さんがすごくフランクに喋ってくれたのが、すごくありがたかったですね。僕たち、年齢がひと回りも違うんですよ。10歳以上違っていれば、見てきたものだったり経験してきたことだったり、いろいろ違うので、最初どんな会話から入っていけばいいかな~なんて考えていたんですけど、そんな心配は、ぜんぜん必要無かったです。なんというか、森川さんは良い意味で“ふわふわ”していて(笑)。

森川 これだけ歳の差があれば、本当は“ちゃんと敬語使えよ~!”とかなるはずなんですけど(笑)。そこを前野さんは“ふわふわしてる”っていう、良い印象で受け取ってくれたので(笑)。そのおかげで一緒に話したり、いろいろなやり取りができたような気がします。

前野 年齢差があるといっても、今回の共演者の中で言えば、歳は近い方なので(笑)。

“演技派”のイメージがあるお二人ですが、共演しているなかでお互いの演技に感心した部分はありますか?

前野 どう言えばいいか難しいんですけど、森川さんの演技は“お芝居をしようとしているお芝居”というよりも“そこに居ようとするお芝居”というか、“そこにキャラクターが存在している”という感じなんです。すごくナチュラルというか、フワッとしているというか。「すげぇなぁ。こういう感じでいくんだぁ~」って。すごい素敵だなぁと思いましたし、演じる役がそのまま入っている感じでうらやましいです。

森川 いやぁ~でも、すき焼きを一緒に食べてるシーンとか、誠治がドギマギしている感じが本当にうまいなぁ~って。

前野 あっ、あれは若干リアルにドギマギしてた(笑)。

森川 そのリアルさをうまくお芝居に混ぜ込んでやっている感じが、すごいなって思いました。私はどっちかっていうと、そういう素の部分を消し去ったうえで役としてその場に居る感じだから。素の状態も混ぜ込んでいるのが、すごいなって思いました。

前野 すごく良く言ってくれてありがとう(笑)。

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