雲田はるこ『昭和元禄落語心中』特集  vol. 1

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石田彰、山寺宏一ら声優生命をかける情熱!アニメ「昭和元禄落語心中」放送開始記念イベント

石田彰、山寺宏一ら声優生命をかける情熱!アニメ「昭和元禄落語心中」放送開始記念イベント

12月12日、TVアニメ「昭和元禄落語心中」の放送開始記念イベントが日比谷公会堂にて開催。与太郎役の関智一、八雲役の石田彰、小夏役の小林ゆう、助六役の山寺宏一、みよ吉役の林原めぐみによるキャストトークが繰り広げられ、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。

(左より)与太郎役の関智一、小夏役の小林ゆう、八雲役の石田彰、助六役の山寺宏一、みよ吉役の林原めぐみ。

(左より)与太郎役の関智一、小夏役の小林ゆう、八雲役の石田彰、助六役の山寺宏一、みよ吉役の林原めぐみ。

この日の観客は、会場に到着した瞬間から感じる作り手側のこだわりに圧倒されたに違いない。入口にはためくのは寄席幟。昭和初期に竣工した建物のなかに入ると、若き日の八雲と助六がミュージックホールで聴いていたようなジャズが流れている。まさに物語の世界にトリップするような、粋な演出だ。

ホールに入ると、ステージの片隅にはこれまた寄席でおなじみの「めくり」(出演者名を書いた紙の札)が。この日のためにプロが手書きをしたとのことで、司会を務めたニッポン放送・吉田尚記アナウンサー(落研出身)が巧みな口上とともにめくっていく。

まずは、アニメ本編第1話から第2話の鑑賞。劇場の音響で聴く落語の迫力に固唾を飲んだあと、満を持して、「出演者口上」(キャストトーク)となった。

のっけから「すごいアニメができました!」と盛り上げる関に対し、「本日はお足元も悪くない中、楽々とお越しいただきありがとうございます」と立川談志が得意とする口上を述べ、落語好きをアピールする石田。つづく小林はもちろん、山寺にいたっては「声優になったきっかけが落研」というほど筋金入りの落語ファンだという! 各人が熱く愛を語ったあとで、珊瑚色の留袖をあでやかに着こなす林原が発した「落語なんか嫌いよ」(劇中でのみよ吉のセリフ)がすばらしいオチとなった。

今作のオーディションはなんと、指定された落語「死神」「野ざらし」をキャスト自身が3分間に編集して演じるというもの。落語の一時代を築く好敵手を演じる石田と山寺はとくに、この落語シーンにかける意気込みを披露した。声と音楽はもちろん、カット割りのすばらしさ、そして臨場感に注目してほしいと語った石田は、初となる老け役への反応も気になるとして、「八雲の影のある色っぽさを出していけたら」と熱く語った。

ふたりの男のあいだを、曰く「しゃなりしゃなりと渡り歩く」みよ吉を演じた林原が、石田と山寺を両脇にはべらせてうれしかったとアフレコの思い出を語ると、石田が「だって逆らえないでしょ」とぽつり。先輩たちの演技をずっと見学させもらった、という小林も「林原さんの色気が本当に、本当にすごくて、ノックアウトされました!」と興奮気味に語り、会場は笑いに包まれた。

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愛にあふれた爆笑トークで盛り上がるステージ終盤には、翁家社中による曲芸「太神楽」も披露された。さらに、この日の出囃子がすべて生演奏だったことも紹介され、どよめきを生んだ。

最後の口上では、「こういう声優生命をかけられるような作品に出会えてうれしい」「僕らが浮かされている“熱”を感じてほしい」と、キャスト全員がアニメ「昭和元禄落語心中」にかける愛と情熱を語った。原作ファンとして感謝で胸が熱くなるほどの、すばらしい時間、そして真摯な言葉の数々だった。

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アニメ「昭和元禄落語心中」は2016年1月8日スタート。エンタメステーションでは、今後もこの作品を応援していく。

また、雲田はるこによる原作コミックス7,8巻特装版OADに収められた“与太郎放浪篇”のディレクターズカット版が、期間限定で劇場上映されることも発表された。劇場版は、キャラクターが高座で披露する落語シーンの臨場感を高めた“落語ご堪能仕様”。12月26日~2016年1月8日までシネマート新宿、2016年1月2日から~1月8日までシネマート心斎橋にて公開される予定。お見逃しなく!

取材 / 文 高野麻衣

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©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

 TVアニメ「昭和元禄落語心中」
2016年1月8日(金)よりMBSほか“アニメイズム”枠にて放送開始決定!

オフィシャルサイト http://rakugo-shinju-anime.jp/
オフィシャルtwitter @rakugoshinju

©雲田はるこ・講談社/落語心中協会

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