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『龍が如く 極2』がシリーズ未プレイでも楽しめる理由

『龍が如く 極2』がシリーズ未プレイでも楽しめる理由

2017年12月7日に、セガゲームスから発売された『龍が如く 極2』。2006年12月7日に発売されたPlayStation®2版『龍が如く2』のフルリメイク作品であるが、PlayStation®4版として、大幅なグラフィックの強化やシナリオの追加などがパワーアップしており、“新作”と呼んでも遜色のない作りとなっている。『龍が如く』シリーズのなかでも、ストーリーに定評のある『龍が如く2』。11年の時を経て甦ったこの名作の魅力を、プレイを通して紹介していく。

なお、初めに申し上げておくと、筆者は『龍が如く』シリーズを1作もプレイしたことがない。プレイしなかった明確な理由はとくにないのだが、“極道世界を題材とした任侠もの”や“自キャラがおっさん(自分より若いが……)”といった部分で食指が動かなかったといった感じだろうか。

仕事柄、“繁華街を舞台にした箱庭ゲーム”と“主人公は元極道の桐生一馬”、そして現在プレイ中のオンラインゲーム『ファンタシースターオンライン2』とのコラボで登場した“真島吾朗の姿と名前”くらいの情報は知っているが、ストーリーやキャラクターの関係などについての知識は一切ない。そんな自分だが、『龍が如く』シリーズが発売されるたびの高い評価をよく耳にしており、ずーっと気になっていたのは事実。本作の発売を機に初プレイで何が体験できるのか、それを書くことで自分と同じく未プレイの人の背中を押していきたいと思う。

▲シリーズ未プレイの筆者だが、東京ゲームショウ取材の際は、『龍が如く』エリアに毎年必ず足を運んでいる

文 / ドロシー伊藤


前作を知らなくても安心できた理由

本作の物語は、1作目のエンディングから1年が経過した東京を舞台にスタート。序盤から前作に登場した少女の遥や東城会五代目会長の寺田などが登場するが、ここ1年に起こったことすべての説明が入るので、「この人誰?」や「どんな状況なの?」といった疑問は覚えない。また、二章からは舞台が大阪に変わり、敵味方含め新たなキャラクターが登場する。そこで紡ぎだされる物語は、前作のプレイの有無に関わらず楽しめるものになっているので安心だ。ストーリーについての詳細は避けるが、謎の組織に立ち向かう筋の通った主人公の王道の展開が進み、見ていて気持ちいいものがある。個人的には本作のヒロインといってもいいであろう府警の狭山薫が非常にいい感じ。気の強い美人さんなのだが、物語後半で見せる女性としてのかわいらしさが超好みだ。

▲主人公のライバルともいえる郷田龍司。関西の龍と称される彼との出会いから、物語は大きく展開していく

▲俳優の寺島進やお笑いタレントの木村祐一など、有名人が出演。本人とそっくりのCGキャラクターにボイスを当てている

街を自由に散策するか、ストーリーを優先するか

ゲームの舞台となる東京の神室町と大阪の蒼天堀。モデルとなっているのは歌舞伎町と道頓堀で、細かく再現されたその街並みを主人公は自由に歩きまわることができる。街中には、飲み食いのできる飲食店、アイテムが購入できるショップ、ミニゲームなどが遊べるプレイスポットが用意されていて、所持金の許す限り好きに利用できる。プレイスポットの多くは、メインストーリーの進行には必要ないのだが、ついついはまってしまう面白さがある。ゲームセンターで延々と『バーチャロン』をプレイしていたり、新・水商売アイランドでひたすらキャバクラ嬢の育成をしていたりすると、メインストーリーの目的を忘れそうになる。

▲女の子と会話しながら写真撮影をする“グラビア撮影スタジオ”は、実在のグラビアアイドルが出演し、実写のムービーで展開される。青山ひかるさんがかわいいです

特定のNPCに話しかけることで発生するサブストーリー。こちらもメインストーリーの進行には影響しないが、プレイに便利なアイテムなどがもらえたり、いつもとは違う主人公の姿などが見られて非常に面白い。発生場所はゲーム中のマップで確認できるので、メインストーリーの進行中でも発生ポイントを見かけたらついつい寄り道をしてしまう。ゲームクリアまでの時間はかかってしまうが、この遊びの幅の広さが『龍が如く』シリーズの魅力なのかなと感じたりもした。

▲画像はサブストーリー“桐生のモデルデビュー?”のひとコマ。メインストーリーでは描かれない“桐生一馬”の意外な一面(?)が見られるのだ

▲ストーリーの進行状況によって昼夜が変わる神室町と蒼天堀。ゲーム中は多くの人々でにぎわっているので、その様子を眺めているだけでも面白い

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