Interview

今、最も将来が期待される若手注目女優、平祐奈インタビュー

今、最も将来が期待される若手注目女優、平祐奈インタビュー

2015年12月18日にDREAMS COME TRUEの電子小説プロジェクトにインスパイアされたショート・ムービー「うれしいし、たのしいし、大好きかもしれない。」がWEB上で一般公開された。
劇中で躍動感あふれるエモーショナルなダンスを魅せた17歳の平祐奈に撮影の舞台裏を聞く。

 

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10分超のショート・ムービー「うれしいし、たのしいし、大好きかもしれない。」の見所は、4分半超の平さんのダンスシーンです。全部通しで演技するいわゆる”一連”撮影はとても大変だったんじゃないですか。

とてもいい経験をさせてもらいました。2日間で、2人の先生に特訓してもらったんです。
練習しているうちに身体で表現することってこういうことなんだって、身体でわかってきました。
本番を撮影した体育館は反響のせいか(リハーサル室と違って)ちょっと変わった音程が流れていて戸惑いましたが、ダンスの先生が間違えても全然いいから思いっきりやりなさいって言ってくれたし、自分で振り付けもやってるっていう設定ということもあって、監督さんにも間違ったとしても情熱的な一所懸命さが出てくれたらそれでいいっておっしゃっていただけたので嬉しかったです。
実際にけっこうリズムで間違えているところもあります(笑)。ふふふ。

設定に助けられましたね(笑)。

そうですね。私も何でもチャレンジしたいなって思っていた時期だったので。
これまで演技で踊るということはなかったので、とてもすばらしいチャンスをもらったと思っています。

プライベートでは踊る機会はあったんですね。

はい。2歳半から14歳までバレエを習っていました。踊りのシーンの時にバレエをやっていて良かった〜って思いました。(手を身体の後ろにしながら)エビぞりとかつま先立ちとかの姿勢はバレエからです。
中学の3年間はジャズダンスもやらせてもらいました。

メイキングで映っていたお相撲さんのような又割り。あれはジャズダンス?

いや、あれはバレエです(笑)。でも久々に開脚をやったので、やってたころに比べたら身体が固くなっていてビックリしました。

入江監督は4分半をノンストップで踊り終えても息が切れていないってビックリしてましたよ。

えー、そうなんですか。どうなんだろう。
私が演じた彼女はちゃんと夢があって、オーディションで都会に出ていくという女の子でした。明日田舎から出ていくその前日の土壇場になって同級生に撮影をお願いしているんです。
だからこそダンスには自信がある子なんだろうなと思って、芯の強い子なんだ、今は私を見てっていう気持ちで、ひたすら踊っていました。

その気持ちは画面から見事に出ていましたよね。ダンスの経過と共にさらに自信がみなぎっていく姿が映し出されていました。踊り終えた時に1〜2歳上になっちゃったんじゃないかと感じるくらいでしたよ。

ホントですか! うれしいです。ありがとうございます。
撮影の時は、本当に無我夢中だったんで。
できあがった映像を観て、不思議な感じでした、あそこの体育館で踊っていたのがこんなふうになっているんだっていう。入江監督や撮影スタッフが最少人数で踊る私を追っかけてくださったんですけど、それが本当にスゴイなって思っていたので。
あと浦上晟周くんも、すごくいい味を出していて、ちゃんとその、キャラクターになりきっているというか。私のダンスの撮影が終わって体育館を出る時の彼の歩き方とか、もう、なにこれカワイイとか思って。彼のあの役がすごく好きなんです。

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どこにでもあるよう男女共学のワンシーンを切り取ったような自然な感じでしたね。

はい。撮影現場でも「何も生まれないような感じ」って雰囲気でした(笑)。
休憩時間もお昼も一緒だったので、なんかいろんなお話をしながら。浦上晟周くんは以前から知っていて……あ、「シューマイ」って呼んでるんですけど。

名前が「せいしゅう」さんだから……「シューマイ」?

というか、以前、浦上晟周くんは姉(平愛梨)と共演していて(『ボーイズ・オン・ザ・ラン』’12年)、そのドラマの中のあだ名が「シューマイ」だったんです。
だから初めて会った時に思わず「あ、シューマイくん!」って言っちゃったんですよ(笑)。その時から「シューマイ」になってて、ずっとずっと。

入江監督からはふたりに具体的な演技指導はなかったのですか?

冒頭で私が準備運動しながらふたりで会話する場面だけですね。
やる気満々、よしやるぞ! みたいな感じの熱意を準備運動に込めてほしいって言われましたね。その意味はすごく理解できました。

短い時間の束縛で全部を表現しないといけないという中での大事な部分ですね。入江監督自身は男子校だったので、本作のようなシーンは想い出にはないと言っていましたが、カメラが好きでシャイな浦上さんが演じた高校生に過去の自分自身を重ねたような気がします。

え〜そうなんですかね。撮影現場でもそうでしたが、けっこうポーカーフェイスな印象でした。
あまり感情を表に出す方じゃないのかなと。短い期間でしたがとても楽しい現場でした。監督さんを始めスタッフの方々には感謝しています。

今後の仕事にも活かせていけるといいですね。

はい! 今回のように役を通して、新しい自分をどんどん探せているので、もっともっといろんなことに挑戦していきたいです。
普段の生活では絶対にやらないことをカメラの前で思いっきりやりたいです。あ〜例えば〜なんか悪いことをしちゃう人とか。きっとスカッとしちゃうかも(笑)。

そういえば、本作のモチーフになったのはDREAMS COME TRUEの楽曲にインスパイアされた電子小説なのですが。ドリカムはどんな印象ですか?

もちろん存じています。先日ニュースでも観ました〜! 今スゴい豪華なライヴをやっていますよね(『史上最強の移動遊園地DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2015』のこと)。
私も今、ドリカムさんをよく聴いてるんですよ〜、iTunesに入れて。

お気に入りの曲は?

「うれしい!たのしい!大好き!」です。

ショート・ビデオのタイトル「うれしいし、たのしいし、大好きかもしれない。」の語源。

はい。私も大好き!です。

写真/上飯坂一 インタビュー・文/安川達也(編集部)

平祐奈

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たいら・ゆうな/1998年11月12日生まれ。兵庫県出身。平愛梨は実姉。是枝裕和監督の『奇跡』(’11年)で映画デビュー。『貞子3D』(’12年)『だいじょうぶ3組』(’13年)『ge-musenta-CX THE MOVIE』『紙の月』『ソロモンの偽証』(’14年)『案山子とラケット〜亜季と珠子の夏休み〜』『青鬼 ver.2.0』(’15年)などに出演。最新作は『ぼくが命をいただいた3日間』(’16年3月公開予定)。ドラマ、CM、モデルとしても大活躍中。

オフィシャルサイト
http://www.peach-inc.jp/sub/yuuna_taira.html