『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』大人でも楽しめる魅力の追究  vol. 4

Review

『ポケモン US・UM』シリーズ集大成は寄り道もボリューム満点

『ポケモン US・UM』シリーズ集大成は寄り道もボリューム満点

ニンテンドー3DSにおける『ポケットモンスター』(以下、『ポケモン』)シリーズの集大成とも言えるボリュームとゲーム性を備えた『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』(以下、『ポケモン US・UM』)。本編となる島めぐりの道中で楽しむことのできる要素やストーリークリア後に登場するさらなる強敵など、寄り道要素もたっぷり用意されている。

本稿では、 『ポケモン US・UM』から新たに追加された“マンタインサーフ”やポケモンといっしょに写真撮影ができる“アローラフォトクラブ”といった道中の寄り道や、歴代の『ポケモン』シリーズのボスたちが集まった“レインボーロケット団”との戦いなど、『ポケモン US・UM』のゲーム体験をより豊かにしてくれる要素に注目していく。また、過去作品で育てたポケモンたちを『ポケモン US・UM』の世界に連れてくることを映像で表現した“ポケモンレスキュー”についても触れていくので、久しぶりに『ポケモン』を遊ぶという人もぜひ最後まで目を通してほしい。

文 / 村田征二朗(SPB15)


サーフィンに明け暮れ、ポケモンを激写 

第3回の記事では、壮大な事件に巻き込まれるストーリー展開やバトルを通して仲間を育て上げていくゲーム性において、『ポケモン』シリーズはRPGらしいRPG作品である、ということを述べました。そしてRPGのお約束と言えば、冒険の道中で思わず遊んでしまう寄り道要素です。『ポケモン US・UM』でも魅力的な寄り道が用意されており、ポケモンバトルに勝るとも劣らない面白さを提供しているのです。

島から島へと移動する際に楽しむことができるマンタインサーフは、その名の通りマンタインというポケモンに乗ってサーフィンを行います。ゲーム序盤に一種の移動手段として登場するのですが、波に乗ってわざを決めるアクションが想像以上に面白いのです。

▲勢いをつけて波からジャンプし、回転を決めてわざをくり出すことでスコアを獲得していきます

左右に移動してスピードを上げ、波からジャンプしたあとに上下左右の回転を行うという、非常にシンプルな操作だけで遊ぶことができるマンタインサーフ。シンプルな操作性ゆえに、減速しないように障害物を上手く避け、わざを決めたあとにしっかりと着水できるようにタイミングを押さえていくなど、ハイスコアを目指していくとなかなかに遊び込めてしまいます。

また、冒険の舞台となるアローラ地方には4つの島があり、島ごとにスコアのランキングがあります。これらのランキングで1位を取ることでより高いスコアが手に入るわざを習得することもでき、初期状態とわざが揃った状態とでは文字通り桁違いのスコアが出るのです。なお、ランキングはオフラインなので、ほかのプレイヤーが高スコアを出しているせいでランキング1位になれない、ということはありません。単純にハイスコアを目指していくのが楽しいうえに、獲得したスコアに応じて“BP(ビーチポイント)”も手に入り、このポイントと交換することで便利な道具が手に入ったり、ポケモンに特定のわざを覚えさせたりできるため、ポケモンの育成に役立てることもできてしまいます。

▲レベルアップなどでは覚えられないわざを覚えさせることもできるため、より自由なポケモン育成を行うことができます

野生のポケモンを撮影したり、自分の持っているポケモンと写真撮影をしたり、といった要素も用意されています。こちらはポケモンの育成やバトルに関わるものではありませんが、かわいらしい動きを見せるポケモンたちを撮影していると、彼らにより一層愛着が湧いてくるのです。

▲島々の随所にある撮影スポットで野生のポケモンを撮影できる“ポケファインダー”。ニンテンドー64で発売していた『ポケモンスナップ』を思い出して懐かしい気分になります

▲撮影した写真に対してSNS風のコメントが付くあたりには時代の流れを感じます

自分のポケモンといっしょに写真撮影ができる“アローラフォトクラブ”では、ただ写真を撮るだけではなく、大小さまざまなスタンプを使って写真を飾り付けることもできます。撮影した写真はSDカードに保存されるため、思い出の1枚をパソコンやスマートフォンに移すことができるというのもうれしいポイントです。

▲こちらがアローラフォトクラブで撮影した1枚。やまおとこのスタンプが妙なインパクトを持っており、やたらと使いたくなってしまいます

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