Review

『地球防衛軍5』絶望と戦う人間の強さに酔いしれる!

『地球防衛軍5』絶望と戦う人間の強さに酔いしれる!

2017年12月7日、ディースリー・パブリッシャーより人気3Dアクションシューティングシリーズの最新作、『地球防衛軍5』が発売されました。

このシリーズの歴史は2003年に発売されたPlayStation®2向け廉価ソフト、『SIMPLE-2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍』から始まります。生身の兵士が巨大な侵略者と戦って地球を守るという、シンプルでありながら熱いゲーム内容とディープなやり込み要素が受け、以降は操作キャラクターを追加した続編や戦略シミュレーションゲームにジャンルを変えたり、海外での制作によるスピンオフ作品などが続々発売され、15年経った今でも新作が発売されるほどの人気シリーズとなりました。

このような長寿化したシリーズのナンバリングタイトルともなると、シリーズ未経験者がプレイするにはハードルを高く感じてしまうもの。興味がありながら、手を出せずにいる人も少なくないでしょう。今回は、シリーズ初心者にこそオススメしたい『地球防衛軍5』の内容を前後編に分けて徹底解説。長年変わらぬその魅力と、今だからこそ実現した数々の新要素に迫ります。

文 / 大工廻朝薫(SPB15)


巨大生物から地球を守るEDF

『地球防衛軍5』を一言で表すと、”歩兵となって巨大な敵から地球を守る”ゲーム。プレイヤーは民間人からEDF(Earth Defense Forces/全地球防衛機構軍)に登用された新米隊員となり、宇宙からやってきた侵略者が送り込む巨大な生物たちと熱い戦いをくり広げます。

▲巨大な昆虫型生物の大群に対し、銃を手にした生身の人間が立ち向かいます。銃弾を受けてはじけ飛ぶ敵の姿は、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の戦闘シーンを彷彿とさせます

バトルフィールドは山間部や洞窟内部、市街地などさまざまな種類が存在します。特に美麗なグラフィックで描かれる市街地戦闘は圧巻。ときには、どこかで見たことのあるような風景も出てきます。こうした日常を感じさせる背景でくり広げられる、非日常的な存在である侵略者との戦いこそ本作の醍醐味。敵の巨大感、異質感を強調するとともに、地球を守るEDFの使命もハッキリと意識させられます。

▲道路と並行した細長い公園の先には、テレビ塔が見えます。近くには時計台のような建物もあり、ここが札幌をモチーフに作られたマップであることがわかります

▲戦闘の被害で倒壊することも多い建物ですが、近づいてみるとテナントの様子が細部まで作り込まれていることに気づきます。こうした生活感のある描写が守るべき市民の存在を意識させ、侵略者たちとの戦闘を熱くします

ゲーム内容は、ミッションクリア型の3Dアクションシューティングゲーム。各ミッションに登場する敵をすべて倒すことでミッションクリアとなり、次のミッションに挑めるようになります。無限に敵を呼び出す装置や輸送船も存在するため、ただ目の前の敵を倒しているだけでは戦いは終わりません。敵を倒す順番や、被ダメージの軽減を考えた立ち回りが勝利の鍵を握ります。

ミッション中にはEDF本部や情報部、あるいは戦場でともに戦う味方NPCからの音声通信が入ります。これによって戦闘目標や周囲の状況が随時報告されるため、緊迫した状況でも目の前の敵から視線を外すことなく、アクションに集中することができます。

敵を倒した際にドロップするアイテムを集めれば体力に相当するアーマーが増強されていくほか、新たな武器が手に入ることも。アーマーと武器の強化を地道に重ね、激化する戦闘に対抗していきましょう。

▲ミッションによっては、味方NPC部隊と協力しながら戦う場面も。みんなで力を合わせて戦うことが勝利への近道です

ミッションの難易度は5段階から設定可能。シリーズ初経験のプレイヤーはEASYでプレイすることができますし、手ごたえを求めるベテランプレイヤーは最高難度のINFERNOでプレイすれば、より絶望的な状況下での戦闘に挑むことができます。こうした幅広いプレイヤー層が遊べる難易度調整の妙は、本作の隠れた魅力のひとつと言えるでしょう。

1 2 3 >