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『Horizon Zero Dawn』絶対に買うべき拡張コンテンツの凄さ

『Horizon Zero Dawn』絶対に買うべき拡張コンテンツの凄さ

機械の魂とシャーマニズムの浪漫 

『凍てついた大地』で追加されたエリア“狭間の地”を訪れたアーロイはバヌーク族の集落へとたどり着き、そこでバヌーク族が戦いで命を落とした戦士たちの魂を天へと送る儀式を行っているところに遭遇します。ここでは本編で登場しなかったバヌーク族の風習が描かれており、通常ならば死者を火葬して魂を送り出すのですが、遺体がない場合には人形を柱にくくり付け、鳥型の機械獣・グリントホークに持ち去らせることで代わりとしているのです。

『Horizon Zero Dawn』プレイ画像 エンタメステーションレビュー

▲儀式の場にやってきたアーロイに状況を説明する商人のバーグレンド。この地でふたつの冬を越したと語っており、バヌーク族についてはアーロイよりも豊富な知識を持っています

『凍てついた大地』のメインストーリーでは、ここで弔われた戦士たちが命を落とした原因である“デーモン”という存在を突き止めていくことになります。そのなかで、本編同様にアーロイは文明崩壊以前の施設に入り込み、かつての人類と機械との関わりを知っていくことになるのです。

追加されたエリアに出現する新たな機械獣については次回の記事で触れていきますが、本編ですでに登場した機械獣たちも大きな脅威となって立ちはだかります。新天地にはデーモンの力によってパワーアップした機械獣たちが生息しており、本編をクリア後のレベルアップや装備の強化が完了した状態でもかなりの歯応えを楽しむことができます。

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▲本編で超難敵として君臨していたサンダージョーはさらに手強くなって登場します。巨大な身体に見合った恐ろしいまでの戦闘力はかなりの脅威!

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▲降りしきる雪のなかでの機械獣たちとの戦いは、ビジュアル的にもシビれます。しかし、吹雪が視界を遮り、機械獣との戦いをよりハードにするという一面も……!

本編を進めていくうえで、文明が滅んだ原因やアーロイの出生についてなど、かなり多くの謎が解明されていきますが、今回追加されたストーリーで語られる内容も非常に興味深いものであり、『Horizon Zero Dawn』の世界が好きな人にとってはたまらない内容となっています。

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▲新たに登場する仕掛けもあり、そのビジュアル的演出の未来感は相変わらず鳥肌モノです

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▲シャーマニズムを信奉するバヌーク族らしく、古の施設に眠っていたAIは“魂”と呼ばれています。ゲームをある程度進めたあとだと、魂との会話がより楽しめます

デーモンとは、魂とは、どういった存在なのか、そしてそれらと関わるバヌーク族の人々がどのように生きていくのか、その部分を描くメインストーリーだけでも遊び応え、見応えはかなりのものです。

本編を数シーズンも続く海外ドラマにたとえるなら、『凍てついた大地』はスピンオフとして製作された映画のようであり、本編に比べれば短いボリューム(といってもプレイ時間は10時間を優に超えますが)ながら、物語のドラマ性、演出や展開の興奮はさすが『Horizon Zero Dawn』と言えるクオリティとなっています。

『Horizon Zero Dawn』プレイ画像 エンタメステーションレビュー
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▲バヌーク族の戦士たちを率いるリーダーのアラターク、古代の施設で魂と交流するオーリア。謎の解明だけでなく、彼らが見せる人と人とのドラマも味があります

『凍てついた大地』のメインストーリーでは、本編の重要人物となる男・サイレンスの過去も垣間見ることができます。本編をクリアした段階でも気になる謎が多い人物だけに、その過去が明らかになる場面ではなかなかの興奮を覚えてしまいます。もっとも、今回でサイレンスのすべてが判明するというわけでもなく、『凍てついた大地』のメインストーリーをクリアすると、続編やさらなる拡張コンテンツが楽しみでしょうがなくなってしまうのです。

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▲あくまで自分のことは秘密にするサイレンスに対し、皮肉を飛ばすアーロイ。本編をクリアして以来、久しぶりにプレイした人はふたりのやり取りに懐かしさを覚えることでしょう

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