Interview

【インタビュー】『ゆるキャン△』でアニメOPテーマに初挑戦。高校生アニソンシンガー・亜咲花が魅せる、“これまでの集大成”

【インタビュー】『ゆるキャン△』でアニメOPテーマに初挑戦。高校生アニソンシンガー・亜咲花が魅せる、“これまでの集大成”

高校生アニソンシンガーとして存在感を放つ亜咲花によるTVアニメ『ゆるキャン△』のOPテーマ「SHINY DAYS」。彼女の特長であるネイティブばりの英語と洋楽風のソウルフルな楽曲がマッチし、等身大での新たな魅力を引き出した。他にも彼女らしさを存分に表現した歌詞で、得意の滑らかな発音を全面に出したカップリングで、この1枚を自ら「これまでの全てが詰まっている」と発言するほどの完成度の高い1枚に。記念すべき高校生活最初で最後のライブへの意気込みとともに、成長著しい彼女に本作を語ってもらった。

取材・文 / 日詰明嘉


初めて等身大の自分を出したシングル

今回の新曲から非常に楽しげな歌声が聴こえてきました。ご自身で手応えも大きかったのでは?

亜咲花 今回、初めてOPテーマを担当させていただき、その達成感と満足感があります。今まではエンディング担当ということで作品を締めるという意識があったのですが、今回はアニメの始まりを作ることへの新鮮な思いを乗せることができました。この曲はキャンプに行く前に準備しているワクワク感をテーマにしているので、それが聴いている皆さんにも伝わっていればうれしいです。

楽曲や歌詞をいただいての印象はいかがでしたか?

亜咲花 サビを最初に聴いたときは太陽が見えて、その下で歌っているかのようなイメージがあって、そこに等身大の自分を出していけるんじゃないかなと思いました。この曲で歌われている小さな幸せとか感謝の気持ちが、高校を卒業してこの4月から新しい未来に向かう自分にとってもピッタリで、歌詞をいただいたときに驚きました。作中でも自分と同い年の子たちがひとりでキャンプをしたり、仲間と協力をしながら何かを成し遂げるという姿にすごく感動して、自分ももっと頑張らなきゃと勇気と感動を覚える内容で、私もキャラクター達と一緒に成長していけたらいいなと思いました。

最近は胸を張ってアニソンシンガーと言えるようになった

印象に残った部分は?

亜咲花 「重ねていく夢と共に 踏み出そう未来ヘ」です。自分はアニソンシンガーという夢を高校生でかなえることができましたが、そこで満足するのではなく、もっともっと自分を高めるためにいろいろな目標や大きな夢を掲げながら未来に踏み出そうとしているので、歌詞のこの部分はホントに自分にとっての等身大だなと思いました。ここは素の感情で歌えるだけではなく、音程としても自分でいちばん出しやすい音域なので、歌って伸ばしているときにすごく気持ちがいいんです。半年前の2ndシングルとは心情ががらりと変わって、今回はただひたすらに未来や前を向いて行くテーマなので、その変化も皆さんに感じていただければと思います。

それくらいガラッと変わるくらい成長著しい時間だったんですね。

亜咲花 本当にあっという間でした。デビュー・シングルが一昨年の秋で、その頃はTVアニメのオープニングを歌うなんて思っていなかったし、こんな短期間で4枚もシングルを出せるなんて。当時の自分に言ったらビックリすると思います。あの頃はただひたすら与えられたものをやって行くことに必死だったので感慨深いですね。

少し余裕が出てきたり客観的に見られる余裕が生まれてきましたか?

亜咲花 余裕はまだありません(笑)。最初は夢心地という感じでフワフワしていたのですが、最近は胸を張ってアニソンシンガーと言えるようになってきたかなという感じです。

以前はできなかったけれども、今回のレコーディングではできたと思えることは何でしょうか?

亜咲花 私は主題歌になるものを歌うときは、いつも作品の世界観と自分を出すものの割合を計るようにしているのですが、最初はそこでどれくらい自分を出していいのか分からなかったんです。自分を前面に出してしまうと作品の世界が薄れてしまいますし、その逆に振ってしまうと自分らしさがなくなってしまう。他の方ではなくせっかく亜咲花にとお話をいただいたからには、そこで私にしか出せない表現をしなくてはいけないと思っていて、そのあたりの調整が最近うまくできるようになったかなと思います。

3曲とも英語が散りばめられて、私の得意なところを活かして書いてくれた楽曲に

カップリングの「Just A Way You Are」はどのように作られましたか?

亜咲花 デビュー前にいろいろとデモを収録していたのですが、そのうちの1曲がこれでした。歌詞は今回あらたに柿沼雅美さんが私の学校生活を想像して書いて下さったのですが、それを知らずに読んだ私は、「これ、学校にいる時の私だ……」と思って(笑)。あとで伺ったところ「亜咲花ちゃんだったら絶対こうだと思う」とおっしゃっていただけたことがすごくうれしかったです。

例えばどういうところがご自身らしさを感じるところでしたか?

亜咲花 「誰が後ろ指さしても 好きなこと好きなだけ 覚悟できてるから」ですね。周りに何と言われようと自分の筋を通すんです。アニソンシンガーになりたいということは周りにもずっと言ってきましたが、みんなに「ムリだよ」と言われていました。でもそこを貫いたからこそ今の自分がいるので、ここは特に感じますね。あと、2番のAメロの「I ‘ve never known yet, Love&Kiss」というところ。「まだ愛やキスを知らない」自分が「妄想止められない」と。私もアニメのキャラクターで妄想するのがすごく好きなので、一見大人ぶっていても妄想にオチつくところが私らしいなと思いました(笑)。

そういった自分を言い当てられているような歌詞だと気持ちの持って行き方もスムーズでしょうね。

亜咲花 はい。すごくすんなりと終わりました。この1枚の3曲とも英語が散りばめられていて、私の得意なところを活かして書いてくださったんだと思うと、とてもうれしいです。

デビュー前から録っていた曲が日の目を見るというのもまたうれしいでしょうね。

亜咲花 1年前に録ったこの曲の音源があるのですが、恥ずかしくて(笑)。デビュー前の声ですし、デビューできるとは思っていなかったので聴き比べをすると成長したなと思います(笑)。

「Round of new thing」これはいつどのようにして作られた曲でしょうか?

亜咲花 タオル曲を作ってほしいとお願いしたなかで、いちばん似合いそうなこの曲を選びました。特にこの曲のサビの「回せ!」というところにいちばんピンときて歌っている様子が想像できました。レコーディングをする前に自分で振り付けを考えるくらい、ライブで歌う気満々です(笑)。

歌の内容としてはどういう気持ちを歌っていますか?

亜咲花 学校ではクールを装っているけれども、学校を出ると弾けてみんなでダンスをするという対照的な感じ。だから歌も最初はクールに、そして段々と気持ちが抑えきれなくなるように歌いました。今までクールな曲をクールに歌うことはあったのですが、これはホットな曲をクールに歌うというところで、曲調がすごくアップテンポなのに気持ちを抑える必要がありすごく苦労しました。そのぶんサビでは爆発しているので、心のテンションの上がっていく具合が感じられるかなと思います。

Dメロもすばらしかったです。

亜咲花 ここでパーティー的な雰囲気からガラッと変わって、思い出に浸っている感じになるんです。歌っているときはアニソンシンガーをめざしていたときの自分を思い出していました。でも「今だけは楽しいことだけ」なので、前しか見ていない感じ。今まだ青春しているさなかにいますけれども、5,6年経ったらこのときの感情も昔のことになるので、また歌い方も変わるんじゃないかなと思います。

3月には高校生活最初で最後のワンマンライブを開催

このシングルの3曲は亜咲花さんのいろんな部分が重なって、1枚としてテーマを物語っている印象があります。

亜咲花 自分でもすごくビックリしています。等身大なところとか自分の生き方の姿勢とか、全部が自分に何か共通点があって、本当に集大成というか、この1枚がアニソンシンガーとして経験してきたものなどの全てが詰まっていると思います。

3月に開催される1stライブでもそれが伝わるでしょうし、何よりこの公演は高校時代の集大成になりますね。

亜咲花 今回が初のワンマンであり、かつ高校最後のライブになります。今までリリースした曲はもちろん、私の大好きなアニソンもカバーして皆さんに届けたいなと思っています。基本的にポジティブなのですが、ひとりでこれだけの曲を歌うことは初めてなので緊張や不安もあります。でも、この歌のように、未来へ飛び出すように今まで培ってきたものを全部ここに投下してやりたいと思います。当日はきっと泣くと思います(笑)。高校生としての私を観る機会はこのときしかないので、10年後に「あのときの亜咲花は初々しかったね」と思ってもらえるよう、お客さんの目にしっかりと焼き付けていただきたいなと思います。

ライブ情報

“亜咲花1stワンマンライブ~graduate from LJK~”

2018年3月4日(日)
会場:Shibuya WWW
開場 17:30/開演 18:30

TVアニメ『ゆるキャン△』

2018年1月より
AT-X、TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11にて放送中

【スタッフ】
原作:あfろ(まんがタイムきららフォワード/芳文社刊)
監督:京極義昭
シリーズ構成:田中仁
キャラクターデザイン:佐々木睦美
アニメーション制作:C-Station
OP:亜咲花「SHINY DAYS」
ED:佐々木恵梨「ゆふびより」

【キャスト】
各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
ほか

©あfろ・芳文社/野外活動サークル

関連リンク
亜咲花オフィシャルサイト
TVアニメ『ゆるキャン△』オフィシャルサイト