LIVE SHUTTLE  vol. 238

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東方神起 2年半ぶりに完全復活! 燃え滾るエネルギー、2年間蓄積していた想いを爆発させる2人の表情をレポートする。(後編) 

東方神起 2年半ぶりに完全復活! 燃え滾るエネルギー、2年間蓄積していた想いを爆発させる2人の表情をレポートする。(後編) 

東方神起 LIVE TOUR 2017 ~Begin Again~
2017年12月21日 東京ドーム

前編はこちら
東方神起 2年半ぶりに完全復活! 燃え滾るエネルギー、2年間蓄積していた想いを爆発させる2人の表情をレポートする。(前編) 

東方神起 2年半ぶりに完全復活! 燃え滾るエネルギー、2年間蓄積していた想いを爆発させる2人の表情をレポートする。(前編) 

2018.01.28


メインステージに戻り『Bolero』を2人で初披露。巨大なステージにはユンホとチャンミンだけ。赤と青の光が照らし出す中、目を合わせ、お互いの息遣いを感じながら、旋律を重ねる彼ら。感情をえぐるようなその歌声は、5万5千人の心を直撃。ユンホとチャンミンの魂の叫びは、閉じ込めていた想いを一気に放出させるとともに、そのすべてを許容し、“君の居場所はここにある”と静かに誘う。2人に寄り添うように、2人の息遣いまでも漏らさないようにじっと聞き入る観客。壮大でドラマティックな楽曲の世界観とともに、改めてボーカリスト、表現者としての2人のポテンシャル、東方神起のスケールの大きさを感じさせた。そして、本編ラストは2011年の再始動シングル『Why? [Keep Your Head Down]』。強靭な精神と肉体を駆使した圧巻のパフォーマンス(ユンホの片手倒立も健在!)で5万5千人をノックアウトし、2人はステージをあとにした。

ポップアップで再びステージに登場した2人は、さらに勢いを加速させ、『MAXIMUM』、『Rising Sun』と東方神起の真骨頂と言えるダンスナンバーをニューアレンジで披露。ダンサーを従え立ちはだかるその佇まい、気迫に満ちた表情は、さらなる覚悟を持って臨む強い意志を感じさせる。重厚感と躍動感が増したダンスと歌、2人にしか生み出せない唯一無二の圧倒的な世界に5万5千人は大興奮。2人は有り余る力をすべて注ぐかのようにムービングステージの上で激しく踊り、舞台を大きく揺らした。

その迫力にしばらく浸っていると、軽妙な2人のトークで余韻が打ち破られる。これもまた東方神起のライブの醍醐味。

「皆さんとの距離が近くて嬉しい!」と喜びを表すユンホに、「近すぎて、4人で合わせて“お・か・え・り”ってやろうとしていたのに、順番が間違って、“お・り・か……”になってるのが見えました。ちょっと勿体ないな~と」とファンであろうが容赦なくダメ出しをして、会場を爆笑の渦にするチャンミン。チャンミンの毒舌も変わらないところ。いや、2年前にも増して切れ味が鋭くなっているのかもしれない。そんなチャンミンの毒舌を「次はリハーサルしてきてくださいね!」と優しくフォローするユンホ。それもまた変わらない東方神起のライブの光景である。そして、MCを強引に打ち切り、「もう(終わりの)時間です」とピシャリと次の曲へいこうとするチャンミンに、「えぇ~~~!!!」と5万5千人の嘆く声が響き渡るのもおなじみのくだり。

「えぇ~~って声を聴くたびにすごく気持ちよくなります。快感です。こんなたくさんの人数の方々に僕の意見が反対されると次の曲にもっといきたくなります(笑)」とチャンミンのドSっぷりが炸裂したところで、『ウィーアー!~Summer Dream~Somebody To Love(メドレー)』へ。フロートで再びファンの近くへ行き、ユンホが投げかける恒例の「We are」「T!」のコール&レスポンス。『Summer Dream』では愛嬌をたっぷりとふりまき、『Somebody To Love』ではドームの真ん中でユンホは限界値を超える声量で叫び、ステージを全力疾走。2人揃って回し蹴り、ジャンプを決めると場内が暗転。そして、ライブはついに『Begin~Again Version~』でクライマックスに。流麗なピアノのイントロが流れると会場は静寂に包まれ、青と白の光が照らしだすなか、2人は向き合いながら“ひとりじゃない”“今、ふたりだけのBegin”とお互いの気持ちを確かめ合うように、歌い紡いでいった。そして、再びピアノの静かなアウトロが流れると、2人に向けて5万5千人の拍手が惜しげもなく注がれ、会場は温かな空気に包まれた。

ツアーメンバー、バンドやダンサー、スタッフをねぎらい、客席の隅々へ「今、僕たちが会いに行きますよ~」と走って向かうユンホとチャンミン。「2年半ぶりの東京ドームで心配もあったんですけど、みなさんのおかげですごく楽しかったです! 大きな声で応援してくださってすごくシアワセでした。すごく力になりました。みなさんの表情がすごくきれいだったので、逆にありがたかった! 本当にありがとうございました!」(ユンホ)と深々と頭を下げ、笑顔でファンに感謝を告げた。そして、各々が今、感じる自身の素直な心境を、言葉を選びながらゆっくりと語った。

「やっとここまで来ました。2年半かかりました。人によって違うと思いますけど、僕にとっては長い時間でした。もっと成長して、これがユノだ! って見せられるように頑張りたいなって思っていたんですけど、今日ステージをやって、言葉だけじゃなくて行動で約束を守れた気がして満足しています。前から皆さんのことが好きで、歌ったりダンスしたり、子どもっぽい言い方したり……ピュアな気持ちで皆さんに伝えたくてわざとかわいい言い方したりしてるんです(笑)。ピュアなユノ、僕、好きです、結構(笑)。みなさんとお互い大事な存在になっていきたいし、今まで一生懸命一緒に頑張ってきた汗と情熱を忘れず、ここ(心)に大切に守っていきたいと思っています。皆さんのおかげですごく幸せでした」(ユンホ)

「韓国でデビューしてから14、5年ぐらい経ちますけど、自分が誰かに当たり前に愛されてると思ったことは今まで一回もありません。これからもそうだと思うんですけど、当たり前に誰かが自分を愛してくれてるなんて思うの、傲慢じゃないですか? でも、当たり前のように僕たちのことを愛してくださる皆さんからもらっている奇跡のような愛でここまでこれたと思うし、みなさんの奇跡でこの2人を居場所を作ってくださって心から感謝しております。その奇跡にお応えするために2人にできることは、できる限り一生懸命歌って一生懸命踊ることだと思います。これからもできる限り一生懸命頑張ってやり続けていきたいと思います。そして、今ものすごく寒いから、みなさんのまわりにいつも当たり前にいてくれる家族や友達や恋人や知人のそばにいて、手をつないで、話し合って、抱き合って、慰めあう季節を過ごしてぜひ欲しいです。世の中には誰も気づかないくらい傷ついている人が多いみたいです。そういう人がいるから、お互いのことを愛してください。愛し合う季節を過ごして欲しいです。誰かの傷を慰めてください。そういう愛が必要な寒い時期に皆さんとすごく良い時間、良い思い出をまたもう一つ作ることができて幸せでした。今日は本当にありがとうございました!」(チャンミン)

2人の心からあふれ出た言葉、そして、3時間半に及んだパフォーマンスの数々を通して、“大切なものは何か”を改めて感じられた今回のライブ。東方神起にとってはファンという存在であり、ファンにとっては紛れもなくユンホとチャンミンという最強の奇跡が生み出した東方神起であるのは言うまでもない。

“当たり前なものなどない”と言い切ってしまえるその潔さ。だからこそ、当たり前のように東京ドームを満杯に、海外アーティスト史上初となる3度目の5大ドームツアー(78万人を動員!)を成功させてしまう彼らにも関わらず、謙虚な姿勢でファンと自身と向き合うことができるし、だからこそ、2年の空白の時を経ても変わらぬ愛を得ることができるのだ。空白と言っても、決して2人は立ち止まっていたわけではない。アーティストとしてのユンホ、チャンミンからかけ離れ、“人間として、自分自身と向き合う時間”を過ごす中で、彼らはひとりの男性としての進化を遂げていた。

そして、離ればなれになったことで相手の存在の大きさ、大切さに気づき、2年前とはもっと深いところでお互いを感じ合えるようになったと同時に、この2年間、ファンが守ってくれた“東方神起”の名前をより大切にしていきたいと、“東方神起“に対する責任感がより強くなったという。

2年前にファンと誓った約束を果たした、有言実行の男ユンホとチャンミン=“東方神起”。

そして、彼らは最終日の1月21日、京セラドーム大阪公演で、新たな約束を交わした。6月8~10日に横浜・日産スタジアムで追加公演を行うことを発表! 東方神起にとっては13年8月以来、2度目の日産のステージとなるが、なんと同所で3日間ライブを連続開催するのはアーティスト史上初! これまで日本の音楽シーンに数々の偉業を残してきた彼らだけに、それもまた想定内のこと? と言えるかもしれないが、見た目もパフォーマンスもこちらの予想をはるかに超えるパワーアップをして帰ってきた彼らだけに、“言葉より行動で見せる”東方神起の今後にますます目が離せない。

また今回のライブで男性ファンが急増していたのも、大きな収穫(変化)。男性をも引き付ける魅力と威厳を放ちながら、2人はこれからも揺るぎない信念と決して奢ることのないひたむきな謙虚さを携え、成長と進化を繰り返していくだろう。

「それでは“東方神起”でした」「We are?」「(会場)T!」

東方神起は完全復活した。

文 / 星野彩乃


東方神起 LIVE TOUR 2017 ~Begin Again~
2017年12月21日 東京ドーム

SET LIST
1. Reboot
2. ANDROID
3. Humanoids
4. One More Thing
5. Superstar
6. Chandelier
7. B.U.T(BE-AU-TY)
8. Spinning
9. Survivor
10. One and Only One
11. シアワセ色の花
12. STILL
13. 逢いたくて逢いたくてたまらない
14. Duet (winter ver.)~White(メドレー)
15. Catch Me -If you wanna-
16. Easy Mind~I just can’t quit myself~OCEAN(メドレー)
17. Bolero
18. Why? [Keep Your Head Down] 
アンコール
1. MAXIMUM
2. Rising Sun
3. ウィーアー!~ Summer Dream~Somebody To Love(メドレー)
4. Begin~Again Version~

ライブ情報

『東方神起 LIVE TOUR ~Begin Again~ Special Edition in NISSAN STADIUM』
6月8日(金) 日産スタジアム 開場15:00/開演17:00
6月9日(土) 日産スタジアム 開場15:00/開演17:00
6月10日(日) 日産スタジアム 開場15:00/開演17:00

東方神起

ユンホ(ユノ)、チャンミン(マックス)。
東方神起とは” 東方の神が起きる! ” という意味で、アジア全域から世界にその名を広げられるグループとして名付けられた。2004年2月に韓国でデビュー。日本においてもJ-POPの新人として、2005年4月にデビューを果たす。現在その圧倒的な人気は韓国・日本だけに留まらず、中国、台湾、タイ、マレーシアを始めアジア各国でその名を轟かせており、2006、2007年でのアジアツアーを大成功させている。2011年待望の再始動以降は、アジアだけに留まらず欧米諸国、ヨーロッパにまでその存在を渇望され、世界的に活動を行っている。2013年自身初の 5大ドームツアー、さらに海外アーティスト初の 単独日産スタジアム公演を開催。また、2012年「東方神起 LIVE TOUR 2012 ~TONE~」、2013年「東方神起 LIVE TOUR 2013 ~TIME~」、「東方神起 LIVE TOUR 2014 ~TREE~」の3年間で海外アーティストとしては史上最多、最速の200万人を動員。2015年には記念すべき日本デビュー10周年を迎え、自身2度目の全国5大ドームツアー「東方神起LIVE TOUR 2015 ~WITH~」を行い圧巻のライブステージを披露した。音楽シングル総売り上げ枚数海外アーティスト歴代1位など 、数々の輝かしい記録を打ち立てている。

オフィシャルサイトhttp://toho-jp.net/

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