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おそ松girlsで大盛況!?
生誕80周年 赤塚不二夫の故郷・新潟で「おそ松くんを探せ!!」~前編

おそ松girlsで大盛況!?<br>生誕80周年 赤塚不二夫の故郷・新潟で「おそ松くんを探せ!!」~前編

2015年10月にスタートするやいなや、世間を騒がせつづけている人気アニメ『おそ松さん』。あなたはご覧になっているだろうか?

生誕80周年を迎えた赤塚不二夫の名作『おそ松くん』27年ぶりのアニメ化にして、「伝説の六つ子が帰ってきた!しかも、大人になって・・・!」という衝撃的な設定。放映後に問題となってはディスク収録が見送られること数回のブラックジョーク。

赤塚イズムを継承した誇り高き「これでいいのだ!!」感に、誰もが予想だにしなかった熱狂が各地で生まれている。

赤塚不二夫の故郷である新潟市も、これを見逃さなかった。

もともと赤塚作品をメインモチーフのひとつにしている「新潟市マンガの家」と「新潟市マンガ・アニメ情報館」では、放送開始直後に謎解きイベント「おそ松くんを探せ!!」をスタート(12月27日まで)。現在も、おそ松girlsの聖地巡礼コースになっているという。今回ははるばる新潟より、聖地のようすをお届けします!

最初に訪れたのは新潟市古町の「新潟市マンガの家」。2013年開館のスタイリッシュ空間に『おそ松くん』など、新潟出身のギャグマンガ家の人気キャラクターが集合している。到着して、ひとしきり松トークを繰り広げた後、副館長の小池利春さんが見せてくださったのがこちら。

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12月27日まで行われていた「おそ松くんを探せ!!」のチェックポイントが書かれたシートと、記念品のオリジナルポストカード(『おそ松さん』風味)である。

クイズは赤塚先生の誕生日や六つ子の名前にはじまり、新潟市にふたつある会場を訪れないと解けないものや、原作マンガを読まないとわからないマニア向けまで。「人気アニメをきっかけに、マンガ文化を愛してほしい!」という情熱が感じられる。

実際、今回の大ブームを下支えしている女性ファンは、驚くほど研究熱心。竹書房文庫の『おそ松くん』は、通常の80倍という驚異の売上げをたたき出している。新潟市の2会場も入場者数は前年比増を記録、明らかに客層が変わってきているという。

館内の人気アトラクション「イヤミの『シェー』コレクション」がわかりやすい。

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1960年代に日本を席巻し、少年時代の皇太子や王貞治も披露したという国民的一発ギャグ「シェー」。イヤミと同じポーズをとって写真撮影すると、館内の大モニターにとりこまれて最近の来館者とともに上映される。

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この“最近の来館者”が、圧倒的に女子だった。右端でなぜか仁王立ちの少年以外、すべて女子。お年寄りや30代、40代の男性が多かったオープン時と比べると、隔世の感がある。

ちなみに、ミラーで自分が六つ子になれる撮影ブースもあるが、指示どおりに撮るとなぜかふたりが見切れてしまう。そんなゆるさも私は好きだ。

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じつは新潟、数多くのマンガ家やアニメクリエーターの輩出国である。

『うる星やつら』の高橋留美子や『るろうに剣心』の和月伸宏なども有名だが、特徴的なのは、赤塚不二夫や『パタリロ!』の魔夜峰央をはじめとするギャグマンガ家の層の厚さ。

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「新潟市マンガの家」ではクックロビン音頭を踊るパタリロのほか、えんどコイチの『ついでにとんちんかん』、新沢基栄の『3 年奇面組』のキャラクターたちを忠実に再現した、等身大フィギュアが出迎えてくれる。

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80~90年代の「週刊少年ジャンプ」やギャグマンガを愛する30代、40代にはたまらないなつかしさ!

マンガの家では『おそ松さん』をきっかけに、これらの名作を知らない若い世代にも伝えていきたいとしている。2階のマンガ閲覧コーナー「マンガの部屋」の蔵書も拡大中だ。新潟出身マンガ家の作品を全網羅した上に、学芸員がチョイスした「マンガの歴史に欠かせない作品」を中心に蔵書を追加。その数は、現在約7000冊。2016年も続々追加予定だという。

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また、ワークショップコーナーでは、初心者向マンガ基礎講座「マンガのいっぽ」を毎日開催している。講座の開催時間外には、マンガ制作の場としても自由に利用可能だ。

家マンガ講座

約20年前からつづく「にいがたマンガ大賞」など、クリエイター育成に重きを置く新潟市の取り組みを象徴する「新潟市マンガの家」。ライブラリーも含めて入場無料なので、ぜひこの機会に訪れてみてほしい。

※新潟市のイベント「おそ松くんを探せ!!」のレポートは後編につづきます!

取材・文/高野麻衣

新潟市マンガの家

新潟市中央区古町通6番町971-7 新古町版画通 GEO古町通6番町1,2階

開館時間:午前11時~午後7時
休館日:毎週水曜日

※年末年始は12月29日~平成28年1月3日まで閉館

オフィシャルサイト http://house.nmam.jp/