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劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』製作発表記者会見、コメント再現。天海祐希が竜星涼の印象を語る。

劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』製作発表記者会見、コメント再現。天海祐希が竜星涼の印象を語る。

2017年3月30日に開場したIHIステージアラウンド東京にて、“花・鳥・風・月”とシーズンごとにキャストと脚本、演出を変えながらロングラン公演を行っている劇団☆新感線の人気エンターテインメント舞台『髑髏城の七人』。2018年3月からは、本シリーズの最終バージョン”Season極”が開幕を迎える。
今回、本公演に出演する竜星涼のインタビュー記事公開に合わせ、1月18日にマイナビBLITZ赤坂にて行われた製作発表記者会見のコメントを完全再現。天海祐希、古田新太、福士誠治、竜星涼ら出演キャストの言葉から『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』の見どころを探る。

若衆太夫〈夢三郎〉役・竜星涼さんのインタビュー記事はこちら
竜星涼が「ターニングポイントにしたい」と真摯に想いを語る、劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』

竜星涼が「ターニングポイントにしたい」と真摯に想いを語る、劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』

2018.02.16

どの極楽太夫も美しくて可愛らしくてとても素敵だったのですが、あの愛らしさは私にはないなと(笑)

『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』は、もうひとつの『髑髏城の七人』でありながら、“花・鳥・風・月”で描かれる同じ物語ではなく、まったく違う視点から物語世界が構築されるという完全新作となる。

〈STORY〉
織田信長亡きあとの戦国時代。関東荒野にひとりの美女、渡り遊女の極楽太夫(天海祐希)が現れる。彼女はかつて織田信長に最も愛された凄腕のスナイパーだった。その頃、関東では髑髏の仮面で素顔を隠した第六天魔王(古田新太)が率いる関東髑髏党が、難航不落の髑髏城を築城し、豊臣秀吉の天下統一を阻まんと関東支配に暗躍していた。
あるとき、髑髏党に追われる熊木衆の少女・沙霧(清水くるみ)を助けた極楽太夫は、関八州荒武者隊の頭目・兵庫(福士誠治)の口利きで無界の里に身を寄せることになる。街道を旅する諸事情を抱えた人々が出入りする色里・無界では、一番人気の若衆太夫・夢三郎(竜星涼)がこの里を盛り立てていた。そこで極楽太夫は、狸穴二郎衛門(山本亨)と名乗る牢人から天魔王暗殺を依頼される。この二郎衛門の正体、実は徳川家康だった。
一方、豊臣秀吉は天魔王討伐のために大軍を率いて関東へと進軍していた。この関東で大戦が起きる前に天魔王を倒そうという策に乗る極楽太夫は、沙霧をとある山奥にこもる鉄砲鍛治・贋鉄斎とその弟子・カンテツ(三宅弘城)の元に向かわせ、無敵の鎧を貫く鉄砲を作るよう伝言を託す。
極楽太夫と天魔王。修羅の道を行く女と天魔の世を作らんとする男。2人の奇しき縁の歯車が再び回り出す……。

これまでと同じフォーマットを持つ、別の『髑髏城』。新たな気持ちで観られる

会見は、『ひるおび』の生中継から始まった。ステージ上にスモークが焚かれ、関東髑髏党が殺陣のパフォーマンスを見せると、その背後に登壇キャストが姿を現す。そして、『ひるおび』番組司会の恵俊彰がスタジオから天海祐希、古田新太に呼びかける。

恵俊彰 派手な製作発表ですね?

古田新太 そうですね、どうしたんでしょうね(笑)。

恵俊彰 今回は今までの『髑髏城の七人』とはどう違うんですか?

古田新太 全然違います。

天海祐希 新作です。

古田新太 これまでは捨之介が主役だったと思うんですけど、出ません。

天海祐希 蘭兵衛も出ません。

恵俊彰 では、お2人はどういう役なんですか?

天海祐希 私は捨之介と蘭兵衛を足して割って……。

古田新太 極楽太夫にしました(笑)。僕は天魔王という悪い役ですね。

恵俊彰 天海さんは客席が動くステージは初めてなんですよね?

天海祐希 だから、今、戦々恐々としています。

古田新太 あの会場はアトラクションみたいですよね。

恵俊彰 天海さんから皆様にメッセージをお願いします。

天海祐希 『修羅天魔』いよいよ始まります。皆様ぜひ足をお運びください。

恵俊彰 では最後に、古田さん、面白いことをお願いします。

古田新太 まあまあ面白いですよ(笑)。

中継を終えると、改めてキャスト紹介&公演の成功を祈願した鏡開きが行われた。その後は、脚本・中島かずき、演出・いのうえひでのりも加わった製作発表がスタート。

今回は新作ということですので、また新たな仕掛けがありますよね?

いのうえひでのり まあ、企んでいるところはいくつかありますね。

その中でお話できることはありますか?

いのうえひでのり ありません(笑)。だって今、言わないほうがいいじゃないですか? やっぱり観てびっくりして欲しいので。ただ、(空間は)広く使いたいなとは思っています。回すということには慣れてきているのですが、それ以外にあの会場は広い絵を見せるほうがいいと思うので。

これまでのシーズンを観ていない方も楽しめる内容になっているんですよね?

いのうえひでのり 新作なので、これまでと同じフォーマットを持つ、別の『髑髏城』になります。新たな気持ちで観られると思います。

今回は捨之介も蘭兵衛もいないということですが、ズバリ、どんな内容になるんでしょう?

中島かずき ズバリ、悪いことをする天魔王がやっつけられるお話です(笑)。そこはこれまでのシーズンと変わらないんですが、悪いことをした意味や周りの人間関係が細かく変わっています。スナイパーにして、過去、信長や天魔王とも因縁があってという極楽太夫で進んでいくお話なので、極楽太夫を中心とした人間関係が見えてくるという。

では、天海さんと古田さんがかなりやりあうシーンがあるんですね。

中島かずき そこはガッツリやって欲しいなと思って構想したお話ですので。

やっぱり、愛してる人の頼みは断れないんで

天海さんは極楽太夫をどうイメージされていますか?

天海祐希 私も全シーズン観させていただいたんですけれど、どの極楽太夫も美しくて可愛らしくてとても素敵だったのですが、あの愛らしさは私にはないなと思いながら(笑)、違うものを出せるようにできたらいいなと思っています。とにかく今回は古田さんとご一緒させていただけますし、素晴らしいキャストのみなさんとひとつの作品、しかも新作の『髑髏城』を作ることができるので本当に楽しみにしています。みなさんのお芝居とともに、極楽太夫という役柄を掘り下げていけたらいいなと思っております。

今回、“極楽太夫と天魔王の愛憎劇”というワードもキャッチに挙がっています。ということは古田さんとそういうシーンもあるということですよね?

天海祐希 さーあ、どうでしょう?(笑)

古田さんはコメントで「天海さんが『古田センパイが出ていないとヤダ』と言うので出ることにしました」ということですが。

古田新太 やっぱり、愛してる人の頼みは断れないんで。

天海祐希 ここは太字でお願いします!(笑)

古田さんは、“Season花”で贋鉄斎として出演されて、今回は天魔王ということですね。

古田新太 今まで一年間いろんな人が天魔王をやってきていて、それぞれにエキセントリックな天魔王だったり、かっこいい天魔王だったりをやっていたので、僕はなるべく動かない天魔王をやろうかなと。広ーく使ってるんだけど、動かない(笑)。あとは、さっき出てきた兵隊たち(関東髑髏党)に「行けー!」「やれー」っていう役です。

いのうえさん、それでいいんですか?

いのうえひでのり たぶん、真ん中に突っ立っているだけでも空間を支配するパワーを持っているので、そこは大丈夫じゃないかと思っています(笑)。

最初にお会いしたときに興奮して鼻血が出ちゃって(苦笑)

関八州荒武者隊の頭目・兵庫を演じられる福士誠治さんは?

福士誠治 古田さんの代わりにいくらでも走ろうかなと思います(笑)。兵庫も『髑髏城』の中で興味深いキャラクターですけど、僕にしかできない兵庫が出来上がればいいなと思っております。

福士さんは劇団☆新感線に初参加なんですよね? 先輩方からアドバイスなどは受けましたか?

福士誠治 長い公演なので健康に気をつけて、最後まで舞台に立つことをでかい目標にしたほうがいいと。結構ハードな舞台になりますし、無理することも多々出てくるとは思うんですけど、冷静に対応していかないとダメだなと思っています。

古田さん、福士さんにひと言。

古田新太 前半はほぼ兵庫がペースメーカーになるんで、頑張っていただきたいです。

天海祐希 昨日の初稽古で見ましたけど、ずいぶんかっこよかったですよね。

中島かずき 今までの兵庫とはまた意味が違ったりしていますし、芝居どころも違います。もしかしたら一番男らしいかもしれないですね。

さて、竜星さんの色里・無界の一番人気の若衆太夫・夢三郎は初登場になります。どういう人物なんですか?

竜星涼 男でありながら太夫と呼ばれていて、優男じゃないですけど、そんな感じではないかと。無界の里でみなさんとどう絡んでいくのかは、僕自身も楽しみながらやっていきたいです。僕も新感線さんは初参加ですし、初めてづくしのことが多いので、嬉しいと同時に武者震いしながら緊張でいっぱいでございます。

竜星さんといえば、『獣電戦隊キョウリュウジャー』のレッドですから、アクションには自信があるのではと思うのですが。

竜星涼 アクションはいろいろやらせていただいていますけど、殺陣をしっかりやるのは初めてだったりもしますので、みなさんの背中を見ながら、吸収させていただきながらやれたらなと思っています。

天海さんは以前、竜星さんとドラマ『女信長』(13年/CX)で共演されているんですよね?

天海祐希 そのときは私、織田信長役をいただきまして、竜星さんが森蘭丸役をやってくれたんですよね。その現場で、座っていてから立ち上がるという動きがあったんですけど、着物を着ているので所作が難しいんです。その動きをずっと、ずーっと陰の方で練習されていらしたんです、袴が破けるくらい。それを見ていて、この子はこんなになるまで練習したんだと、ひたむきだし、すごく頑張り屋だなと思って。これだけの容姿にこれだけの才能に、また努力が重なったらすごいことになると思うので、今回も共演を楽しみにしていましたし、また成長を見られるかなと思うと嬉しいです。

続いて熊木衆の少女・沙霧ですが、今回はイメージが少し変わられるとか?

清水くるみ いのうえさんに「私、アクション頑張ります!」と言ったら、「今回はいい、いい。とりあえず体力をつけろ」と言われました(笑)。これまでのシーズンがわりと運動神経の良い沙霧だったというのもあるんですけど、沙霧の頭脳派な部分を今回は出していけたらいいなと思っております。でも、殺陣も頑張ります。

幕間がない、体力勝負な舞台ですが、清水さんはこれを食べたらエネルギーチャージというものがあるそうで。

清水くるみ 干し芋です(小声で)。冬にいろんな種類が出てくるので買い溜めています。茨城県から取り寄せるんです。

梶原善 茨城は有名だもんね。しかも手軽だしね。

手軽ですか?

梶原善 ポッケに入れておけるしね。

清水くるみ ステージ袖ですぐチャージできますし(笑)。

中島かずき そういうところ、沙霧っぽいよね。携帯食を持ち歩いてる感じ(笑)。

天海祐希 山の民だから(笑)。

清水さんは、今回、大ファンだという天海さんとの共演なんですよね。

天海祐希 えー!(驚)

清水くるみ 最初にお会いしたときに興奮して鼻血が出ちゃって(苦笑)。すごい緊張したりとか興奮すると本当に鼻血って出るんだなと思いました。これから毎日稽古があるので、鼻血を出さないように気をつけます。

天海祐希 私も失態しないように頑張ります(照)。

このカンパニーは、最高齢の『髑髏城』なので、体をいたわりながら

そして三宅さん、カンテツ役は今回のシーズンでは新しいですよね?

三宅弘城 新しいと言えば、新しいんですけど、2004年の“アオドクロ”で贋鉄斎の弟子役として僕が演じさせていただいた役なので、正確に言うと2回目ですね。

どういう役柄の人物なんですか?

三宅弘城 まあ……うつけ者ですね。

この時期に掘り下げるのもあんまりですよね。

三宅弘城 いや、まあでも、“アオドクロ”はDVDも出てますので、そんなに差し障りはないと思いますけど(笑)、うつけ者です。

三宅さんは「その身体能力の高さを活かし、再び大活躍」と期待されていますが。

三宅弘城 と言いましても、私、先日、生まれて半世紀が経ちまして、50歳になりました。なので、それなりのというか、2004年の僕を期待されても(苦笑)。いのうえさんもそのあたりはちょっとご考慮いただけたらなと。だって最後まで駆け抜けることが目標ですから。

いのうえひでのり もちろんそのつもりで(笑)。このカンパニーは、最高齢の『髑髏城』なのでね、体をいたわりながら。

古田新太 ほぼみんな50以上でしょ?(苦笑)

体力づくりの面で古田さんからみなさんにアドバイスは?

古田新太 全力でやっちゃダメだよ。7割くらいでやらないと。

そして、狸穴二郎衛門を演じられる山本さん。肝となる役どころですよね?

山本亨 僕としてはそうは思っていないのですが、かずきさんが書いた本に従って気負わずに稽古をしていきたいなと思っています。

山本さんは“アカドクロ”にも出演されています。

山本亨 あのときが僕、新感線に初参加させていただいたんですが、一生懸命に稽古させていただいたのを鮮明に覚えています。

最後に、善蔵役の梶原善さん。

梶原善 僕の役どころは、これまでのシーズンでは役者の名字の頭を取って名付けられていたんで、本来は梶蔵が正しいのかもしれないんですけど、今回はセリフに“刀鍛治”というのがやたらと出てくるので、紛らわしいということで名前の下の“善”でいいんじゃないかと。

善蔵役の見どころはありますか?

梶原善 まあ、出れば見どころだと思うんですけどね。僕は新感線に出ているときは、わりとちゃんとした役が多くて、“Season鳥”も狸穴二郎衛門、徳川家康として最後にシーンを締めなきゃいけなかったんですよ。それはそれでエネルギーを使うことなんです。今回演じるのはお百姓さんでもあり、気のきいた大切なセリフが全然ない、「握り飯食え」だの「いらない」だの「バーカバーカ」とかそんな感じなので(笑)、そういう意味では気楽ですし、みなさんも馴染みやすいんじゃないかと思います。新感線で庶民的な役をやらせていただくのは初めてのことなので、そういうところが見どころです。

お馴染みのキャラクターに加え、新たな役どころも登場する『髑髏城の七人』の最終シーズン『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』。上演は3月17日(土)から5月31日(木)まで。

取材・文 / エンタメステーション編集部

ONWARD presents 劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』Produced by TBS

2018年3月17日(土)~5月31日(木)IHIステージアラウンド東京(豊洲)

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:
天海祐希/福士誠治 竜星涼 清水くるみ/三宅弘城 山本亨 梶原善/古田新太
ほか

オフィシャルサイト

WOWOWにて『髑髏城の七人』の“アカドクロ”“アオドクロ”など4作品放送が決定!

■劇団☆新感線『髑髏城の七人1997』
1997年上演・古田新太主演作
3月17日(土)18:00〜 オンエア
■劇団☆新感線 ゲキ×シネ『髑髏城の七人〜アカドクロ』
2004年上演・古田新太主演作
3月16日(金)20:30〜 オンエア
■劇団☆新感線 ゲキ×シネ『髑髏城の七人〜アオドクロ』
2004年上演・市川染五郎(現・松本幸四郎)主演作
3月17日(土)14:30〜 オンエア
■劇団☆新感線 ゲキ×シネ『髑髏城の七人(2011)』
2011年上演・小栗旬主演作
3月16日(金)23:15〜 オンエア

詳細はこちら

関連書籍

書籍『髑髏城の七人』

著者:中島かずき
出版社:双葉社