LIVE SHUTTLE  vol. 240

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松下優也、ソロデビュー10周年を記念したツアー。美声とともにダンスでも圧倒した情熱的なステージパフォーマンスを撮り下ろし写真満載にお届け

松下優也、ソロデビュー10周年を記念したツアー。美声とともにダンスでも圧倒した情熱的なステージパフォーマンスを撮り下ろし写真満載にお届け

ソロデビュー10周年のアニバーサリーイヤーに突入した松下優也が1月31日にZepp Tokyoにて、全国17箇所におよぶライヴツアー〈YUYA MATSUSHITA LIVE TOUR 2018~Like 4 Like~〉を開催した。ソロしては3年ぶりとなる同ツアーは1月5日の埼玉公演からスタートし、2月2日に地元である大阪でファイナルを迎えた。セミファイナルとなる東京公演は、17歳でソロシンガーとしてデビューした彼の10年間の歩みを凝縮しながらも、これからへの期待が大きく膨らむ2時間となっていた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 増田慶

みんなの応援があって、今の僕があると思っています

ダンサー2人を従え、ロンTにスエットというストリートファッションでステージに登場した松下優也はソロ9枚目のシングル「SUPER DRIVE」で勢いよくライヴをスタートさせた。

ダンサブルな「YOU」に続く、「Trust Me」のイントロではアカペラでラップを披露。フロアのど真ん中に位置する張り出しステージでダンサーと息の合ったパフォーマンスを見せると、客席からは大きな歓声が上がった。

ここで、「みんなの応援があって、今の僕があると思っています。本当にいつもありがとうございます。デビューして10年目の一発目のツアーということで、感謝の想いをライヴを通して、みんなにしっかりと伝えていきたいと思います」と挨拶。

アーバンなムードのR&B「ALL MY LOVE」では観客のひとりひとりに向けて「たとえ世界 敵回しても/そばにいる」と歌い上げ、ピアノを基調とした「She’s A Liar」では甘いファルセットによるフェイクも飛び出した。また、ミラーボールが回った「Naked Night」ではセクシーなダンスとともに、観客をより甘美な世界へと誘う。

ここまでの6曲で印象的だったのは、松下優也がつねにアクティヴに踊っていたということだ。ダンサーとの息の合ったフリだけではなく、どんなテンポの楽曲でもステップを踏み、体全体でビートを取り、頭の先から足元までがスムーズに波を打っていた。歌い、踊ることが楽しくて仕方ないという情熱とエネルギーを感じさせるパフォーマンスで、その一挙手一投足が心地よいグルーヴとなってフロアの空気を満たしていった。

大粒の汗をかきながら「すげえー楽しいです」と笑顔を見せた彼は、「今年に入ってから駆け抜けてきましたけど、本当にいつも逆にみんなからパワーをもらってます」と改めて感謝の気持ちを述べ、バラードコーナーに突入。自身が作詞を手がけ、「今が永遠になるといいなという想いを込めた」という「Eternal Now」はピアノとコーラスのみの構成で、歌の世界観にグッと引き込み、ファンからの人気が高い「SEE YOU」は言葉ひとつひとつを丁寧に歌い上げた。

そして、MCでは、彼も出演経験のある舞台『私のホストちゃん』の最新シリーズにX4のメンバーKODAIが出演中であることに触れ、これまで4回ほど出演したミュージカル『黒執事』について「僕にとって大きな作品になっている」と自身の俳優としてのキャリアも振り返り、アニメ『黒執事』のEDテーマに起用されていた「Bird」をニューアレンジで初披露した。ラスト2公演だけに用意されたサプライズとのことで、ここでしか聴けない貴重な壮大なソウルバラッドに観客はじっくりと耳を傾けていた。

DJプレイを挟み、後半戦はトロピカルハウスなどの最新クラブミュージックを盛り込んだパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げる。「Whisper My Name」では観客全員が手を左右に振り、「Naturally」では長いストロークのムーンウォークで魅了する。

「14年にソロ活動を休止し、15年からはX4として活動しています。今はソロでツアーを回っていますが、X4は僕にとってとても大切なグループです」と語ったあとに、X4の「One More Dance」を正方形の張り出すステージで客席全方向に向けてパフォーマンス。

さらに、重めのビートによる「Up to you」では切れ味の鋭いダンスを展開。ラストはピンスポに合わせてピタッと静止して決めると、オーディエンスの盛り上がりは最高潮に達した。

ここで、「新曲持ってきました〜!」と叫び、新曲「Butterfly」についてこう解説した。

「サビの中で『フライング・ライク・バタフライ』と歌っているんですけど、自分を蝶に例えて書いた曲です。“バタフライ・エフェクト”という言葉があるんですが、些細な出来事が大きな変化をもたらすという意味で使われる言葉です。僕がこの活動をしていなかったら、僕の人生は全然違うものになっていただろうし、僕が今日、ここでライヴをして、みんながここに来てくれたことで、僕やみんなの運命はちょっと変わっているんです。もしもライヴがなかったらみんなには違う日常があったわけでしょ? 僕が音楽活動をさせてもらうことによって、みんなにちょっとだけ変化をもたらしているんじゃないかなと思って、この新曲を書きました」

呟きのようなローから次第にスケール感が広がっていくEDMアンセム「Butterfly」には、まさに蝶のように大空へと羽ばたいていくような高揚感があった。そして、観客全員でのクラップとシンガロングが巻き起こったハウスナンバー「BEAUTIFUL GIRL」での回転しながらのハイキックというアクロバティックなダンスで本編の幕は閉じた。“あなたは美しい。だから笑って”というフレーズは、ファンに向けた松下優也からの願いであり、ライヴを通して伝えたかったメッセージだろう。

「優也! 優也!」という盛大なコールを受けたアンコールでは、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』から始まり、ドラマ『アシガール』や『フェイス-サイバー犯罪特捜班-』と多数のドラマに出演した2017年を振り返り、「デビュー9年目にして、新たな体験をさせてもらった年でしたね」とコメント。

さらに、ついに運転免許を獲得した話や、X4のメンバーであるT-MAXが留学先のLAから帰国した報告、さらにこの日の夜に出現したスーパーブラッドブルームーンや大雪の話など、リラックしたムードでざっくばらんにトークを展開した。

また、ツアータイトルについて、「SNSで使われる“いいねしたら、いいねください”っていう言葉なんですけど、僕がみんなのところにライヴをしに行くから、みんなも遊びに来て、いいねしてね、みたいな意味で付けたんです。だけど、みんなには本当にパワーをもらってばかりで……今年の残り11ヵ月、頑張れそうです」と再び感謝の気持ちを述べると、場内からは大きな拍手が沸き起こった。

 

ここで、この日2曲目となる新曲「Playa Playa(プレイヤ・プレイヤ)」を披露。ヴォーコーダーも入ったブギーファンクで観客を踊らせ、ヒップホップナンバー「It’s my Day off」を観客全員で大合唱&両手を上げて踊り、「ありがとう! みんな最高です!」という笑顔とともにライヴは大団円を迎えた。

最後に「今年は10年目です。何年目も大切ですが、やはり特別な想いがあります。いろんなことに取り組んでいきます。今回のツアーでやった新曲以外にも新曲があります。早くみなさんの元に届くようにしたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします!」と決意を語り、ステージを降りた……と思いきや、走ってステージに戻り、「なんか中途半端になるのは嫌なんで、もうはっきりと言っちゃいますね。28歳のバースデーまでにアルバムをみんなに届けたいと思います!」と発表。驚きと喜びの声で溢れるなかで10年目の第一歩は締め括られた。

YUYA MATSUSHITA LIVE TOUR 2018〜Like 4 Like~ 2018.1.31@Zepp Tokyo SET LIST

M01. SUPER DRIVE
M02. YOU
M03. Trust Me
M04. ALL MY LOVE
M05. She’s A Liar
M06. Naked Night
M07. Eternal Now
M08. SEE YOU
M09. Bird
M10. Whisper My Name
M11. Naturally
M12. Once More Dance
M13. Up to you
M14. Butterfly
M15. BEAUTIFUL GIRL
EN01. Paradise
EN02. Playa Playa
EN03. It’s my Day off

松下優也(まつした・ゆうや)

1990年生まれ、兵庫県出身。2008年11月にシングル「foolish foolish」でソロのシンガーとしてデビュー。2015年に自身が中心となってボーカル&ダンス・グループ“X4”を結成。X4の最新作はミニアルバム『XTIME』(2017年10月発表)。2009年公開映画『悲しいボーイフレンド』(草野陽花 監督)で俳優デビュー。その後も数々の舞台、テレビドラマ、映画で活躍している。2018年にソロデビュー10年目に入り、1月より〈LIVE TOUR 2018 ~Like 4 Like~〉を開催。
俳優としての主な出演作には【舞台】『黒執事』(シリーズ/09・10・13・14)、『Paco~パコと魔法の絵本~from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』(14)、『タンブリングFINAL』(14)、『モンティ・パイソンのSPAMALOT』(15)、『花より男子』(16)、舞台『僕だってヒーローになりたかった』(17)【テレビドラマ】『べっぴんさん』(17/NHK)、『アシガール』(17/NHK)【映画】『明鳥』(15/福田雄一 監督)などがある。2018年3月〜上演の舞台『ROMALE ~ ロマを生き抜いた女カルメン~』にも出演。

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