Interview

トリリンガル女優・桜庭ななみ、福山雅治&ジョン・ウー監督の素顔と映画『マンハント』で体験した“世界の現場”を語る。

トリリンガル女優・桜庭ななみ、福山雅治&ジョン・ウー監督の素顔と映画『マンハント』で体験した“世界の現場”を語る。

“世界の現場”で桜庭の気持ちを楽にした福山の一言と、癒しとなったジョン・ウー監督の素顔とは⁉

撮影現場で感じたジョン・ウー監督の印象は?

とても優しくて、穏やかな方でした。アクションが魅力の作品を作る監督という印象が強かったので、男らしい方なんだろうなと思っていたんですけど、実際にお会いしてみると、優しい微笑で現場を見ている感じで(笑)。よくある「カットぉ~!」という掛け声も、監督はモニターの前で「カット」と小さく言う感じなので、そのあとに助監督の方が「カット!カット!」って大声で叫ぶみたいな感じです(笑)。

ジョン・ウー監督から直接、演技指導を受けたりもしましたか?

監督自身が実際にお芝居をしてみせてくれたりしていました。里香の表情を作って見せてくれたりとか(笑)。その表情を真似しながら演じたり。そんな監督の姿が優しくて、大好きでした(笑)。まさか、ジョン・ウー監督がそんなことまでして下さるなんて意外でしたが、監督のおかげで現場も穏やかな雰囲気でしたし、楽しかったです。

撮影中、最も印象に残ったシーンは?

物語の冒頭のドゥ・チウに人質にされるシーンが一番印象に残っています。そのシーンがクランクインだったんですけど、そのときに“世界の現場だ”って実感したんです。ジョン・ウー監督に、日本を代表する俳優の福山雅治さんがいらっしゃって。チャン・ハンユーさんのお芝居は圧倒されるというか、説得力のようなものがありました。いろいろなものを感じたワンシーンになったと思います。

共演した福山雅治さんの印象はどうでした?

福山さんには、すごくいろんなことを助けて頂いたなと思います。刑事役も初めてだったので、いろいろと失敗も多くって。そんなときに福山さんが控え室に来てくださって「ぜんぜん失敗しても大丈夫だから思いきってやって」とおっしゃって下さり、ちょっと気持ちが楽になったというか、いろいろな面でとても支えて頂きました。

ジョン・ウー監督や福山さん、チャンさんたちとご一緒できた時間にもっと浸ればよかったな(笑)

福山さんとチャン・ハンユーさんはどんなコンビでしたか?

毎シーン毎シーン、2人がセリフを話すたびに、憧れというか「こんなお芝居がいつか自分にもできるんだろうか」と思っていました。すごいものを間近で見れたので勉強になりましたし、とても贅沢な時間を過ごしていたなって。撮影しているときは余裕が無かったので、自分の役のことしか考えられなかったですが、完成した作品を改めて観るとジョン・ウー監督や福山さん、チャンさんたちとご一緒できた時間にもっと浸ればよかったなと思いました(笑)。

チー・ウェイ、ハ・ジウォンといった中韓のトップ女優の演技を見て、憧れた部分はありますか?

一緒のシーンはほとんど無かったんですが、ハ・ジウォンさんのアクションがカッコよかったです。ハ・ジウォンさんが出演している『シークレット・ガーデン』という私の好きなドラマがあるんですけど、そのときはかわいらしくてキュートな役を演じていたのに、今回は全然印象が違うカッコイイ役を演じられていたので驚きました。チー・ウェイさんは、たくさんある日本語のシーンを見事に演じられていたのがすごかったです。私も語学を勉強しているのでわかるんですが、自分の母国語じゃない言葉でお芝居するのって物凄く大変なことなのに、チー・ウェイさんは現場で朝もらった台本を1日でこなしてしまうんです。

現場では中国語でコミュニケーションを取っていたんですか?

通訳の方もいたんですが、自分で直接話したいときの会話はなるべく中国語で話しかけるようにしていました。すごく楽しかったです。全然違う国の方々とお仕事をご一緒させて頂いて、考え方の部分でも日本人とは違う部分もあり、それを経験することができたので、とても勉強になりました。

留学をしていた台湾でのプレミアイベントは格別な思いだったのでは?

台湾に語学留学していたときは、ここで舞台挨拶に登壇するとは想像してなかったです。そういう意味で戻ってこられたという気持ちもあるんですけど、努力して勉強してきたことがこういう結果に実ってよかったなと改めて思えた瞬間でした。

国際的な作品への出演が続いていますが何か反響はありましたか?

最近はブログやweiboのコメントを中国語や韓国語で書いてくださる方が居るので、海外でも見てくださってる方が居るんだと実感するようになりました。とてもうれしいですし、海外の方からのコメントは励みになります。

アクション、海外の作品にもっとチャレンジしていきたい

女優として活動して約10年。振り返ってみていかがですか?

この10年は本当にいろんなことがありました。自分が想像していなかったもの部分にチャレンジすることも多かったです。自分が女優として活動することも想像してなかったです。中国語や韓国語を活かしてお仕事することも想像してなかったので、すごくいい10年を過ごしたかなと思います。

今後、演じてみたい役柄はありますか?

今回、『マンハント』を見て、アクションをやりたいと思いました。ハ・ジウォンさんやチー・ウェイさんは女性でも、すごくカッコよかったですし。ジョン・ウー監督ともぜひまたお仕事をご一緒したいです。…と思うのは、私だけの一方通行かもしれませんが(笑)。

大河ドラマ『西郷どん』に主人公の妹役で出演されていますが、ご出身地の鹿児島県を舞台にした作品とあって反響も大きかったのでは?

今まで鹿児島と関係する作品に出る機会があまり無かったんですけど、『西郷どん』に出演することが発表されたとき、地元の方々がとても喜んでくれて。今、鹿児島は『西郷どん』で本当に盛り上がっています(笑)。応援してくださるのがすごくうれしいですし、作品を通じてさらに盛り上がってもらえたらなと思いました。家族も喜んでくれて、毎週放送を楽しみにしてくれています。

それでは、2018年の抱負を教えてください。

海外の作品にこれからもっとチャレンジしていきたいですし、語学ももっと磨いていきたいです。そして日本のドラマも大好きなので、日本のドラマにもたくさん出演できるように頑張りたいと思います。

衣装協力 / BLENHEIM(スカート)
DRESS UP EVERYDAY(イヤリング)
little emblem(ネックレス・リング)

桜庭ななみ

1992年、鹿児島県生まれ。2008年に女優デビューを果たし、その後さまざまな映画、ドラマに出演。2015年には映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド』に出演。中国語、韓国語も堪能で、2016年には日韓合作映画『絶壁の上のトランペット』で主演を演じる。2018年には本作のほか、現在放送中のNHK 大河ドラマ『西郷どん』に出演中、鄭義信監督の映画『焼肉ドラゴン』、吉田康弘監督の映画『RAILWAYS』のシリーズ最新作『かぞくいろ』の公開が控えている。

桜庭ななみオフィシャルサイト
http://sakurabananami.com/

桜庭ななみオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/nanamis1017/

 

映画『マンハント』

2018年2月9日(金)TOHOシネマズ新宿他 日本公開

主演:チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン 
友情出演:國村隼  
特別出演:竹中直人、倉田保昭、斎藤工
共演:アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
監督:ジョン・ウー 
撮影監督:石坂拓郎『るろうに剣心』
美術監督:種田陽平『三度目の殺人』
音楽:岩代太郎『レッドクリフ』
アクション振付:園村健介『GANTZ』
衣装デザイン:小川久美子『キル・ビル』 
原作:西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』/徳間書店刊 および 株式会社KADOKAWAの同名映画
配給:ギャガ

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オフィシャルサイト
http://gaga.ne.jp/manhunt/

【STORY】
実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。罠にはめられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査でドゥ・チウを追っていく。彼に近づくほどに、この事件に違和感を覚え、徐々に見解を変えていく矢村。やがて2人の間に絆が芽生えていく。ついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追及を決意する。追われながらの追跡、闇が濃くなる度に増していく危険。鍵を握るのはドゥ・チウに近づいてきた謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠れているのか。

【原作本】

君よ憤怒の河を渉れ

西村寿行(著) / 徳間文庫

東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿の雑踏で突然、見知らぬ女性から強盗殺人犯だと指弾される。濡れ衣を着せられたその日から、地獄の逃亡生活が始まる。警視庁捜査一課・矢村警部の追跡は執拗だった。杜丘は真相を求めて能登から北海道へ、そしてまた東京へ。自分を罠に陥れたのは誰なのか。滾るような憤怒を裡に、警察の大規模捜査網をかわし、謎を追い求め続ける。
ハードロマンの代名詞的存在にして著者の記念碑的出世作。1976年、佐藤純彌監督によって高倉健主演で映画化された。この作品は1979年に『追捕』のタイトルで中国でも公開され、観客動員数8億人を超える大ヒットを記録した。

 

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