『モンスターハンター:ワールド』が引き出すハンターのチカラ  vol. 1

Review

『モンスターハンター:ワールド』ハンティングアクションが最高に魅力的になった理由

『モンスターハンター:ワールド』ハンティングアクションが最高に魅力的になった理由

味わう! 凝縮・洗練された攻撃アクション

「ふおおおおおおおっ!!」

突然で驚かせてしまったかもしれないが、『MH:W』で初めて弓の連続攻撃を決めたとき、思わずこんな声を上げてしまった。何を隠そう筆者は『モンスターハンターポータブル 2nd』以来、シリーズですべての弓を集めようとするほどの弓道一直線ハンター。まったく勝手ではあるが、少し弓について語らせていただきたい。何しろ『MH:W』のおかげで、筆者の弓に対する向き合いかたが180度変わってしまったからだ。

▲過去の『モンハン』シリーズでは武器ごとに放てる矢の種類(タイプ)が異なっていたが、本作はすべての弓で攻撃方法が共通となった。これは矢が連射される“溜め射ち”

▲扇状に矢を拡散して展開する“クイックショット”。射程は短いが、広範囲に攻撃できるのがメリット

▲強力な一撃をくり出す“竜の一矢”は、モンスターの体躯を多段ヒットしながら貫通する。できる限りヒット数の増える角度から射ってみたい

弓といえば、これまでは目的に合わせて矢の種類(タイプ)をあらかじめ吟味する武器だった。たとえば、空飛ぶモンスターを狙い落とすために連射タイプを、複数の小型モンスターを一度に相手にするために拡散タイプを、体躯が長く細いモンスターには多段ヒットする貫通タイプを、といった具合に狩猟に出るまえの準備段階で何を優先すべきか取捨選択する。もちろん本作でも属性や装填可能なビンの種類を選択する楽しさは健在だが、どの弓でも攻撃を使い分けることで矢の種類がすべて扱えるようになった『MH:W』では、モンスターと対峙しているときの立ち回りが一本化でき、連続攻撃の組み立てに向き合う時間が増えたと感じる。弓にこだわる筆者にとって、それは“変革”と呼べるほど大きなことだった。

▲クイックショットなどからつながる“剛射”は接近した大型モンスターにも威力を発揮。使用回数に制限がない接撃ビンと相性はいいものの、装填中は射程距離が短くなる点に注意

▲頭上から大量のツブテが降り注ぐという時間差攻撃の“曲射”。モンスターの動きを先読みして着弾点を調節することも可能で、モンスターの頭に連続ヒットすると気絶も狙える

これまでのシリーズに存在した弓の攻撃方法を削ぎ落とすことなくひとつに凝縮し、洗練させた狩り心地。『モンスターハンター4』から導入されたモンスターの背中に乗ってダウンを狙える“乗り攻防”も併せると、じつにさまざまなアプローチで“自分だけの連続攻撃”を構築できることがわかる。瞬間最大攻撃力を意識して中距離から溜め射ちに特化するもよし、つねに接撃ビンをセットして近接系弓使いを目指すもよし、すべての攻撃方法を取り入れて演舞のように派手な立ち回りを披露するもよし、だ。その自由さに筆者のわくわく感は抑えきれず、思わず声を上げてしまった。

『MH:W』はこうした進化・改良がすべての武器種で起こっている。弓はややテクニカルかもしれないが、大剣やハンマーなど、より直感的に扱える武器種もあるので、初心者も気軽に入っていけるはずだ。本作の花形であるハンターの攻撃アクションを自在に使いこなす楽しさ。大型モンスターを相手に、自分の感覚や状況判断を信じて、構築した連続攻撃を当てられたときの爽快感。狩猟に没頭し、ハンターのアクションに集中できる本作だからこそ、心ゆくまで自分の“技”を磨き上げてみてほしい。

こんな動画を作って眺めていたら、筆者はふとこんな第一印象を『MH:W』に対して抱いたのを思い出した。

「なんだかフィギュアスケートのようだ……」

最初はなんとなくそんな気がした程度だったが、徹底したシームレスによる狩猟への没入感、狩猟中リズミカルに巻き起こるさまざまな出来事、そして洗練された攻撃アクション。それらを明確に意識できたいま、筆者の抱いた印象が“フィギュアスケートのフリースケーティング”なのだとハッキリした。

導蟲に添っての流れるような探索はまるでステップシークエンス、花形の攻撃アクションはジャンプ。2回転、3回転、4回転、さらに先へと、その内容や精度を上げていくフィギュアスケーターのように、ハンターは連続攻撃を組み立て、磨き上げて大型モンスター相手に披露する。大袈裟に感じるかもしれないが、『MH:W』はこうしたストイックな“個人技”の鍛錬へとハンターたちを駆り立てる……すなわち“ハンティングアクションの可能性”を広げるチカラを持っていることを改めて痛感する。そして、そんな個人技を披露し合うマルチプレイの世界へと飛び出していきたくなるのもまたハンターの性なのだが……その楽しさは第2回以降の記事で深掘りしていこう。

フォトギャラリー

■タイトル:モンスターハンター:ワールド
■メーカー:カプコン
■対応ハード:PlayStation®4
■ジャンル:ハンティングアクション
■発売日: 発売中(2018年1月26日発売)
■価格:通常版(パッケージ版)8,980円+税/通常版(ダウンロード版)8,315円+税、デジタルデラックス(ダウンロード版)9,241円+税、コレクターズ・エディション 15,980円+税
※ほかに、PlayStation®4 Pro MONSTER HUNTER: WORLD LIOLÆUS EDITION(49,980円+税)、PlayStation®4 MONSTER HUNTER: WORLD Starter Pack Black & White(各35,980円+税)も発売中。


『モンスターハンター:ワールド』オフィシャルサイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/world/

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