Interview

【インタビュー】アニメ主題歌としては初の作詞も。茅原実里、京アニ話題作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ED曲にこめた想い

【インタビュー】アニメ主題歌としては初の作詞も。茅原実里、京アニ話題作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ED曲にこめた想い

ロックバラードってまだやったことないなって気づいて、「面白いかも!」って

続けてカップリングについてもお聞かせください。まず「憧れは流星のように」は、ライブでバンドメンバーにも加わられている山本陽介さんが作編曲を担当された曲です。

茅原 かっこいいですよね! 今回のカップリングは作りたい楽曲を自由に作って大丈夫だよっていうムードだったんですけど、その話し合いの最中に「そういえばロックバラードってまだやったことないね」って斎藤(滋)さんに言われて気づいて、「面白いかも!」って。

たしかに、茅原さんとしてはこの曲のような曲調は新鮮だと思います。

茅原 そうですよね。実はこの曲、最初は「憧れのYOU」っていうタイトルだったんですよ。でもレコーディングが終わってから、斎藤さんに「ちょっとダサいから変えよう」と言われて(笑)。ロック曲って分かりやすくしたくて英単語を入れたかったんですけど、昭和臭がしてしまったみたいでダメでした(笑)。

サウンドはUKロック調のどっしりとしたもので、バラードタイプの曲ではありながらもボーカルの雰囲気は「みちしるべ」とはまた違っていて、“かっこいい”という印象が強いものになっています。ライブでもすごく盛り上がりそうですし。

茅原 そうですよね! ライブやレコーディングではギタリストとしてたくさんお世話になっている陽ちゃん(山本陽介)に初めて曲を書いてもらえたことも、すごくうれしいです。めっちゃくちゃかっこいい曲なのに、曲からも〝陽ちゃん〟の優しさが溢れていて、安心感があるんです。曲には人間性も出るんだな……って気づきましたね。でも実はこの曲、作詞するときは結構悩んだんです。

それは、どんな部分で?

茅原 曲も大好きだし、言いたいこともちゃんと固まっているのにも関わらず、なぜかうまくポンポンと音符に文字がハマっていかなくて……焦りました。ちょうどこの曲の締切に追われていたのがシンガポールで仕事をしていたときで、結局オフを丸一日使って書き上げました(笑)。

新しいことをやらせてもらえる幸せを感じて、ハードルは越えていきます

そしてアーティスト盤にはもうひとつのカップリング曲、TRUEさんとのデュエット曲「White Ambitions」も収録されています。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のOP・EDアーティストとして、今回はジャケットでもコラボされていますね。

茅原 そうなんですよ! うれしい限りで。

ただ、曲を聴いて非常に驚きました。初めて聴いたタイプというか……。

茅原 そうですよね。トンデモ楽曲といいますか……。

普通のデュエット曲とは趣が違うもので、茅原さんとTRUEさんが別のラインをそれぞれ歌っているところがすごいと思いました。

茅原 そうなんですよ! 別個にしても成立するというとんでもない曲で。受け取ったときには「どうやってこんな曲作るんだろう?」って思いましたし、まさかこんなにもトリッキーなデュエット曲を歌うことになるなんて想像もしていませんでした。レコーディングのときは編曲してくださった藤田(淳平)さんもいらっしゃいましたし、ディレクションは田代(智一)さんがしてくださり、畑亜貴さんも見守ってくれているという……大集合の豪華なレコーディングだったので、「緊張するわぁ」って思いました(笑)。

ちなみに、こういった曲を歌われる際には「茅原さんはこちらを歌ってください」といった感じでメロが来るんですか?

茅原 最初は決まっていませんでした。なのでどちらのラインも覚えてスタジオに入ってキーチェックをして、それぞれの歌声が合うほうに決まりました。でもそのときは完成版よりさらにテンポが速くて口も回らなかったんです。だからキーチェックの後に少しだけテンポを落としてもらってギリギリ歌えている感じですね。こういう“楽曲に翻弄される”経験って、なかなかないですよね。

ということは今回は、どの曲も何かのポイントで大変な部分のあったシングルになった、といいますか。

茅原 そうですね。3曲ともそれぞれ違った角度から新しい挑戦をさせてもらいました。毎回毎回、高さだったり形の違うハードルを飛び越えるワクワク感に幸せを感じて感謝しています。新しい挑戦といえば、来月には茅原実里が座長の朗読劇公演もやりますのでぜひ遊びに来てくださいね!

もちろん音楽の面でも、今年もリリースはもちろんいろいろといいライブも拝見できるのかな、と期待しています。

茅原 そうですね。茅原実里にしかできないライブを追求していきたいなって常に考えています。4月には出雲大社でのライブも決定していますし、本当にありがたいことなのですが、毎年恒例の河口湖の野外ライブも、今年でちょうど10周年です。……あ! 開催されれば……なのですが。……でも……きっと、やるんじゃないかしら?(笑)。去年はファンのみんなに支えられて、ソロライブが通算100ステージ目を迎えることができました。そのスタート地点でもあった原宿アストロホールが閉まっちゃったのはものすごく残念だなって思っています。どこかのタイミングで帰りたいなってずっと思っていたんですけど……しょんぼりです。

ちょっと寂しいですが、逆に新しい会場も増えていきますから。

茅原 そうですね。別れもあれば、新しい出会いもありますからね! 今年も私らしくどんな出来事もひとつひとつ楽しみながら活動していきたいなって思います! 充実した1年になるように頑張ります!

茅原実里オフィシャルサイト

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