『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』 5人の歌姫に聞く  vol. 3

Interview

カナメΔ安野希世乃(ワルキューレ)インタビュー 横浜アリーナの大舞台で、週末ヒロインならぬ「年いちヒロイン」に!?

カナメΔ安野希世乃(ワルキューレ)インタビュー 横浜アリーナの大舞台で、週末ヒロインならぬ「年いちヒロイン」に!?

ワルキューレのリーダーであり、チームを支えるお姉さん的な役割を果たすカナメ・バッカニアを演じる安野希世乃。歌でも下支えのパートを担当することの多い彼女が今回ひと際レコーディングに苦労したという新曲や、これまでのライブの思い出について語ってもらった。

取材・文 / 仲上佳克


今回のMVは、前回を上回る勢いで「またすごいものを作ってしまったな」と

『マクロスΔ』劇場版の制作決定を聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?

安野希世乃 「やったあ!」という感じでした。TVシリーズの最終回が「この終わり方はどっちだろう?続きも描けるかな?」みたいなところもありましたし、過去には『マクロスF』の劇場版が『虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』『恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~』と2作品で公開されているということもあるので、「『Δ』も劇場版になれたらいいね」という話をみんなでしていました。

劇場版のボーカルソング集の表題曲になっている「ワルキューレは裏切らない」ですが、これもインパクトのある楽曲になりましたね。

安野 もう、MVが……。前回の「ワルキューレがとまらない」でもだいぶ好評と笑いをいただいていたと思うんですけど(笑)、それを上回る勢いで「またすごいものを作ってしまったな」というものになっています。なので、「ワルキューレは裏切らない」は二度おいしいですね。楽曲として見ると、5人の歌声がぶつかり合って強いものになっているんですけど、MVを見るとクスッと笑ってしまうという。

1回覚えたメロディが全部消えるなんて今までなかったので、びっくりしました

「チェンジ!!!!!」「Dancing in the Moonlight」の2曲はレコーディングでご苦労されたとうかがっています。

安野 私は曲を覚えるのが早いほうなんですよ。このお仕事をしていると、キャラソンとかを歌わせていただく機会が多いじゃないですか。アニメに関わる曲だからハチャメチャな曲も少なくないと思うんですけど、たいてい3時間も予習の時間があれば入るんです。でも、「チェンジ!!!!!」は3時間かけて「入ったぁ!」と思って寝て起きたら、次の日には全部忘れていたという(笑)。楽曲の構成が本当に複雑で、5人の歌声でひとつの歌を表現しているというものの最たる形なんですよね、「チェンジ!!!!!」って。リズム隊もあまりはっきりしていない、浮遊感の中で歌声が折り重なっていくみたいな楽曲なので、わかりやすい目印がなくて。それよりも歌声を道標にして、何とか自分が入って完成するみたいな歌だったので、結局その日も3時間くらい予習しました。1回入れたものが全部消えるなんて今までなかったので、びっくりしちゃいましたね。「チェンジ!!!!!」はバケモノです(笑)。

だからこそ、聴いていて心地よい楽曲になるんでしょうけど。

安野 完成形はそりゃあ心地よいし、聴いていて「わあ、音の洪水だ!」ってなると思うんですよ。でも歌うほうは必死だし、ライブで演奏するほうも必死だと思います。去年、横アリ(『ワルキューレ LIVE 2017“ワルキューレがとまらない”at 横浜アリーナ』)のときにバンドの皆さんに言われたのが、「『Hear The Universe』と『恋!ハレイションTHE WAR』が、みんなの歌声がないと演奏できない」と。「演奏も迷子になっちゃうから、逆にみんなは何を道標に歌えているの?」と聞かれて「周りのみんなの歌声です」って(笑)。それがないと、ひとりで歌うのは本当に難しい楽曲ですね。「Dancing in the Moonlight」は逆にニュアンスというか、ラップっぽいところや、厳密に決まっていない揺らぎのあるパートが結構あるので、そこをちょうどいい感じに気持ち良く収めるのがライブでは課題かなと思います。バシッ!としている系ではないので、ひたすら気持ちよく、揺られつつ、いいノリをみんなで作れたらなという感じですかね。

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