『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』 5人の歌姫に聞く  vol. 4

Interview

「マクロス」シリーズ35年の重みと、さらに10年後にも歌い継がれていくもの。フレイアΔ鈴木みのりと「ワルキューレは裏切らない」

「マクロス」シリーズ35年の重みと、さらに10年後にも歌い継がれていくもの。フレイアΔ鈴木みのりと「ワルキューレは裏切らない」

『マクロス』歌姫オーディションに合格し、TVアニメ『マクロスΔ』で声優・歌手としての活動をスタートさせた鈴木みのり。ソロ・アーティストとしてのデビューも果たし、ますます活躍の場を広げる彼女の原点ともいえるフレイア・ヴィオン役、そしてワルキューレと改めて向き合う今の気持ちを聞いてみた。

取材・文 / 仲上佳克


劇場版は、ワルキューレの誰にスポットを当てても楽しんでいただける作品になっていると思います

『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』について、ネタバレにならない程度で見どころを教えていただけますか?

鈴木みのり TV版はハヤテとフレイアを中心に物語が動いていたと思うんですけど、劇場版は『激情のワルキューレ』というタイトルにふさわしく、フレイアだけじゃなくてワルキューレの誰にスポットを当てても楽しんでいただける作品になっていると思います。私も個人的に、フレイア役ということをなしにして作品を観たときに、カナメさんのリーダーとしての在り方がすごくかっこよく描かれているんじゃないかなと思いました。

ワルキューレの新曲も劇中で流れますよね?

鈴木 バリバリ流れています!「チェンジ!!!!!」に関しては新しいライブ映像で描かれていますね。河森(正治)総監督も『虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』(『劇場版マクロスF』前編)の、シェリルの「ユニバーサル・バニー」のライブシーンを超えたいとおっしゃっていたとお聞きしたので、私自身も劇場で観るのが楽しみです。

3曲とも難しすぎて、仮歌をPCで聴いて、そのままサッと画面を閉じました(笑)

「チェンジ!!!!!」はかなり難しい曲だと、メンバーの皆さんはおっしゃっていますが。

鈴木 今回の新曲は、3曲とも難しかったです。仮歌をいただいたときにPCで聴いて、そのままサッと画面を閉じました(笑)。「これは一瞬、冷静に考えないと……」って。「チェンジ!!!!!」がライブシーンでかかるということは聞いていたので、楽しくライブで歌うフレイアを意識して歌いましたね。この曲は「Hear The Universe」と同じラスマス・フェイバーさんが提供してくださっていて、「Hear The Universe」のときは先に録っていたJUNNAちゃんに負けないぞという気持ちで歌っていたんですけど、「チェンジ!!!!!」は私が最初だったのでフレイア全開で歌わせていただきました。でも、後からJUNNAちゃんの声が入ったものを聴いたときに、フレイアも自然とパワフルになっていて。かわいいだけじゃない、別の魅力を美雲さんのおかげで引き出してもらったって感じがしましたね。

それは「Hear The Universe」の頃から成長しているということなんですかね?

鈴木 そうですね。私が言うのもなんですけど、JUNNAちゃんもソロ活動を通して歌声がパワフルになっていて。だから逆に、自分が成長できているか不安になったんですけど、やっぱり美雲さんやメンバーと歌うと自然とフレイアになれるというか、周りの人に「5人とも歌声が成長していてよかった」と言ってもらえて、不安が全部吹き飛びました。

「Dancing in the Moonlight」はいかがでしたか?

鈴木 私はこの曲を作られた北川(勝利)さんの大ファンで。今まで提供していただいた「God Bless You」とか「風は予告なく吹く」とかはバラードだったんですけど、北川さんの明るいポップな曲も大好きだったので、今回5人の曲で明るい曲ができてすごくうれしかったです。ハモリがとんでもなく難しかったんですけど、掛け合いとかお芝居する部分もあって、そこがかわいらしいなって思いました。さらに、そこに美雲の声が入ることによって、かわいいだけじゃなくて力強さとか前に進む感じが出てくるという“かわいいし、かっこいい”みたいな曲になりましたね。フレイアとしては、「準備が全然終わらんよ」というセリフのところが最初は別の言葉だったんですけど、それだと文字数が合わなかったので「私がフレイアだったら何て言うだろう?」と考えて出てきたのが「準備が全然終わらんよ」だったんです。

それはいい思い出になりますね。

鈴木 こんなに5人で振り切って、かわいくて、日常を見せられる曲って、今までのワルキューレだとなかったと思うので、すごく素敵な曲だなって思います。

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