Interview

【インタビュー】「パジャマパーティーがしてみたい」声優・内田真礼、ほろ酔い女子の宅飲みアニメにリンクした新曲。こだわったのは“ハッピー感”

【インタビュー】「パジャマパーティーがしてみたい」声優・内田真礼、ほろ酔い女子の宅飲みアニメにリンクした新曲。こだわったのは“ハッピー感”

アーティストとしても精力的に活動する声優の内田真礼が、ニュー・シングル「aventure bleu」をリリースする。自身が出演するTVアニメ『たくのみ。』のOPテーマでもある表題曲は、作詞にmeg rock、作曲/編曲にラスマス・フェイバーという豪華クリエイターを迎えたナンバー。昨年から続いたシングル3部作の締め括りとして、この先の明るい未来への船出を予感させるダンサブルなポップチューンに仕上がっている。本作を掲げて2018年の新しい冒険に乗り出す彼女に話を聞いた。

取材・文 / 北野 創


今回のシングルのテーマは“可能性”。未来へ向けての作品にするというコンセプトなんです

前々作のシングル「+INTERSECT+」は“再会”、前作のシングル「c.o.s.m.o.s」は“解放”というテーマを掲げられてましたが、今回のニューシングル「aventure bleu」ではどんなテーマを設けたのですか?

内田真礼 “可能性”ですね。「+INTERSECT+」から「aventure bleu」までの3枚のシングルは当初から今後の音楽活動に向けての成長に繋がる3部作にしようという構想がありまして、「aventure bleu」は、その最後として未来へ向けての作品にするというコンセプトなんです。最初の「+INTERSECT+」では付き合いの長いZAQちゃんに曲を提供してもらうことで、いままでの地盤を固めて、次の「c.o.s.m.o.s」では新しいことに挑戦して解放的な気持ちになり、今回は作家さんとの新しい出会いをさせていただきました。

「c.o.s.m.o.s」では渡辺 翔さんとミトさんという馴染みの作家陣を迎えてEDM以降のダンスポップに挑戦されてましたが、今回の「aventure bleu」は作詞のmeg rockさん、作曲・編曲のラスマス・フェイバーさん共に内田さんの作品には初参加ですものね。

内田 だから「aventure bleu」に関しては「c.o.s.m.o.s」よりももっと冒険だったんですよ。真っ白な世界にmegさんとラスマスさんが穴を開けていて、そこにとりあえずわからないけど足をつけてみるという感じで(笑)。レコーディングの時点でおふたりにはお会いできなかったので、どのように歌うべきかも自分で判断することになって、今回は本当に初めての場所に放り込まれたような気がしました。それは私にとってとてもチャレンジな出来事だったし、とにかく「これで大丈夫なんだろうか?」という不安がありましたね。よくマリッジブルーと言いますけど、私は「この冒険への不安感は何なんだろう?」っていう“アバンチュールブルー”を感じてました(笑)。

タイトルにはそんな意味もあったのですね(笑)。内田さんから作家のおふたりに何かリクエストしたりは?

内田 この楽曲に関しては『たくのみ。』のOPテーマというのが先行していたので、私からは特に何もお伝えはしていないんですよ。なのでおふたりが作った世界に私が飛びこむ形でいろいろ教えられるというか。例えば歌詞の“余分なものは すべて置いていかなくちゃ”というところは「そうですよね!」ってすごく思いました(笑)。私は断捨離が好きなんですけど、新しく何かを始めるときは、何かを捨てなくてはいけないじゃないですか。そういう共感できる部分を理解しながら、楽曲に寄り添っていった感じですね。

この曲を歌ったことで、私ももう少しリラックスしてもいいのかなと思うようになりました

歌詞には、新しい世界に踏み出していくときのワクワクする気持ちみたいなものが描かれてますね。

内田 私は頭の“どきんと胸が音を立てるのが いま きこえたよ”の部分が特徴的だと思っていて。「どんな世界が私を待ってるんだろう?」というドキドキ感、勇気を持って一歩踏み出すときの気持ちが歌詞に入っているので、自分の可能性を諦めずに探しているいろんな人の心に刺さるんじゃないかなと思います。この曲の中の世界で語られている「冒険」というのは、例えば世界旅行みたいな大冒険ではなくて、「山に登ってみよう」とか「明日から月曜日で会社キツイけど、頑張って朝一で出社してみるか」ぐらいのものだと思うんですよ。今の世の中はみんな頑張りすぎてしまいがちですけど、そうじゃなくて「フワフワと少しだけ頑張ってみるのはどう?」っていう曲でもあるのかなと思いますね。

実際に上がってきた曲を聴いたときはどんな印象を抱きましたか?

内田 こういう音をハウスっていうんでしょうか? なんかフワーッとしていて、いままでの私にはないものだなと思って、楽曲に対しての人見知り感みたいなものを感じました(笑)。

その人見知り感というのは?

内田 例えば、ZAQちゃんや田淵(智也)さんのようにいままでお世話になっているクリエイターの方は、いろいろなところでお会いしているので、歌詞の中に自分がかつて言ったような言葉を入れていただいたりするんですよ。でも、今回megさんに書いていただいた歌詞にはそういう部分はなくて、タイアップがついているというのもありますが、私を深く掘り下げるタイプのものではないんです。それはmegさんの世界と私との初の出会いでもあり、どう付き合えばうまく歌えるかを探る人見知り感というか。その私自身のフワッとした感じが、この楽曲らしさに繋がったのかなと思います。

なるほど。サウンド的にも、ビートは立ってますけど全体的に浮遊感のあるフワッとした音になってますしね。

内田 ですよね。何となく泡みたいな音も聴こえてくるし、『たくのみ。』のOPテーマだから「これはビールの音なのかな?」と思ったりして(笑)。水の中をたゆたうような浮遊感があって気持ち良い音だと思います。メロディも尖がりポイントがないというか、ナチュラルでスーッと入ってくる感じがするんですよ。歌詞にはない“ゆーらゆらー”という歌も入れているんですけど、こういうフワーッとした感じは普段の自分にはない部分なんです。私は基本、時間があったら外に出て少しでも何かを吸収したいと思うタイプなので。でも、この曲を歌ったことで、私ももう少しリラックスしてもいいのかなと思うようになりました。例えば家でやわらかい毛布に包まれてゆっくり寝てみたいなと思ったり(笑)。

頑張りすぎないことも大切ですからね(笑)。

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