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ClariS、May'n、GARNiDELiA…アニソン界の実力派7組集結、満員の武道館が熱狂した超豪華ライブ!【リスアニ!LIVE 2018 アフターレポート】

ClariS、May'n、GARNiDELiA…アニソン界の実力派7組集結、満員の武道館が熱狂した超豪華ライブ!【リスアニ!LIVE 2018 アフターレポート】

1月26日から28日までの3日間、東京・日本武道館で開催されたライブ・イベント“リスアニ!LIVE 2018”。その2日目にあたる“SATURDAY STAGE”には、ClariS、早見沙織、CHiCO with HoneyWorks、OLDCODEX、May’n、TrySail、GARNiDELiA(出演順)という、アニメ音楽のシーンを中心に活躍する7組のアーティストが登場し、それぞれの持ち味を活かしたステージで武道館を埋め尽くすオーディエンスたちを熱狂させた。ここではそのライブレポートをお届けする。

取材・文 / 北野 創


この日のトップバッターを飾ったのは、クララとカレンのふたりによる音楽ユニット、ClariS。彼女たちが“リスアニ!LIVE”に出演するのは2015年以来のこととなる。そのときがカレンの加入後初のステージだったこともあり、今回はそれからの3年間でレベルアップしたパフォーマンス力を“リスアニ!LIVE”の舞台で披露する、いわば凱旋公演という趣きもあったように思う。それは、ライブの1曲目に歌われたのが2015年のときと同じ「コネクト」だったことからも明らかだ。

お揃いの白いドレスに身を包んだふたりは、手足を優雅に使ったシンクロダンスで魅せながら、美しいハーモニーを会場中に届けていく。絵本のような映像演出と共に可憐な光景を広げた「SHIORI」では、ラストでカレンが片足を大きく上げる動きを見せてダンスが得意なところもアピール。続くライブ初披露の新曲「PRIMALove」では、人型ロボットをテーマにしたアニメ『BEATLESS』のEDテーマということもあってか、カクカクしたモーションを採り入れた振り付けで作品の世界観も表現してみせる。イントロからひと際大きな歓声が上がった「ヒトリゴト」まで全5曲、歌と動きと映像を組み合わせた彼女たちのライブの醍醐味を凝縮したようなステージだった。

2組目は、声優デビュー時より数々のキャラクターソングを歌い、歌唱力の高さでも注目されていた早見沙織。“リスアニ!LIVE”初出演となった2016年は、まだ歌手デビューしてから間もなかったことから「Extra Artist」として2曲を歌うに留まったが、今回は竹内まりや提供の懐かしい歌謡テイストが漂う名曲「夢の果てまで」を皮切りに6曲を歌唱。モダンレトロな雰囲気の白いワンピースドレスという装いも相まって、デビューシングル「やさしい希望」のボサノヴァ風にアレンジしたバージョンなど、品の良さを感じさせる大人なショウが展開されていく。

そこからはピアノの知的な響きに合わせて本格的なジャズボーカルを聴かせた「ESCORT」、ビッグバンド風のホットな演奏に手拍子や足踏みが巻き起こった「Secret」とジャジーな楽曲を続け、最後は『カードキャプターさくら クリアカード編』のEDテーマに起用されている新曲「Jewelry」を歌唱。子供の頃に『カードキャプターさくら』のアニメを見て影響を受けたという彼女が、新作アニメに寄せて自ら書き下ろしたこの楽曲にはどこか幸せなムードがあり、会場にも笑顔が広がっていく。早見は「最後に盛り上がって終ろう!」と呼びかけ、クルリと回転してから「せーの!」でジャンプしてライブを締めくくった。

ここまでは黒須克彦(ベース)をバンマスとする「リスアニ!バンド」がバックを務めていたが、続くCHiCO with HoneyWorksは、もちろん自前のバンドで登場。ギターのふたりはお立ち台に上がって盛り上げたり、ドラムはスティックをクルクルと回したりと、「リスアニ!バンド」と比べてやんちゃ度高めなパフォーマンスは実にエネルギッシュ。そのワイルドな演奏に乗せて、CHiCOもお客さんを巧みに煽りながら会場の熱を上げていく。「新曲を初披露ということで緊張するんですけど」(CHiCO)と前置きして歌われたアニメ『恋は雨上がりのように』のOPテーマ「ノスタルジックレインフォール」では、アコギの音色で爽やかな色味を加わって彼ららしい青春感が増幅。オーディエンスも青と赤のペンライトを振って応える。

続く彼らのデビュー曲「世界は恋に落ちている」にてCHiCOが。桜の花びらが舞う映像をバックに歌われた「今日もサクラ舞う暁に」では、バンドのパンキッシュな演奏が客席の興奮をさらに加速させて、みんな楽しそうにタオルを振り回す。最後は「今日、私の誕生日なんですよー! 皆さん声援、笑顔という名のプレゼントをくれますか?」(CHiCO)と「プライド革命」を披露して、昨年はツアーなど多数のライブをこなしてきた彼ららしい盛り上げ上手なステージで一気に駆け抜けていった。

4組目に登場したのは、Ta_2とペインターのYORKE.から成るOLDCODEX。近年は“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”や“SUMMER SONIC”といった音楽フェスへの出演が増えていることからもわかる通り、ラウドロックを基調としたサウンドとTa_2のシャウトを交えたワイルドな歌唱、YORKE.がステージ上で即興で行うペイントパフォーマンスという組み合わせは、幅広いファンからの支持を得ている。この日もTa_2はときに荒々しい声を上げて緩急をつけながら会場の熱気をコントロール。「Rage on」では「さあ声上げようぜ! Let’s Go! もっと!」と観客を煽りまくり、ラスサビでのまっすぐ突き抜けるようなシャウトから間髪入れず次の曲「WALK」に繋ぐなど、息もつかせぬステージを展開していく。

声優、鈴木達央自身として出演するアニメ『Butlers~千年百年物語~』のOPテーマとなる新曲「Growth Arrow」を披露する前には、MCで「この曲はまだ色がついてないんです。なのでこの1曲だけ(ペンライトではなく)コブシに変えてもらっていいですか?」(Ta_2)と提案。その言葉に応えて全員コブシを突き上げて盛り上がるという、アニメ音楽のイベントでは珍しいシチュエーションに。OLDCODEXのサポートバンドによる重低音の演奏が轟くなか、Ta_2はヘッドバンギングなども折り込みながら力強く立ち回り、まさにロックフェスさながらの光景を生み出してみせた。そして最後の曲「Lantana」では逆に「〈七色の花〉という意味を持った曲です。みんな好きな色のペンライトをつけて」(Ta_2)と呼びかけ、思い思いの色の花が咲くなかでエモーショナルな絶叫を響かせてライブアクトとしての圧倒的な存在感を見せつけた。

折り返し地点を超えていよいよ後半戦に突入するなか、ここでこの日の出演者で最も長いアーティストキャリアを誇るMay’nが登場。今年でアーティスト名をMay’nに改名してからちょうど10周年の彼女だが、“リスアニ!LIVE”には満を持しての初出演となる。ふたりのダンサーを引き連れてステージに立ったMay’nは、浅倉大介製のデジタルロックなナンバー「Chase the world」でレーザーが飛び交うなか派手に1曲目を決めると、朗々とした歌唱で聴かせる「Belief」、あらかじめコール&レスポンスのレクチャーをしてから盛り上げた「運命の太陽」と披露していく。

「今日は一人ひとりの〈あなた〉に音楽をぶつける覚悟で来ました。May’nとして10周年の今年、辿り着いたメインテーマがあります」と語って歌われたのは、アニメ『魔法使いの嫁』のOPテーマとしてオンエア中の新曲「You」。出だしから気迫のこもったパフォーマンスで観客一人ひとりの心にグッと入り込んでみせ、歌い終わった後の絶唱に歪んだ表情からこぼれた笑顔も印象的だった。そして「この10年、大切に歌ってきた曲があります」とのMCに続いて披露されたのは、彼女がシェリル・ノーム starring May’n名義で歌ったアニメ『マクロスF』のEDテーマ「ダイアモンド クレバス」。ピンライトに照らされたMay’nが原点に立ち返って切々と歌い上げる姿に、そこにいる誰もが10年の重みと進化し続ける彼女の凄みを実感したのではないだろうか。

続いては、麻倉もも、雨宮 天、夏川椎菜の3人による声優ユニット、TrySailの出番。2015年のデビューから順調にリリースを重ね、いまや単独で横浜アリーナ公演を行うほどの人気を獲得した彼女たち。いつもは華やかな衣装を身にまとうことが多いが、この日は珍しく黒と銀をベースにしたシックな色味のジャケットやパンツルックという出で立ちで、大人っぽさを前面に出した印象だ。これは彼女たちがOPテーマを担当するアニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』に合わせて〈怪盗〉をイメージした衣装だそう。1曲目「High Free Spirits」を筆頭に、いずれの楽曲も生バンドの演奏による厚みのあるアレンジが加えられ、いつもよりカッコ良さを増したライブが新鮮に映る。

3人が交互に真ん中に立つ鮮やかなフォーメーションチェンジでも魅了した「オリジナル。」に続いては、ライブ初披露となる新曲「WANTED GIRL」へ。カラフルな文字が次々と飛び出す映像演出でポップなムードが作り出されるなか、「お手をどうぞ!」とクラップを促してさらに楽しく盛り上げる彼女たち。互いに腕を振って、それを避けるような仕草の振り付けも可愛らしい。ラストは「アドレナリン出せますかー!」(雨宮)と煽ってコールの応酬も賑やかな「adrenaline!!!」で締め括り。数々の大舞台や各自のソロ活動を経て急成長中の3人の勢いが伝わるライブとなった。

そして“SATURDAY STAGE”のトリを飾ったのが、ボーカルのメイリアとサウンドプロデューサーのtokuによって結成されたGARNiDELiAだ。燃えるような赤色を使った和テイスト×ゴシック風のドレスを着たメイリアは、1曲目「SPEED STAR」からふたりのダンサーと共に動きでも魅せるパフォーマンスを披露。キーボードを弾くtokuはもちろん、ギターふたりやバイオリンも含めた豪華編成のバンドスタイルで、ダンスミュージックの要素も色濃いデジタルなロックサウンドを繰り広げていく。

「初めてだからドキドキしてるけど、みんなついてきてくれるよね?」(メイリア)との言葉に続けて歌われたのは、アニメ『BEATLESS』のOPテーマを飾る新曲「Error」。この曲は、ドロップからサビにかけて一気に盛り上がるEDM以降の構成が取られており、生のドラム演奏が刻むタイトなリズムも重なって圧巻のダンス空間を生み出していた。「もっと!」というコールで一体感を演出した「アイコトバ」を挿み、終盤は「Hysteric Bullet」「BLAZING」などのアップ・チューンを畳みかけ、最後は彼らのメジャーデビュー曲でもある「ambiguous」を投入。メイリアの艶めいた歌唱とドラマティックなメロディ、分厚いデジタル・ロックというGARNiDELiAの魅力が集約したナンバーに熱狂の渦が起こり、ラスサビのテープ発射でオーディエンスの高まりも頂点へ。最後は「みんな一緒にいけますかー!」と一斉にジャンプして、4時間半にも渡る公演の幕を下ろした。

リスアニ!LIVE 2018

1月27日(土)“SATURDAY STAGE” セットリスト

ClariS
M01:コネクト
M02:irony
M03:SHIORI
M04:PRIMALove
M05:ヒトリゴト

早見沙織
M01:夢の果てまで
M02:SIDE SEAT TRAVEL
M03:やさしい希望(Bossa Arr.)
M04:ESCORT
M05:Secret
M06:Jewelry

CHiCO with HoneyWorks
M01:恋色に咲け
M02:アイのシナリオ
M03:ノスタルジックレインフォール
M04:世界は恋に落ちている
M05:今日もサクラ舞う暁に
M06:プライド革命

OLDCODEX
M01:Dried Up Youthful Fame
M02:Rage on
M03:WALK
M04:Growth Arrow
M05:Lantana

May’n
M01:Chase the world
M02:Belief
M03:運命の太陽
M04:You
M05:ダイアモンド クレバス

TrySail
M01:High Free Spirits
M02:かかわり
M03:オリジナル。
M04:WANTED GIRL
M05:adrenaline!!!

GARNiDELiA
M01:SPEED STAR
M02:Error
M03:Désir
M04:アイコトバ
M05:Hysteric Bullet
M06:BLAZING
M07:ambiguous

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