『モンスターハンター:ワールド』が引き出すハンターのチカラ  vol. 2

Review

『モンスターハンター:ワールド』巧みにつながるハンターたちのアクション

『モンスターハンター:ワールド』巧みにつながるハンターたちのアクション

圧倒的なスケール感と没入感でプレイヤー(ハンター)の狩猟本能を鷲掴みにする『モンスターハンター:ワールド』(以下、『MH:W』)。ひとたび狩りに出かけたら戻るのを忘れてしまうほど、味わい尽くせない広大な世界が広がっている。

そんな『モンスターハンター』(以下、『モンハン』)最新作を“ハンティングアクションの可能性”に着目して探究する全4回記事。第1回は、驚くほどテンポよく遊べる快適さと滑らかに動くアクションにスポットを当て、言わばプレイヤー自身の個人技を磨く楽しさに言及した。第2回では、そんなアクションをみんなで披露し合えるマルチプレイのシーンに突入し、ハンター同士の交流や連携の楽しさをつまびらかに伝えたい。

文 / wodnet


いっしょに! いつでもつながっている安心感

これまでの『モンハン』シリーズは、“村”と呼ばれるソロプレイと、“集会所”というマルチプレイに分かれていた。村で狩猟することが個人練習となり、その成果を集会所で披露しつつ手強いモンスターに仲間たちと立ち向かう。筆者はずっとそんな流れを意識して遊んできたハンターのひとりだ。しかし本作は、このソロとマルチの境界線が存在しない。『MH:W』はネット環境があれば“つねにオンライン状態”で遊べる『モンハン』となっているのだ。

▲序盤のストーリーを進めるとこの集会エリアに来られるようになる。ここではほかのハンターたちの姿を直接見ながら交流が可能。仲間と腕相撲もできる

この常時オンラインがとくにありがたいのは、達成するとストーリーが進行する任務(クエスト)を始め、ほとんどのクエストを誰かに手伝ってもらえる点だ。クエスト中に“救難信号”が出せるようになった本作では、難しくて失敗しそうなときに、その場の判断でほかのハンターに協力を要請できる。クエスト開始からの時間が10分以上経過すると、あとから参加するハンターのクエスト報酬が減ってしまうので、救難信号を出すタイミングには注意したい。

▲筆者は対ゾラ・マグダラオスの任務で初めて救難信号を使った。フレンドではない見知らぬハンターたちだったが、すぐに駆けつけてくれたときはとてもうれしかった

親しいフレンドと遊ぶなら“サークル”の活用もぜひオススメしたい。サークルとは、特定のメンバーを誘ってグループが作れる機能で、サークル専用の集会エリアで遊べる。気心知れたメンバーだけで集えるから、ボイスチャットに抵抗があるハンターも安心できるし、メンバーが受注したクエストに途中参加するのも気軽だ。こうした“いつでもつながっている安心感”が本作のベースにあることで、より多くのハンターと狩猟を共にする機会が増えていると感じる。

▲「みんなと会話はしたいけど、クエスト自体はソロプレイで進めたいなぁ」。そんなときはクエストの参加人数を1人に絞って遊ぶことも。気の合う仲間たちといっしょなら、自分好みのプレイスタイルだって楽しめる

▲チャットウィンドウでは、あらかじめ用意された定型文やスタンプでのコミュニケーションもできる。ボイスチャットがなくても交流しやすい

魅せる! 活躍を意識した狩り

集会エリアやサークルを活用して本作のマルチプレイを遊ぶハンターならすでに話題にしていると思うが、クエストを達成したときにこんな画面が表示されるようになった。それが“活躍したハンターの記録”だ。

▲いわゆるリザルト画面で、クエストクリア後に結果発表のような形で表示される。誰がどんなことをして活躍したかが一目でわかる

この画面にはさまざまな項目が存在する。たとえば、モンスターへの乗り攻防を成功させた回数が多いハンターに“乗り名人”、モンスターへの状態異常や罠を成功させた回数が多いハンターには“状態異常の達人”といった大型モンスターの狩猟に直接関わるものだけでなく、採集回数が多いハンターに“採集マニア”、モンスターの痕跡をたくさん集めたハンターに“痕跡コレクター”など多岐にわたる。誰がどんなことに注力していたか一目瞭然で、大型モンスターとの激しいぶつかり合いの末、“採集マニア”を手に入れたときの何とも言えない気まずさも話の種となったりする(笑)。ハンターの活躍次第では4つの項目すべてを総ナメにすることもあるのだ。

▲乗り攻防中にもスリンガーの弾が当てられる。モンスターをひるませて乗り攻防を有利に進めることや、投げナイフ系のアイテムを外すことなく当てることも。乗り攻防は、“乗り名人”、“状態異常の達人”、さらに“スリンガー使い”の称号を一挙に狙うチャンス!?

こうした活躍を一定の基準で評価するシステムがありつつ、ハンターは前回の記事で触れたようなハンティングアクションを自在に操って、マルチプレイで披露しながら狩りを楽しめる。筆者は弓が中心の狩猟生活を送っているが、ほかにも『MH:W』で進化したすべての武器種にマルチプレイで輝く要素がある。

▲狩猟笛は3色の音色を組み合わせて演奏し、ハンターを強化できる武器種。演奏時の衝撃波でモンスターへの攻撃も可能だ。ハンマーと同じ打撃武器なので、モンスターの頭部を狙った気絶もいける

▲大盾を構えた堅牢な守りと、隙の少ない攻撃でモンスターの体力をじわじわと奪えるランス。モンスターに張り付いて自分に注意を向けさせ、仲間に攻撃のチャンスを与えられるのも魅力だ。後述の操虫棍ほどではないが、地形を利用せずにジャンプ攻撃を繰り出せるアクションがある点も大きい

▲跳躍を織り交ぜ、軽快なステップを踏むように立ち回れる操虫棍は、猟虫を操ってモンスターからエキスを採取し、自分自身を強化できる一風変わった武器種。猟虫の攻撃によって空中に残り続ける猟虫粉塵は、ほかのハンターも任意に攻撃を当てることで活用できる優れものだ

枚挙にいとまがない武器種の特性とアクションの数々。マルチプレイで遊んでいると、大型モンスターをダウン、気絶、足止めする攻撃的な立ち回りと、仲間の危険な状況を救い出せる援護的な立ち回りがやはり目を引く。よく“麻痺属性”の武器が重宝されるのは、いつも通り攻撃を当てることでモンスターを痺れさせて動きを封じられる点が、攻撃・援護一体の動きにつながるからだろう。筆者もスラッシュアックスのボルボグランダー(麻痺ビン)に装備スキル“属性解放”を発動させ、剣モードだけでなく斧モードでも麻痺属性が使えるようにしている(以下の動画参照)。活躍を目指す選択肢として、こうした武器選びはマルチプレイを深く味わうための第一歩だと筆者は思う。

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