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山崎育三郎、古川雄大らがミュージカル『モーツァルト!』から3曲を熱唱! 2018年版新生『モーツァルト!』に懸ける想い。製作発表会レポート

山崎育三郎、古川雄大らがミュージカル『モーツァルト!』から3曲を熱唱! 2018年版新生『モーツァルト!』に懸ける想い。製作発表会レポート

2002年に初演が上演されて以来、再演を幾度となく繰り返し、熱狂的なファンを持つミュージカル『モーツァルト!』。山崎育三郎、古川雄大をダブルキャストに据えた2018年版の製作発表会が2月15日にザ・プリンス パークタワー東京にて、一般応募で選ばれたファン200人を招き盛大に行われた。

取材・文・撮影 / 竹下力

ラストまでうねる波に乗ってサーフィンをするような体験ができるスリリングな舞台

古川雄大

製作発表会開始前、まだ薄暗い舞台上にはなんともいえない緊張感が漂っていた。そして、下手にある一台の美しい白いピアノ、その和音が奏でる軽やかな音色の伴奏にてヴォルフガング・モーツァルト役の古川雄大が「僕こそ音楽」を高らかに歌い上げる。これぞまさにミュージカル『モーツァルト!』と言わしめる代表曲から製作発表会は始まった。たった一曲で会場中が早くも酔いしれる。先ほどの緊張感は、歌唱の説得力のみを持って、この瞬間だけのミュージカル『モーツァルト!』が目の前で上演されることへの心の高鳴りからくるものだった。

左から木下晴香、生田絵梨花

続いて、今回初めてコンスタンツェ(モーツァルトの妻)を演じる生田絵梨花、木下晴香による「ダンスはやめられない」がデュエットで披露された。2人のハーモニーが素晴らしい。生田が時に強く、木下が時に悲しく歌えば、えも言わぬ女性の性のようなものがそこには立ち上ってくる。

左から平野綾、山崎育三郎

最後に、平野綾と山崎育三郎によるデュエット「愛していれば分かり合える」。今回で3度目のモーツァルト役となる山崎と前作(2014年上演版)にもコンスタンツェ役で出演していた平野のコンビということで、息もぴったり。その抑揚から表情が溢れ出て見えてくる。妻と夫が愛の存在を確かめ合うこの曲は、感涙必至の一曲だ。

わずか3曲で”音楽の天才”と呼ばれたモーツァルトが生きたオーストリアのあの時代へと連れて行ってくれる。そんな歌のマジックを見せつけられた。

今回は新しい曲を入れたり、新たな『モーツァルト!』をお届けしたい

その後、2002年の初演より演出・訳詞を手がける小池修一郎がビデオメッセージを寄せ、「今回は新しい曲を入れたり、少し過剰であると思われるところは圧縮して、新たな『モーツァルト!』をお届けしたいと思っています」と語ると、続けてキャストが意気込みを述べていく。

山崎育三郎 2018年版は大きく変わります。2010年版の初日に立たせていただいたときを思い出しました。緊張で足が震えています。この作品は、一歩入ったらラストまでうねる波に乗ってサーフィンをするような体験ができるスリリングな舞台です。再演もやらせていただいて、30代に入り、今の自分がどういうふうにモーツァルトと向き合っていけるのか、またゼロになって真っ向から対峙したいです。

古川雄大 前回(2014年)、山崎育三郎さんが出演されていた回を観劇して初めて『モーツァルト!』に触れて圧倒され、歌われるナンバーに感激しました。いつかこういう大きな役ができるようになりたい、と思っていたんです。それが実現したので、がむしゃらにやりたいです。

平野綾 2014年のときはずっと緊張感があって心も体もいっぱいいっぱいでした。4年経って、オリンピックではないですが、いろいろな経験を経て、30代に入った円熟味のあるコンスタンツェを演じたいです。山崎さんとのデュエットはぴったり息があって楽しい(笑)。古川さんは『レディ・ベス』でご一緒しましたが、今度は夫婦役になるので驚きです。私以外のコンスタンツェは若いので、頑張らなくちゃ(笑)。

生田絵梨花 私は10歳のときにこの作品を観ていました。まさか自分が演じるとは思っていなかったので、あのときの自分に言ったらびっくりするだろうな。今まで経験したことのない役なので、自分にしかできないコンスタンツェを務めます。

木下晴香 絶対にこの役に挑戦したいと思っていましたので、出演が決まってワクワクしています。どこまで深く演じていくのか難しい役だと思うのですが、初めての帝国劇場で思い切ったコンスタンツェを演じたいです。

ここで質疑応答があり、互いの印象について問われると、古川は「いつもスイッチオンのイメージがあります。オフの姿を見たことがない」と山崎のパワフルな姿勢を絶賛。一方、山崎は古川に対して「いつもスイッチオフの印象があります」と会場から笑いを取りつつ、「発声や筋トレをたったひとりで稽古している姿も見ていますし、自分のシーンが終わると、舞台袖に走って自分の声を録音しておいたレコーダーを確認している姿を見ているので尊敬しています」と真摯に役に向き合う古川について明かした。

最後に、山崎育三郎が「本日はありがとうございました。今年は5月に帝国劇場、6月末には梅田芸術劇場メインホール、8月には名古屋の御園座と全国を回ります。新しいキャストも加わり、新しい演出、楽曲もあるので、新生『モーツァルト!』をご覧ください」と熱く締めのメッセージを発すると、会場からは再び大きな拍手が起こり、製作発表会は幕を閉じた。

ミュージカル『モーツァルト!』

【東京公演】2018年5月26日(土)~6月28日(木)帝国劇場
【大阪公演】2018年6月30日(土)~7月18日(水)梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】2018年8月1日(水)~8月19日(日)御園座

脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
オリジナルプロダクション:ウィーン劇場協会
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
製作:東宝

出演:
ヴォルフガング・モーツァルト 役:山崎育三郎、古川雄大(ダブルキャスト)
コンスタンツェ(モーツァルトの妻) 役:平野綾、生田絵梨花、木下晴香(トリプルキャスト)
ナンネール(モーツァルトの姉) 役:和音美桜
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 役:涼風真世、香寿たつき(ダブルキャスト)
コロレド大司教 役:山口祐一郎
レオポルド(モーツァルトの父) 役:市村正親
セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの母) 役:阿知波悟美
アルコ伯爵(コロレドの部下) 役:武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー(劇場支配人) 役:遠山裕介
アントン・メスマー(医師) 役:戸井勝海
※アマデ(子役)はオーディションにより決定。

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