Interview

高崎翔太と井澤勇貴が語る舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』の魅力、そして彼らが交わす友情の合言葉とは。

高崎翔太と井澤勇貴が語る舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』の魅力、そして彼らが交わす友情の合言葉とは。

赤塚不二夫の傑作マンガ『おそ松くん』原作のTVアニメ「おそ松さん」を舞台化した本作。20歳を超えても、ニート生活を続けるどうしようもない“おそ松”ら6つ子らの日常が描かれ、TVアニメ第1期が放送されるや「おそ松さん」は、流行語大賞にノミネートされブームに。クズでニートな6つ子たちが繰り広げる抱腹絶倒のストーリー、笑いあり涙ありの毎回見るまで予想のつかない展開で熱狂的ファンを生み、現在ではテレビ東京系列にてTVアニメ第2期が放送中だ。 初の舞台化となった『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』は、2016年に東京と大阪で上演され、完売御礼が続く全公演完売御礼の大ヒット。わずか1年足らずで新作の上演が決定、その『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』は、演出に小野真一、脚本に伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之など前作を手掛けた豪華スタッフが集結し、キャストも6つ子&F6は全員続投決定。今回は、愛すべきクズ長男ことおそ松役の高崎翔太と6つ子のイケメンverである「F6」のおそ松役の井澤勇貴にインタビューを行った。友情と感謝に溢れた愛くるしい彼らのインタビューをご堪能あれ。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 冨田望


“おそ松”の魅力は一番自由な役どころ

初演の舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』は、上演されるや瞬く間に大ヒット。わずか1年足らずで新作を迎え、TVアニメ「おそ松さん」も流行語大賞にノミネートされるほど話題になりました。まずは「おそ松さん」がここまで愛される理由を聞かせてください。

高崎翔太 “おそ松”たち6つ子は、ニート、クズでバカ、おまけに童貞ですが、愛くるしいし可愛いんですよね。お茶目で、寂しがり屋で、ナルシストなど6人6様にキャラが濃くて、女性が思わず好きになる要素がすべて詰まっているよね。

©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

井澤勇貴 うん。それから男性は赤塚不二夫先生から影響を受けたギャグがたまらないよね。役が決まる前から、アニメを全部観ていて、普通に腹を抱えて笑いました。ユーモアたっぷりで、泣きも笑いもたくさんあるし、最近のテレビアニメだったら新鮮に感じられるからでしょうね。

舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』の役どころを教えてください。

高崎 僕の演じる松野家“おそ松”は6つ子の長男です。6つ子は全員、20歳(ハタチ)を超えても、職につかずだらだら過ごしているんですが、とにかく生きることにポジティブで明るいんです。その中でも特に“おそ松”は、兄弟思いで、彼らに愛があって、弟たちのダメな部分も受け入れて、6つ子で笑い合うことが好きです。長男だから、ちょっとしたリーダーシップと責任感もありますが、時々兄弟からは、そんなのいらない、うざいと思われたり……責任感もありつつ、ギャグもかますし、泣いたり笑ったり、一番自由な役どころが魅力です。

井澤 僕が演じる「F6」というのは、高崎くんたちが演じる6つ子のイケメンverです。僕らはびっくりするほどルックスがよくてなんでもできる世界に生きている。ただ、なんでもできる完璧な人たちだけど、ちょっとおバカな部分がありつつ、そこも可愛らしいですよね。

6人が揃うからこそ意味がある

伊勢直弘さん、鹿目由紀さん、小峯裕之さんたちの凄腕たちが書かれた脚本を読まれて前作から比べてパワーアップしたところはありますか。

高崎 前作の『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』で、みんなで楽しいと言っていたのが、兄弟6人で揃って目玉焼きを食べるシーンなんです。つまり6人が揃うから意味があるんですね。本番の調子がそこで決まってもおかしくないという大事なシーンだった。今作は6人で演じる芝居が多いから楽しみですね。しかも、続投組が多いので前作からちゃんとしたカンパニーが出来上がっていて、1日の稽古だけで通し稽古もできるチームワークの良さもプラスされています。脚本を読むとなんとなく当て書き的なところもあるんですよ。例えば、チョロ松の植田が大事なところはしっかり喋るとか、僕たちが演じやすいように書いてくださっているように感じます。

井澤 「F6」は今回も歌とダンスが多いので、台本だけとは限らないのですが、振り付けの難易度や精度がパワーアップしていますね。振り付けのFunX(ファンクス)さんが僕らを信頼くれたんだろうと思いました。ただ、みんな最初は大変でしたけれど(笑)。

高崎 めちゃくちゃかっこいいですよ「F6」。

井澤 そんなこと言うキャラだっけ? ありがとう。

稽古はいかがでしょうか。前作と比べて大変なことや、何かエピソードがあれば教えてください。

高崎 稽古はまずセリフのニュアンスを確かめたいから、リラックスしながら台本を読もうと演出の小野さんがおっしゃるのですが、第一声からカラ松役の柏木佑介は全力でやるんですよ。どっちが佑介でカラ松かわからない(笑)。佑介が一言喋れば笑いが起きるから、稽古が自然と楽しくなる。一松役の北村諒はマイペースで、“一松”を完全に自分のものにしている。諒だからできる“一松”になっている。みんな稽古をするごとに役の深みを増している印象を受けましたね。これから本番が楽しみです。

井澤 よっ、リーダー!

高崎 ありがとう。

井澤 「F6」は基本的に歌とダンス、芝居パートの確認から稽古に入るのですが、カラ松役の和田雅成くんが、十四松役の和合真一くんのボケにツッコミまくるから、そこのバランスが「F6」の空気感をよくしてくれる。和合くんは人徳が際立っているんですよね。それだけじゃなくて、みんながみんなを支えあいながら稽古をしているから信頼感が深まる。僕は長男の“おそ松”役ですが、稽古で大変な時は、和田くんがリーダーとしてみんなをまとめてくれるから、お互い尊敬しあっていますね。例えば、チョロ松役の小野健斗くんはいつも必死で稽古をするから尊敬できる。

高崎 健斗は静かだけど、この現場は楽しいっていつも言っているからね。

井澤 そうなんだよね。稽古が終わってから、1時間は遊んでいる現場は他にないですよね。みんな素敵な人だし、それだけじゃなくて、みんなライバルだから競い合って作品をいい方向に高められるんですよね。

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