Interview

能條愛未(乃木坂46)、山内優花、戸谷公人、横井翔二郎による座談会。平成生まれの4人が『少女革命ウテナ』で演劇界に革命を起こす!?

能條愛未(乃木坂46)、山内優花、戸谷公人、横井翔二郎による座談会。平成生まれの4人が『少女革命ウテナ』で演劇界に革命を起こす!?

1997年に放映されていたアニメ『少女革命ウテナ』。アングラ的な匂いを放つも多くのファンに迎えられ、強烈なアイデンティティを持つキャラクターがファンの心を捉えてきた。約20年が経つも、その記憶は鮮烈である。その後、小説や映画など様々にメディアミックス展開されてきた『少女革命ウテナ』が、乃木坂46の能條愛未を座長に据え、ミュージカルとして新たに上演される。
平成生まれの役者たちに、この作品はどう映っているのか? 原作について、そして自分たちの役について、乃木坂46の能條愛未(天上ウテナ 役)、山内優花(姫宮アンシー 役)、戸谷公人(桐生冬芽 役)、横井翔二郎(西園寺莢一 役)が語る──4人のアットホームな座談会をお届けしよう。

取材・文 / 飯嶋藍子 撮影 / 友澤綾乃


登場人物の関係性をとても深くアニメで描いていることに驚きがありました(山内)

原作は1997年のテレビアニメから始まりましたが、多くのファンを巻き込みながら、今だに色褪せませんね。そして念願のミュージカル化が決定しました。原作の印象はいかがでしょうか?

能條愛未 初めてアニメを観たときに、ワンシーン、ワンシーンすごく絵が綺麗で驚きました。20年前のアニメはなかなか観る機会がなかったので、私は今回の役をいただいて初めて昔のアニメと対峙しましたが、舞台にしたら華やかになるだろうというイメージを持ちましたね。

横井翔二郎 アングラの匂い漂うと思わせる作品ですが、そうでもなくて、ストーリーも世界観も、観る者をぶっ飛ばそうとする意気込みがストレートに伝わってきて面白いと思いました。僕は劇場版も観て役づくりを始めたのですが、「わけわかんないけど面白い!」という勢いがある。能條さんも言っていましたけど、絵が本当に綺麗ですね。当時は手描きでセルを描いているじゃないですか。それでもアニメのクォリティの高さには驚きましたから。特にオープニングはすごいなと思いましたし、こういう派手さは舞台に向いていると思います。

能條愛未

それは具体的にどういうところでしょう?

横井 つねに歌が流れる歌劇に向いていますよね。衣裳もまさに宝塚歌劇団を意識しているような仕上がりですし。派手な髪色、突拍子もない言動、それでも違和感のない世界を作り上げられるのは、舞台でしか表せないマジックだなと思いますね。

戸谷公人 決闘のシーンがすごく印象的なんですよ。それを舞台で表現したら「どうなるんだろう?」と思いました。原作の絵が綺麗なのはみんな思っていることだと思うんですけど……これ、先に感想言われちゃうと、言うことがどんどん減っていきますね(笑)。

山内優花 私も今どうしようーって思ってました(笑)。

横井 これで「絵が綺麗」は3人とも言ったから……。山内ちゃんは別のこと言ってね(笑)。

戸谷 (笑)。あと印象的なのは、鳳学園生徒会長で学園一のプレイボーイ、桐生七実の兄の冬芽が“ベイビー”という愛らしい言葉を言う。

横井 聞きたい!(笑)

戸谷 今、言わないよ(笑)。僕らがキャラクターをどう演じるか、まだ自分の中の課題ですね。

山内優花

山内さんはいかがですか?

山内 原作を初めて観て思ったことは、登場人物の関係性をとても深くアニメで描いていることに驚きがありました。キャラクターそれぞれが背負っているものはとても大きい。アニメでは、有栖川樹璃や薫幹、ほかのキャラクターの話でも、ひとりひとりのバックボーンがかなり深く描かれているんですよね。それをひとつの舞台作品にどれだけ詰め込めるかが課題になるなと思うほど、内容がぎゅっと詰まっていると感じました。絵が綺麗なのはもちろん、歌があるからミュージカルがとても合いそうな作品だと思いましたし、音楽だけでなく、キャラクターの言動や世界観も合いそうだなと、演じるのが楽しみになりました。

横井 正解だね(笑)。

僕も初めて。まさか自分がミュージカルをやる日がくるとは!(戸谷)

舞台オリジナル曲のほかに、「絶対運命黙示録」といった、アニメでお馴染みの曲もここぞというところに入ってきますね。

山内 全部とてもかっこいいんです。ロックテイストな曲調があったり、ステージの雰囲気に合ったシックな音楽もたくさん流れるんですが、アニメから受け取った世界観をそのまま楽曲にしてくださっています。

横井 僕はミュージカルは初めてなので緊張しています。歌いながら芝居をして、また歌うといったことを流れるように演じる感覚が、まだわからないところもあって。でも、(山内の方を見ながら)ミュージカルの先輩がいるので、そういうところも勉強していけたらなと思っています。

戸谷 それだったら、僕もミュージカル初めてです。まさか自分がミュージカルをやる日がくるとは!

横井 わかる(笑)。

戸谷 でも、横井くんが言ったように先輩がいるからね(笑)。

山内 いやいや、私を見ないで!(笑)

先輩から何かアドバイスはありますか?

山内 何にもないですよ(苦笑)。

能條 私は冬芽と戦いながら歌う曲が好きなんです。戦っているところの曲なので激しいんですけど。しかも、戦いながら、セリフを喋って、歌う。大変ですが、これからの稽古でもっと突き詰めたいですね。

殺陣もやられるんですよね。

能條 そうなんです。殺陣はホントに難しいんです……。

横井 稽古で見ていたけど、とてもかっこよかったけどね。

能條 そう言ってもらえて嬉しい。ちょっと自信がついたかも……(笑)。ウテナは剣をさばくのがうまいという設定なのに、初めは全然さばけなかったんですよ。しかも、周りのみなさんが上手で。だから本番までには私もしっかり頑張ります!

歌も歌いながらだとかなりの挑戦ですよね。座長も初めてだとお伺いしました。

能條 はい、そうなんです。

座長から見て、みなさんの印象はどうですか?

能條 みなさんたくさんの舞台で活躍されている方ばかりで、私は普段活動しているのがアイドル乃木坂46のフィールドなので、演技ではたくさん頼っていきたいです。

横井さんはさきほど能條さんの殺陣がかっこいいとおっしゃっていましたが、みなさんから見て座長の印象は?

横井 いい意味でこちらが構えなくていい座長だから、演じやすいですね。

戸谷 そうだよね。座長はおいくつなんですか?

能條 23歳です。

山内 私は、もうすぐ24歳になります。

横井 ん? これを同年代と呼んでいいのか?(笑)

能條 え!? 横井さんと戸谷さんはいくつですか?

横井 いや、聞かないで!(苦笑)

戸谷 僕らは今年28歳です。

能條 びっくり! 大人だあ!(笑)

戸谷 僕ら、今回最年長らしいんですよ(笑)。

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