Interview

【インタビュー】将棋アニメ『りゅうおうのおしごと!』EDを歌う声優・伊藤美来「作品に寄り添っている部分がたくさんあるので、飛ばさずに(笑)」

【インタビュー】将棋アニメ『りゅうおうのおしごと!』EDを歌う声優・伊藤美来「作品に寄り添っている部分がたくさんあるので、飛ばさずに(笑)」

ソロデビューから約1年半。コンスタントにリリースを重ねてきた声優・伊藤美来の3rdシングルは、TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』EDテーマとなった「守りたいもののために」。昨秋リリースのアルバムの世界観にも通ずるような温かさを持った、作品の余韻を感じさせてくれるようなEDにピッタリのナンバーだ。本稿ではシングルリリースにあたって伊藤へのインタビューを敢行。表題曲自体はもちろん、MVやカップリング曲など、シングル全体への想いを語ってもらった。

取材・文 / 須永兼次


将棋をテーマにしたアニメに、温かく寄り添う曲ができました

表題曲「守りたいもののために」は、TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』のEDテーマに起用されています。伊藤さんはこの作品自体へは、どのような印象をお持ちですか?

伊藤美来 最初は「かわいい女の子たちがいっぱい出てきて、わちゃわちゃと将棋をしつつもメインは恋愛なのかな?」なんて思っていたんですけど、いざ読んでみると将棋の対局の様子がすごく細かく描かれていて、将棋がわからなかった私みたいな人にもすごく入り込みやすい作品だと思いました。それに「将棋って、こんなにアツく戦うんだ!」っていうのも、初めて知ったことで。個性的なキャラクターもすごく多いんですけど、人生をかけて必死に戦っている姿っていうのはすごくかっこいいですよね。しかも今、将棋が盛り上がっていますし.。

ここ1~2年ぐらい、目にする機会は多いですよね。

伊藤 ひふみんさん(※加藤一二三氏)とか、藤井(聡太)六段とかもですよね。このおふたりもアツい何かを持って一手一手考えていたんだろうなぁと想像しちゃいますし、そのすごさもわかりました。

続いて、楽曲自体を初めて聴かれた時の印象をお教えください。

伊藤 すごくEDらしい曲というか、とても温かくて大人っぽい曲をいただけたなぁと思いました。作品に寄り添っている部分が本当にたくさんあるので、最後まで飛ばさずに(笑)、EDまでひとつの作品としてとらえてもらえるように頑張りました。

特に作品との結びつきを感じたのは、どんな部分でしたか?

伊藤 歌詞自体は一見片想いの恋心みたいにも考えられるんですけど、「こんなに好きじゃなかったら」っていう“好き”の相手が将棋自体を表わしていたりもするので、キャラクターの心情をすごく表わしているんですよ。サビの「指先を超えて」の“指先”も将棋に結びつく言葉ですし、それ以外の部分でもキャラクター自身の心の内とか葛藤がギュッと詰まっているなぁと思います。

そういうダブルミーニング的な部分もありつつ、EDで流れると本編のさまざまな場面が結びついてきそうですね。

伊藤 そうですね。どの話数でもお話をイメージできるような曲になっていると思います。

スタッフの皆さんと一緒に、いつも曲を作り上げています

そんなこの曲での伊藤さんの歌声は、とてもまっすぐなものだという印象がありました。

伊藤 「きれいな音と声を出すイメージで歌ってください」というディレクションをいただいたんですよ。それと、作詞の金子麻友美さんやディレクターさんからは「EDなのでお姉さんっぽく、大人っぽく」というアドバイスもいただいていたので、それを両方とも意識しながら歌いました。

ということは、レコーディングには金子さんもいらしていた。

伊藤 はい。作編曲をされた水口(浩次)さんもいらっしゃったので、おふたりにも歌い方の相談をさせていただいて、皆さんと一緒に作り上げていきました。金子さんはいつもかわいらしい、女子力の高い差し入れをくれるんですよ(笑)。この時は結構おっきい、オシャレなしっとりとしたクッキーをくださって……やっぱり、糖分は必要ですから。

歌うエネルギーにもなるし、頭のエネルギーにも。

伊藤 そうですね。だいぶ作用しました(笑)。

そういうチームの温かいムードみたいなものも、もしかしたら曲や歌声にも反映されてるかもしれませんね。

伊藤 そうですね。いつもほんわかと、にこやかにレコーディングしているので。やっぱりできなかったと自分で感じるところに対する悔しさ・苦しさもありますけど、雰囲気も楽しく作っていただけていますし、できあがったものを聴くと達成感もすごくあります。

合わせて、ファンの皆さんからの反響というのもうれしいところなのでは?

伊藤 そうですね。皆さんからちょっとでも「次のシングルすごくいい感じだね。楽しみにしてるよ」とか「MVよかったよ」という言葉を聞くと、発売が楽しみになってニヤニヤしちゃいます。レコーディングの終わった今は「もう私は待つだけだ」と思っているので(笑)、あとは皆さんの反応を楽しみにリリースまでハラハラワクワクしながら待ちたいな、と思います。

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