LIVE SHUTTLE  vol. 3

Report

渡辺美里 横浜アリーナ2016.01.09

渡辺美里 横浜アリーナ2016.01.09

1985年に「I’m Free」でデビューして30周年を迎えた2015年。
30周年を記念して豪華ゲストが多数参加した『オーディナリー・ライフ』をリリースしたことを皮切りに、東阪で行われた春の美里祭り、そして約8ヵ月に渡り全国47都道府県を訪れた日本全国ツアー「30th Revolution」の開催とアニバーサリーイヤーを休むことなく常に前進し続けてきた渡辺美里。2016年最初のライブとなる21年ぶりの横浜アリーナで「今年は、昨年植えた歌の種を大事に育てて届けていく1年にしたい」と語っていた。数々のヒット曲と伝説を作り続けてきた渡辺美里の新しいディケイドに向かう記憶に残るライブの模様をお届けする。

文 / 岡本明


改修前最後の横浜アリーナで行われた渡辺美里の“30th Anniversary 渡辺美里オーディナリー・ライフ祭り”。デビュー30周年を迎えた昨年5月から全国47都道府県をめぐるツアーを行ってきたが、その締めくくりは、この会場でワンマンライブを行うのが21年ぶりとなる横浜アリーナ。スペシャルゲストも参加しての、30周年の集大成ライブが開催された。 開演を告げる鐘の音と共に過去のライブをまとめた映像が流れ、「10years」が始まった。あたたかい手拍子に迎えられ、伸びやかな歌声を聴かせる渡辺美里。張りのあるその歌声で「サマータイムブルース」「恋したっていいじゃない」と、代表曲を次々に披露していく。
「センチメンタルカンガルー」では作曲・編曲を担当した佐橋佳幸が登場。シャープなギターサウンドで曲に鮮やかな輪郭を描いていく。その佐橋をプロデューサーに迎えて制作された最新アルバム『オーディナリー・ライフ』から、「鼓動」を届ける。レコーディングに参加しているDr.kyOnもアコーディオンで加わり、美里・佐橋と3人の“三ツ星団”が生み出す響きが新鮮な感動をもたらす。
さらに、同アルバムに参加のピアノトリオ、WEAVERが登場。彼らが作詞・作曲を手がけた「夢ってどんな色してるの」を演奏し、美里がピュアな歌詞を歌い上げる。「Glory」では作詞・作曲のCaravanをゲストに迎え、体温の感じられるサウンドとともに、旅をテーマに優しい歌を聴かせる。

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澄み切った歌が張りつめた空気を生む「ムーンライトダンス」、ゴージャスなホーンが盛り上げる「点と線」「虹をみたかい」と、新旧取り混ぜた楽曲が続き、後半にかけて熱気が上昇していく。そして、イントロが流れ出した途端に全ての観客を魅了したのが「My Revolution」。手拍子はいちだんと大きく熱気を増し、改めて時代を超えたこの曲の素晴らしさを痛感させてくれた。

「昨年は思い描いた音楽と誠実に向かい合えた1年でした。2016年はもっと自分自身の時間を大事にしながら、昨年まいてきた種を育て、音楽を育てていく年にしたいと思います」

そう締めくくると、アルバムタイトル曲である「オーディナリー・ライフ」を歌う。そして、星空が映し出されたステージ後方にスポットが当たると、そこにはゴスペラーズの姿が。彼らの厚みのあるコーラスが加わることで、楽曲をよりスケール感あふれる世界へと広げてみせた。

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アンコールにこたえて再びステージに現れると、 “ここに集まっていただいた皆さんに私の全身の想いを託します”と、歌詞の一言一言に感情を込めて「すき」を歌っていく。対照的に、激しいビートの「ジャングル チャイルド」では熱くアグレッシブな歌で迫り、硬質なロックサウンドの「恋するパンクス」では巻き舌っぽく歌い放つ。
そんな多彩な面を見せながら楽しませ、この日の出演者全員をステージに呼び、「ここから」を合唱。ラストは壮大なバラードナンバー「Lovin’ you」で、聴くものすべてを包み込むような歌で圧倒した。
揺るぎない歌声と音楽にかける真摯な姿勢に貫かれた30周年。輝かしい歩みを刻みつけ、31年目がもう始まっている。

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渡辺美里30thアニバーサリー 横浜アリーナ オーディナリー・ライフ祭り

2016年1月9日(土) 神奈川県・横浜アリーナ
開場16:00/開演17:00

【バンドメンバー】
バンマス・ Percussion & Synthesizer – Programmer:Spam Kasugai
Guitar:設楽博臣
Bass:澤田浩史
Keyboards:真藤敬利
Drums:松永俊弥
Saxophone:竹野昌邦

GUEST MUSICIANS
Guitar :佐橋佳幸
Bass :有賀啓雄
Keyboards : Dr.kyOn
Saxophone :山本拓夫
Trumpet :西村浩二

【SPECIAL GUEST】
ゴスペラーズ
Caravan
WEAVER

【セットリスト】

M01 10 years
M02 サマータイム ブルース
M03 恋したっていいじゃない
M04 センチメンタル カンガルー
M05 鼓動(三ツ星団)
M06 夢ってどんな色してるの (with WEAVER)
M07 いつかきっと
M08 Glory (with Caravan)
M09 ムーンライト ダンス
M10 点と線
M11 虹をみたかい
M12 今夜がチャンス
M13 涙を信じない女
M14 My Revolution
M15 オーディナリー・ライフ (with ゴスペラーズ)

<アンコール>
EN1 すき
EN2 ジャングル チャイルド
EN3 恋するパンクス
EN4 JUMP
EN5 ここから
EN6 Lovin’ you

渡辺美里

1985年デビュー。翌年「My Revolution」がチャート1位となり、同年8月、女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を、西武スタジアムにて成功させる。以降20年連続公演という前人未到の記録を達成し、渡辺美里の活動の中でも代名詞的な存在となる。
2005年西武スタジアムに終止符を打った翌年、2006年からは、毎年「美里祭り」と題して様々な都市でLIVEが開催されている。
渡辺美里の活動は音楽だけにとどまらず、ラジオのパーソナリティー、ナレーション、2012年、2014年はミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」で不思議の国を支配する『ハートの女王』を演じるなど、様々な分野にチャレンジし続けている。そしてデビュー30周年を迎えた今年は、4月1日発売された19枚目のオリジナルアルバムを携えて、5月から47都道府県で「美里祭り」を開催。
ツアーファイナルは12月23日大阪フェスティバルホール、2016年1月9日には30周年の集大成と31年目のスタートとして、横浜アリーナでの公演を大成功させた。

リリース情報

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渡辺美里30周年記念!デビューアルバムを最新のマスタリングで。ボーナストラック収録。
『eyes -30th Anniversary Edition-』
ESCL-30022 ¥2,778+税

【収録曲】
1. SOMEWHERE
2. GROWIN’UP
3. すべて君のため
4. 18才のライブ
5. 悲しいボーイフレンド
6. eyes
7. 死んでるみたいに生きたくない
8. 追いかけてRAINBOW
9. Lazy Crazy Blueberry Pie
10. きみに会えて
11. Bye Bye Yesterday

[Bonus Track]
1. I’m Free
2. タフな気持で(Don’t Cry)
3. ルージュの色よりもっと

1985年10月2日に発表された渡辺美里の1stアルバム『eyes』が、「渡辺美里デビュー30周年記念盤」としてリリース。New York Sterling SoundのTed Jensenが、当時のアナログ・マスターテープから最新技術によりリマスタリングを施し、『eyes -30th Anniversary Edition』として30年の時を超えて蘇ります。


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渡辺美里30周年記念オリジナルアルバム!豪華ゲスト多数参加!
『オーディナリー・ライフ』
ESCL-4418 ¥2,963+税

【収録曲】
1. 鼓動
2. 夢ってどんな色してるの
3. 今夜がチャンス
4. 涙を信じない女
5. 点と線
6. オーディナリー・ライフ
7. A Reason
8. Glory
9. 真っ赤な月
10. 青空ハピネス
11. Hello Again
12. ここから

渡辺美里デビュー30周年記念オリジナルアルバム。2015年5月にデビュー30年を迎える、渡辺美里渾身のオリジナルアルバム。
かつて名曲をともに生み出した作家陣から今回初となるコラボレーションまでバラエティに富んだ豪華内容。
ゲストミュージシャン:ゴスペラーズ、溝口 肇、村上ポンタ秀一、後藤次利、NARGO・北原雅彦・GAMO・谷中敦・大森はじめ(東京スカパラダイスオーケストラ)、高橋幸宏、WEAVER、土屋昌巳。
楽曲提供:山口 隆 from サンボマスター、YO-KING、木根尚登、伊秩弘将、大江千里、Caravan、森山達也(THE MODS)らが名を連ねる。

ライブ情報

アーティストたちが自らのアルバムを再現するライブ名盤ライブ。「eyes」にて開催決定!

2016年3月12日(土)東京 – Zepp DiverCity
2016年3月20日(日)大阪 – Zepp Namba

詳細はこちら http://www.meibanlive.com/misato/

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