黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 29

Column

ゲーセンブーム再来!? ジャパンアミューズメントエキスポ2018で注目のアーケードゲーム

ゲーセンブーム再来!? ジャパンアミューズメントエキスポ2018で注目のアーケードゲーム

2018年2月9日~11日(一般公開は10日、11日)まで、幕張メッセで開催されたJAEPO(ジャパンアミューズメントエキスポ)2018.は、アーケード向け、いわゆるゲームセンター向け機器の見本市です。

今年も多くのメーカーから新しいゲームやプライズ景品の展示が発表され、合同開催された「闘会議2018」ではゲーム大会、JeSU(社団法人日本eスポーツ連合)による発表会やプロライセンス発行など、例年以上に大いに盛り上がりました。

中でも注目されたのがスクウェア・エニックスから発売予定の「星と翼のパラドクス」(2018年秋稼働予定)でした。

視界一杯の大画面テレビと操縦するロボットとシンクロして稼働するコックピット型シートに、ロボットものに胸アツのユーザーが朝から殺到しました。

アニメーション制作をサンライズと共同で行っており、今後、ヒット次第ではフィギュアやアニメ化など、マルチ展開されるかもしれませんから、要注目のタイトルです。

そしてゲームセンターの老舗セガ・インタラクティブは、今回とても大きなスぺースを取り発表されたのが、およそ9年ぶりとなる新作「HOUSE OF THE DEAD~SCARLET DAWN~」や、久々の新作レーシングゲーム「SEGA World Drivers Championship」などが所せましと展示されました。

さらに、新型のUFOキャッチャーマシンも3つ登場し、LEDによる多彩な演出や三本アームタイプの登場など、新しく進化しています。

他にも、タイトーからはゲームの始祖と呼ばれる「PONG(ポン)」の新作が発表され、生誕40周年として「SPACE INVADERS FRENZY」がガンシューティングとしてリバイバルされました。

バンダイナムコからも昔懐かしいギャラガ、パックマンを使ったホッケーゲーム「PAC-MAN SMASH MINI」やエレメカガンシューティングでは定番の「COSMOGANGS」が展示されていました。

ただ、残念なのはこれらが2018年春稼働の海外向けタイトルと言う事で、国内向けではないということだそうです。

そして、40代以上の人なら懐かしいと思われる、クレー射撃体感マシン「SHOOT AWAY PRO」(シュータウェイ プロ)」が展示されていました。

1977年にリリースされ、ゲームセンター、ボーリング場、温泉旅館のゲームコーナーでは定番のように置いてあった射撃ゲームです。

このように新旧、入り乱れての多様な新作ラッシュだった「JAEPO2018」。
今回は、このリバイバルブームにも似た、レトロ系新作ゲームを中心にお届けします。

アイキャッチ写真 / 業務用ATARI PONGの筐体


「PONG(ポン)」が帰って来た!

1972年アメリカのアーケード向けタイトルとして発売された「PONG」。

まだ零細企業だったATARIが世界的大企業へブレイクするきっかけとなりました。

ちなみにATARI社の栄枯盛衰に関しては私が日本語版をプロデュースしたDVD「ATARI GAME OVER」に詳しい当時の状況や共同創業者のノーラン・ブッシュネル氏(写真筆者と)のインタビューなどがあり、詳しく紹介しています。よろしければご高覧宜しくお願いします。

「PONG」のゲームシステムは非常にシンプルで、左右に配置されたバーで球を弾き返し、相手が返せず落としてしまった場合に得点となる仕組みです。そして先に15点を先取した方が勝ちとなるもので、コンセプトはテニスやピンポンによく似ています。

今回はATARIのロゴもそのままに、国内正規代理店としてタイトーから販売される予定です。
会場には1972年当時の「PONG」も展示され、新旧を比較しながら、新しい「PONG」をプレイ出来ました。

また、このゲームの特徴は対戦によって熱くなるものですので、一人で来た方にはイベントコンパニオンが対戦相手として参戦してもらえるようになっていました。

今作の「PONG」は、デジタル的な表示ではなく、かなりアナログ的手法で作られています。

手元のダイヤルを回すとテーブル筐体内にあるバーが左右に動き、中央を行き来するボールを弾き返すというものです。

これは磁力とモーターによって管理されており、実物の対象が動いています。
テーブル表面はガラスでカバーされているので、中身を触ることは出来ませんが、デジタルとアナログの融合的センスを感じます。

イメージとしては、エアーホッケーに近いかもしれません。

そして、筐体にも少し工夫がなされています。

手前のコントローラー部分は蓋をする事が可能なので、本格的なテーブルとして利用できるのです。

他にも時計表示機能や、スマートフォン向け充電口USBが4ポート用意されており、Bluetoothスピーカーから好みの音楽を再生させる事も出来るそうです。この仕組みは、1970~80年代に日本の喫茶店でよく見かけたテーブル筐体を思い出させてくれます。

今後、ゲームセンター以外の喫茶店などの導入も視野に入れるとの事なので、どのような場所で活躍するのか、要注目ですね。

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