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『Skyrim』Nintendo Switch版で体験できる新たな魅力要素

『Skyrim』Nintendo Switch版で体験できる新たな魅力要素

追加コンテンツで広がる冒険の世界

Nintendo Switch版『Skyrim』には3つの追加コンテンツが収録されているのは本稿の冒頭でも述べた通りですが、以前本作をプレイした際にこれらのコンテンツをプレイしていなかったのであれば、それだけで遊ぶ価値があると言えます。

追加コンテンツの『Dawnguard』では新たなキャラクターやクエストが、『Dragonborn』はそれらに加えて新たな大陸が登場しており、どちらも追加コンテンツとは思えないボリュームでプレイヤーを楽しませてくれます。そして、『Hearthfire』は特定の土地を購入してマイホームを建てることができるという一風変わった内容になっており、前に挙げたふたつのように大きなシナリオなどはないものの、ゲーム的なメリットを十分に備えています。

▲材料を調達することで自分好みの家が作れるというユニークな追加コンテンツの『Hearthfire』。錬金や付呪などのクラフトに利用する施設も作れるため、便利な拠点を築くことができます

『Dawnguard』のシナリオでは、“Dawn = 夜明け”を“guard = 守護する”というタイトル通り、夜明け、すなわち太陽を敵とする吸血鬼や吸血鬼の王たちと、吸血鬼ハンターとの戦いが描かれます。プレイヤーは吸血鬼と人間、どちらの味方になることもでき、選択によっては吸血鬼の王として強大な力を手にすることもできるのです。

▲吸血鬼の王になると、かなりパンチの効いた姿に変身して特殊な攻撃などが可能になります。変身は自由に解くことができるので、ビジュアルに抵抗がある人も安心です

このシナリオの重要人物として登場するのが、吸血鬼の王・ハルコンの娘であるセラーナです。自身も吸血鬼である彼女は、非常に長いあいだ石棺の中に封印されていたのですが、クエストを進めていくうちに主人公はその封印を解くこととなります。その後は主人公の選択によって彼女が吸血鬼と人間のどちら側につくかが変化するのですが、このセラーナがほかのキャラクターとは違って口調などがお嬢様風になっており、なかなかに魅力的なのです。

▲外見も高貴さを感じさせるものがあるうえに、いっしょに行動していると戦闘でも頼りになります

『Skyrim』の世界には各地の洞窟や砦に吸血鬼たちが潜んでおり、『Dawnguard』のシナリオを進めるまえでも、うっかりすると戦闘中に“サングイネア吸血症”という、放っておくと吸血鬼になってしまう病に感染してしまうこともあります。吸血鬼になると炎に弱くなったり、日中は体力やスタミナが回復しなくなるという大きなデメリットがある反面、冷気や毒に対する耐性がついたり、姿を消すことができるようになったりと、吸血鬼ならではの能力が手に入ります。

筆者も気がついたら吸血鬼になっていたパターンなのですが、だからといって『Dawnguard』のシナリオで吸血鬼側に味方しないといけないわけではなく、どちらの側につくかはあくまでプレイヤーの選択次第です。吸血鬼側に立った場合の凄惨さも、人間側に立った場合の安心感に似た感覚も、どちらも捨てがたいものですので、ひとつのシナリオで2度楽しめてしまうというのがなんとも贅沢な話です。

追加コンテンツとは思えないボリュームの『Dragonborn』

追加コンテンツのなかでも膨大なボリュームを誇るのが『Dragonborn』です。タイトルにもなっている“ドラゴンボーン”とはドラゴンの力を吸収し、操ることのできる存在であり、本作をプレイしたことがある人は知っていると思いますが、本作の主人公もそのドラゴンボーンです。『Dragonborn』のシナリオでは、本編の舞台となるスカイリムの地から海を越えてソルスセイムという島に渡り、ミラークという謎の存在と戦っていくことになります。

▲メインストーリーなどを進めていると、突如謎の信者たちに襲われ、ミラークの存在を知ることになります

新たな冒険の舞台となるソルスセイム島が相当に広く、最近のほかの作品でもここまで広いエリアを追加するものは少ないのではないかと思えるほどです。『Dragonborn』におけるメインストーリーが骨太なのはもちろん、本編同様に道中で発生するクエストもかなりの数が用意されており、はっきり言って『Dragonborn』のクエストだけでも本作の値段ぶん、いやそれ以上の遊び応えがあります。

本稿ではあくまでメインストーリーにあたる部分にだけ触れますが、こちらもプレイスタイルによるとは言え、数日かけて遊び倒せるボリュームとなっています。タイトル通りドラゴンやドラゴンボーンが関わってくるうえに、古代遺跡や異次元での冒険も用意されており、まさに『Skyrim』の世界を満喫できるシナリオです。

▲ソルスセイム島に着いてからの冒険は非常にバリエーション豊富な体験が用意されており、退屈する瞬間がありません

▲シナリオ終盤ではなんとドラゴンに乗って戦うこともできてしまいます。これがまた強いのなんの!

登場する敵もなかなかに手強くなっており、山賊などを相手に負け知らずだったプレイヤーも強敵との切迫した戦いを楽しむことができるでしょう。単純に筆者が下手という可能性は否定しがたいものがありますが、本編も含めてここまで敵を脅威に感じたシナリオもありません。シナリオの壮大さ、プレイボリューム、そして戦闘の歯応えと、見事に三拍子揃った『Dragonborn』は、『Skyrim』本編をクリアしたけど追加シナリオには手を出していない、という人にとって間違いなく満足できるコンテンツでしょう。

第1回の記事でも触れたように、『Skyrim』はいかにも洋ゲーらしいテイストに溢れ、18歳以上しか遊べない作品です。慣れていない人にとってはプレイするのにやや勇気がいるかもしれません。しかし、どのように遊ぶかすら自由という、プレイヤーに対して大きく開けた世界を楽しむことができるというのは本作ならではの魅力です。たまには敷かれたレールに沿ったプレイではなく、自分のやりたいように遊んでみたいと思うことがあれば、プレイをオススメします。“自由に遊びたい”という気持ちに対し、本作は自由すぎるほどの自由さで応えてくれることでしょう。一度ハマってしまえば、もう旅先や枕元にNintendo Switchを持っていかずにはいられない、かも!?

フォトギャラリー

■タイトル:The Elder Scrolls V: Skyrim®
■メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
■対応ハード:Nintendo Switch™
■ジャンル:RPG
■発売日: 発売中(2018年2月1日発売)
■価格:6,980円+税


『The Elder Scrolls V: Skyrim®』オフィシャルサイト
https://www.nintendo.co.jp/switch/af3ca/index.html

The Elder Scrolls V: Skyrim® ©2018 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. The Elder Scrolls, Skyrim, Bethesda, Bethesda Game Studios, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. Copyright Nintendo properties used with permission. All Rights Reserved.

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