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『ドラゴンクエストビルダーズ』世界の半分をもらったら何が起きる?ドラクエらしい魅力を紹介

『ドラゴンクエストビルダーズ』世界の半分をもらったら何が起きる?ドラクエらしい魅力を紹介

2016年1月にPlayStation®4、PlayStation®3、PlayStation®Vitaで発売され、2018年3月にはNintendo Switch™で新たな要素も加えてリリースされた『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(以下、『ドラゴンクエストビルダーズ』)。“ブロックメイクRPG”と銘打たれた本作は、ブロックによって構成された『ドラゴンクエスト』の世界で町づくりや冒険を楽しむことができる作品だ。

本作でまず注目したいのは、世界を構築するブロックを入手して自由に町などをつくることができる、本作のジャンル名にもあるブロックメイクの面白さに和製RPGらしさを加えた遊びやすさだ。本稿では、その遊びやすさ、細かな達成感を継続して生み出すゲーム進行、そして『ドラゴンクエスト』シリーズのテイストに溢れた世界などから本作の魅力を追及していく。

文 / 村田征二朗(SPB15)


ブロックメイク入門に最適な丁寧さ

「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを 〇〇に やろう」という名セリフ。初代『ドラゴンクエスト』のラスボス・竜王が眼前に現れた主人公に対して言い放つこの誘惑は、当時のプレイヤーのみならずとも聞いたことがあるでしょう。世界を救うための冒険に出た勇者(主人公)に対するこの発言は、うっかり「はい」と答えてしまったときの衝撃的な展開とともに、いまでもなお伝説的な名セリフ、名場面として語り継がれています。

そして、もしも竜王の提案を受け入れてしまったら、というif世界を舞台にしているのが『ドラゴンクエストビルダーズ』なのです。本作は、その設定の中で、世界を構成する無数のブロックを壊して素材を手に入れ、その素材からさまざまな武器やアイテムを作成し、新たに建物や町をつくりなおしていく“ブロックメイクRPG”です。

▲オープニングシーンでは前述の名シーンも描かれます。この問いに「はい」と答えた結果、世界は竜王の手によって闇に包まれてしまうことに……!

▲地形や建物はブロックからできていますが、主人公やほかの人物、モンスターなどは滑らかな3Dモデルになっており、『ドラゴンクエスト』シリーズらしい愛嬌のある姿を楽しめます

本作には、竜王の力によって闇に包まれてしまった世界を救うというストーリーモードと自由に建築を楽しむことができるフリービルドモードのふたつが用意されています。ストーリーモードは素材収集やアイテム作成に町づくり、そしてバトル、といった各要素を楽しむためのチュートリアル的な側面も持っており、プレイしていけば自然に本作の遊びかたが理解できるようになっています。

▲何をどのように配置するかを示す設計図もあるため、部屋のつくりかたなどに迷うこともありません

フリービルドモードではとくに決められた目的はなく、プレイヤーが自由に目的を見つけて自由に遊ぶことができる、というのが特徴です。しかし、いきなり自分で目的を探せと言われると困惑してしまう人もいることでしょう。ストーリーモードは、そんな人に遊びかたをわかりやすく示してくれるのです。小さな目標が絶えず発生し、ゲームの進行をガイドしてくれます。

▲ゲーム序盤の進行はとくに丁寧になっており、基本操作から素材収集、部屋やアイテムのつくりかたなどをしっかりと学ぶことができます

▲アイテムを集めたりするだけでなく、ときには町の住人と協力してモンスターと戦うこともあります

こういった小目標の存在と、後述する『ドラゴンクエスト』シリーズらしいストーリー展開があるおかげで、フリービルドモードが持つ“自由に何でもつくることができる面白さ“だけでなく、RPGらしい“ゲームの世界を冒険して物語を体験する楽しさ”も味わうことができます。

システムをプレイヤーにすんなりと理解させるゲーム進行の丁寧さ、システムだけでなく物語も楽しむことができるストーリー性、これらが揃っているおかげで、本作はどんなゲームジャンルのファンにとっても楽しむことができる作品となっているのです。

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