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“史上初”満載でいよいよ発進。新スーパー戦隊「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」主題歌にみる特異さ、凄みとは?

“史上初”満載でいよいよ発進。新スーパー戦隊「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」主題歌にみる特異さ、凄みとは?

大快盗アルセーヌ・ルパンが遺した不思議な宝物“ルパンコレクション”がギャングラーに奪われた。失ったものを取り戻すために戦う「快盗」、世界の平和を守るために戦う「警察」 君はどっちを応援する?
(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』より)

40年以上にわたり続く伝統、スーパー戦隊シリーズの最新作が2018年もスタートした。史上類を見ない“ダブル戦隊”として、チビッ子から大人までを大いにザワつかせている『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。ここでは、番組そのものと同様にかなりの異色作となった主題歌「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」の見どころ、聴きどころを紹介したい。

取材・文 / 柳 雄大


男女デュエットによる主題歌はなんと『ゴレンジャー』以来!

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』オープニング楽曲を収めた主題歌CDが3月14日にリリースされた。これを記念したミニライブ&握手会イベントが翌日、東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で開催。親子連れを中心に大勢の観客が集まった中、主題歌「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を歌うProject.R(※)の吉田達彦、吉田仁美らが登場し、およそ30分と短い時間ながらも熱のこもったライブステージを繰り広げた。

※スーパー戦隊シリーズの音楽を担当するアーティスト、クリエイターの総称。

吉田仁美(写真左)、吉田達彦(写真右)

シリーズ初の“ダブル戦隊”となり、2チームの対立する戦隊を描くという本作のコンセプトに沿うかたちで、男女によるデュエット楽曲となった「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」。スーパー戦隊シリーズで男女のデュエットがオープニング主題歌になるのは、1975年放送の第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』(ささきいさお、堀江美都子)以来なんと43年ぶり。これだけでもそうとう珍しいことだが、本作は単なるデュエットではなく、“2つの歌を1つに合体させたもの”であることが最大の特徴だ。

この曲には男性が歌う「ルパンレンジャー」パートと、女性が歌う「パトレンジャー」パートがあり、2つの旋律がそれぞれ独自に進行。これを同時に歌唱することで、サビなど歌の“決め”となる部分でフレーズが自然に重なる(ハモる)、対位法とよばれる手法が使われている。2つのパートが両方とも主旋律なので、カラオケなどでは2人が各パートを覚えて歌えば、ハモりを練習しなくてもデュエットが成立するのもポイントだ。

男性パート、女性パートの楽曲もそれぞれ音源化されている

「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」を収めたシングルには、「ルパンレンジャー」と「パトレンジャー」の2パート単体の楽曲も収録されている。吉田達彦が歌う「ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ」と、吉田仁美が歌う「Chase You Up! パトレンジャー」だ。

これらは「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」とはいずれもアレンジが異なっており、「ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ」はよりアダルトなブラスロックとして、「Chase You Up! パトレンジャー」はシンセの際立つテクノポップとして個性がつけられている。

主題歌CD発売記念イベントでは、「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」に加え上記の2曲もフルサイズで披露。また、それぞれの歌唱中には「ルパンレンジャー」よりルパンレッド、「パトレンジャー」よりパトレン1号も登場し、“Wレッド”のアクションがステージを盛り上げた。

吉田達彦、ルパンレッド

吉田仁美、パトレン1号

あらゆる意味で“1曲に2曲分の重み”を背負った楽曲に

2つの異なるメロディーが同時に走ることで“ダブル戦隊”を表現した「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」。絶え間なくチャレンジを続けてきたスーパー戦隊シリーズだが、番組(作品)が変わった作風になることはあっても、主題歌がここまで振り切ったチャレンジとなったことはない。さらに『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ではシリーズ恒例だったエンディングテーマがないという点でも特殊で、オープニングテーマには1曲に2曲分の重みがあるとも感じられる。

なりたちの説明をしようとすればするほど複雑な楽曲だ。しかし本作は、ド派手に鳴り響くブラスやストリングスにより“スーパー戦隊らしさ”もしっかり表現しているのがすごいところ。難しい話はさておき、ストレートにカッコいい主題歌として、未体験の人にはとにかく一聴をおすすめしたい。

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は、毎週日曜午前9:30より、テレビ朝日系にて放送中だ。

ちなみに:長~い番組名。普段はどうやって呼ぶべき?

主題歌CD発売記念イベントでは、出演者への囲み取材も実施された。ここでは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』という長めの作品名について、関係者が普段どのように呼んでいるのかについて尋ねてみた。「“ルパパト”ですかね。Twitterのハッシュタグにもなっています」(吉田仁美)というコメントがあった一方で、「以前、何て呼びましょうか?と僕がTwitterで呼びかけたところ色々な意見があって。“ルパパト”がもちろん多かったんですが、“ルパレン・パトレン”とか、“ルパトレン”がいいんじゃないかという人もいました。君はどっちを応援する?という作品のキャッチコピーもありますし、好きなように選んで呼ぶのも、今回は楽しいんじゃないかなと」(松本寛也/イベント司会)といった意見もみられたのが興味深いところだ。

イベントのMCを務めた松本寛也。かつて『魔法戦隊マジレンジャー』や『特命戦隊ゴーバスターズ』のメインキャストとして出演した経歴を持ち、2017年からは“スーパー戦隊親善大使”として活躍している。

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