映画『曇天に笑う』  vol. 2

Interview

【インタビュー】福士蒼汰×桐山 漣、映画『曇天に笑う』に漂う“色気”と”夫婦感”は確信犯!? 撮影秘話も公開

【インタビュー】福士蒼汰×桐山 漣、映画『曇天に笑う』に漂う“色気”と”夫婦感”は確信犯!? 撮影秘話も公開

文明開化の明治初期を舞台に、ある宿命を持つ男たちの熱い闘いと絆を描いた話題作『曇天に笑う』。主人公・曇天火を演じる福士蒼汰と、本作において、キーマンとも言える金城白子を演じる桐山 漣。福士演じる曇天火は腕っぷしが強く、どんなときも笑顔を絶やさず、周囲の人々を明るく照らし出す男で、桐山演じる金城白子はいつも微笑みを絶やさず、曇一家を支える影のような男。

そんな好対照なキャラクターを演じた2人に本作の魅力や見どころ、撮影現場での様子やお互いに対する思いなど、ざっくばらんに語ってもらった。

取材・文 / 井口啓子 撮影 / 斎藤大嗣

天火が父なら、白子は母。
「自分でも夫婦っぽいなと思いました(笑)」(福士)

まず、今回演じられた役についての思いを教えていただけますか? 福士さん演じる天火は曇三兄弟の長男で、いつも笑顔を絶やさないみんなの兄貴的存在ですが。

福士 元気で明るい正当派のヒーローです。自分自身はクールなキャラクタの方がやりやすく感じることが多いので、難しさはありましたが、自分もよく笑うし、そういう共通の部分を出していければいいなと思っていました。自分は末っ子に生まれて育ってきたので、兄でいるということも最初はいまいちわからなかったんですが、自分から積極的に動いていって、そこに愛情を乗せていくことで兄としていられるかなと思い、撮影以外の時間でも自分から周りに話しかけるように心がけました。みんなの中にも天火という存在が膨らんでもらえるようにがんばりました。

対する白子は太陽のような天火に影として仕える、穏やかでミステリアスな魅力をもつ男性です。

桐山 最初に台本を読んだ時に、白子は物語を動かすキーマンだなと感じて。三兄弟にとって信頼のおける家族のような存在なんだけど、後半にある重要な役割を果たすことになるので、それを前半の方でも細かい目の動きとかで微かに匂わせたり、常にグレーでいるような感じを心掛けましたね。

白子は家事をするシーンが多いからか、お二人が家の中でちょっとしたやりとりをするシーンは、どこか夫婦のようにも見えちゃいました。

福士 実はそれは今回意識していたところです。天火が兄弟の兄貴であり父親代わりだとしたら、白子は母親代わりだなと。天火が曇家に帰ってきて、上着を脱ぐシーンがあるんですが、そこでも脱いだ上着をさらっと白子に渡してて、白子もそれを自然に受け取る。あのシーンはやりながら自分でも夫婦っぽいなと思いました(笑)。

桐山 僕は妻という意識はなかったんですけど…、でも白子が天火に無言でタオルを渡すシーンとかも、客観的に見たら完全に夫婦だよね(笑)。白子って天火に助けられて「俺にできることがあれば何でも言ってくれ」って台詞通り、男だてらに家事をこなしたり、本当に忠実に天火に仕えている。その姿が結果として妻として見えたのかなって。

今回は原作が女性に人気の漫画ということもあって、監督は女性目線の「萌え」も意識して盛り込まれたそうなので、これは完全に監督の確信犯でしょう(笑)。お二人は監督から何か「萌えアドバイス」は受けられました?

福士 「萌え」に関しては撮影後に知ったので、撮影中は全く知らなかったんです。ただ、天火が空丸を抱きしめるシーンがあって、何気なくやったら「その抱き方いいね!」ってリアクションが返ってきて。あ、そういうの狙ってるんだ! とは思いました(笑)。それ以外はあんまり思い当たらないけど、撮り方でそういう風になってるシーンはあるのかもしれないです。

桐山 確かに、こっちは無意識だよね。僕は家事をするときに着物をたすき掛けにするとき、紐を手で持つんじゃなくて、いったん口でくわえて欲しいって言われて。そのときは言われるがままにやったんだけど、後から監督が「萌え」を意識されたと聞いて、あの時のアレは「萌え」だったのかーって(笑)。

キャラクタ別の武器にも注目!
「白子の武器は狂気的な色気がある」(桐山)

「萌え」って意図のない場所にこそ生まれるものなわけで…。なんとも心憎い演出ですね。今回はアクションも見どころですが、特にこだわられた点はありますか?

福士 自分はただカッコいいだけでない、リアルなアクションにこだわりました。クライマックス、空丸を助けようとして闘いながらも殴られてボロボロになっていって、でも気力で起き上がって…っていう。あのシーンは動きもすごいハイスピードで、自分もカリという武術をやっていたので、相手の手をギリギリまで見ながら闘うというのを意識しつつ、必死でやったので、リアルさは出てると思います。

桐山 僕は直接闘うシーンは少ないんですが、白子はクナイという短いナイフのような武器を持っているんです。小回りが効くし、逆手と順手があっていろんな手を打てる、狂気的な色気がある武器で。それが白子らしいなとすごく共感しました。

福士 今回、犲のメンバーも含めて、各々の武器がキャラクタに合ってるのがおもしろいなと。天火の武器の鉄扇は斬れない武器で、人を殺めるためのものじゃないっていうところが天火らしいなと思いました。

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