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ファン垂涎の展覧会「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」スタート!注目すべき3つのポイント!

ファン垂涎の展覧会「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」スタート!注目すべき3つのポイント!

ダイナミックな“競技かるた”の魅力、主人公『綾瀬千早』、そして「かるた」を通じて幼い頃に出会った『真島太一』と『綿谷新』の3人を中心に、等身大の高校生たちの熱き青春群像を描き、少女漫画の枠を超え男性からも人気を博す『ちはやふる』。

2007年12月、講談社「BE・LOVE」にて連載開始。2009年「第2回マンガ大賞」受賞、2010年「このマンガがすごい!」オンナ編第1位獲得、2011年「第35回講談社漫画賞」少女部門賞を受賞。2011年、2013年にアニメ化(日本テレビ) され、2016年には、広瀬すず主演で2部作([上の句][下の句])として実写映画化、観客動員数200万人を超える大ヒットを記録。3月17日には完結編となる『ちはやふる -結び-』も公開され、世代、性別を超えて共感を得ている作品だ。コミックスは累計37巻・発行部数2,200万部突破(2018年 3月時点)、青春コミックの金字塔と言える作品だ。

完結編となる映画も公開され大ヒット中、「ちはやふる」にますますの関心が高まる中、ファンだけではなく、マンガ業界内外も望まれていた原作者・末次由紀、初となる原画展が東京を皮切りにスタート、その後大阪、名古屋で順次開催される。

この展覧会は、「ちはやふる」を中心に、初公開となる原画を約130点展示し、末次由紀の流麗な色彩と、繊細なタッチによって描かれた原画の魅力が充分に感じられ、その作品世界を楽しめる構成となっている。
東京開催にあたりマスコミ向けの内覧会が行われた。会場の雰囲気を写真と共に紹介する。
そこに並ぶ原画には、色彩の鮮やかさと、今にも動き出しそうな圧倒的な迫力を感じられる原画が多く展示されていたり、来場記念としてキャラクターと写真撮影できるスポットも用意されたりと、原作に入り込める夢のような空間だった。

そこで、この原画展を楽しむためにはずせない3つのポイントを紹介。常時混雑していると思われ、なかなか難しいかもしれないが、より楽しむために予習として心に留め置きを。

1.末次由紀自身によるキービジュアルの製作過程を収めた動画を見逃すな

2.連載100回目(100首)の直筆ネーム(漫画制作の設計図)ノートをチェックすべし

3.いろいろなところで発見できる末次由紀本人直筆で解説しているキャプションを必ずチェック

以上、3点を踏まえポイントを会場の様子を含めて解説する。


1.末次由紀自身のカラー画の制作風景動画を見逃すな

入場すると、末次由紀自身から来場者へのメッセージがある(会場でチェックしてください)。そして、連載している「BE・LOVE」で飾った表紙がボードで紹介されている。2008年から10年で、これほどの表紙を飾ったことに圧倒されつつも、思い出のある表紙に胸を熱くするファンも多そうだ。そこから、表紙をかざった原画が展示されている。

「ちはやふる 2008-2018」ボード。掲載誌「BE・LOVE」の表紙がずらり。

その多くはもちろん千早が中心だが、太一や新にも出会え、その絶妙な色彩と流麗な絵のタッチに陶酔。
その後に展開されるコミックの表紙の原画がずらっと並んでいるコーナー。ここにも驚きのポイントがあった。表紙は人物とその人物が纏う草木などがレイアウトされているが、別々に描かれていた。その組み合わせで表紙が完成していることを知ることになる。

「BE・LOVE」2018年2号 「ちはやふる」10周年記念号表紙の原画も。

そのコーナーには、今回の原画展のために描き下ろした作品の制作過程を収めた動画が放映されている。この動画に是非、注目してもらいたい。

今回の原画展のために描き下ろしたキービジュアル製作過程を収めた動画が放映されている。

下絵から筆入れ、そして色を入れる過程をみると、ここに並ぶ原画ひとつひとつがどれも心血を注いだ作品だということがわかる。どれだけの想像力と時間、体力がつぎ込まれてできあがる作品だからこそ、今にも動き出しそうなイメージを与え、心を揺さぶる作品になるのだろう。この動画は前編と後編の2つのパートで構成されており、2か所の映像を必ずチェックしてほしい。

2.連載100回目(100首)のネームノート直筆をチェックすべし

「BE・LOVE」とコミックの表紙の原画に続いて、現れるのは“第100首直筆ネームノートと実際のコミック誌面”の対比ボードの展示コーナー。そのコーナーの片隅に、実物の末次直筆のネームノートがひっそりと置かれていた。ここも必ずチェックしてほしい。

上に本誌、下にそのネームと対比してみることができる。

ここで驚くのは、ネームとして描かれているにも関わらず、その完成度の高さ。ボードでも実際確認できるが、顔の向きを一部変えている部分があるが、ほぼそのままの構図で完成へ向かっている。そのネームもネームと思えないほど、キャラの息づかいも感じられるほど描きこまれている。
ネームノートの実物をなかなか見ることができる機会がないので、要チェックだ。

実物のネームノート。さわることができるので、めくって見ることができる。

3.いろいろなところで発見できる末次由紀本人直筆で解説しているキャプションを必ずチェック

原画の展示の合間に、千早たちと記念写真が取れるコーナーがあったり、「中学生のちはやふる」や「ハルコイ」「クーべルチュール」など他の作品の原画も展示されている。

千早、太一、新田と一緒に思い出作りを。

「ハルコイ」「クーベルチュール」などの原画も。

一連の原画を堪能すると、実際の末次自身のアトリエを再現した展示コーナーも。使用しているペンや絵具など画材もチェックしてほしい。個人的には、お茶のペットボトルまでテーブルにあった(開催中はわからないが…)ので、再現度はMAXと思われる。

「ちはやふる」が生まれる現場のアトリエが再現されている。

そんなアトリエを覗き見した気分から、スノー丸と一緒に撮れるフォトスポットを経て、各企業とのコラボレーション作品の原画、「BE・LOVE」連載10 周年を記念で寄稿された人気漫画家らによる「ちはやふる」のトリビュート原画、映画・アニメの主要スタッフ、キャストの方々からのメッセージボードと盛り沢山な展示物があった。

向かって右側したに赤いカードが見える。いろいろな色のカードが貼ってあるので、要チェック!

その多数の展示物の一部に、末次自身が思い起こしたエピソードを書いたメッセージカード(キャプション)がついている。これもチェックしてほしい。その作品にどんな背景があったのか、またこの作品への思い出などが直筆で解説されているので、思わずニヤけてしまうコメントばかりだった。
作品がより深く楽しめるこのコメントもチェックしてほしい。

以上、より原画展を楽しむための3つのポイントを紹介した。


最後には、ファン垂涎のグッズ販売コーナー。今回の展覧会のために用意された図録、様々な会場限定のオリジナルグッズや、初のサイン入り複製原画の販売(予約受注)もある。

会場限定のさまざまなオリジナルグッズも販売されている。

来場されていた末次先生に少しお話を伺えた。開催にあたり、「下着姿を見られるような気分で、ドキドキしています」と語っていた。「BE・LOVE」誌面、コミック誌面ではない、生の原画をファンの方々に披露することへ多少の照れがあるのかもしれない。だが、ある意味さらけ出された原画にはしっかりと魂がやどり、そこから心を揺さぶられるような感動を持ち帰るファンが多いに違いない

紹介した多彩な展示を通じて、主人公「綾瀬千早」と彼女を取り巻く多彩な登場人物が織り成す、熱く、鮮やかな「青春」を感じてことができる『ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~』を、以上の3つのポイントを忘れずに、末次由紀の創造の世界を体感できるイベントを楽しんでほしい。東京会場は開催中、4月には大阪、5月には名古屋で原画展が開催される。
原画が放つ説得力に圧倒されるに違いない。

取材・文・撮影 / エンタメステーション編集部

末次由紀

福岡県生まれ。
1992 年「太陽のロマンス」で「第 14 回なかよし新人まんが賞」佳作を受賞、同作品が「なかよし増刊」(講談社)に掲載されデビュー。2007 年から「BE・LOVE」(講談社)で「ちはやふる」の連載を開始。2009 年同作で「第2 回マンガ大賞2009」を受賞するとともに「このマンガがすごい!2010」(宝島社)オンナ編で第 1 位となる。2011 年「ちはやふる」で「第 35 回講談社漫画賞」少女部門を受賞。

「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」

【東京会場】
会場:西武池袋本店・別館2階=特設会場(西武ギャラリー)
期間:2018年3月23日(金)~4月1日(日)
開場時間:10:00~21:00
※ご入場は各日閉場の30 分前まで
※3月25日(日)は午後8時まで
※最終日4月1日(日)は当会場のみ午後6時にて閉場
入場料:一般・大学生・高校生:800 円、中学生:500 円(小学生以下無料)
※「クラブ・オン」「ミレニアム」カード、クラブ三省堂カード会員さまはカードご提示で600円(ご優待料金)にてご入場いただけます。「障がい者手帳各種」ご提示で、ご本人さまとご同伴1名さままで無料でご入場いただけます。モバイルメンバーのお客さまはLINE 画面提示600円(ご優待料金)にてご入場いただけます。

問い合わせ:三省堂書店池袋本店:03-6864-8900(代表)
主催:「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」実行委員会
共催:三省堂書店
協力:講談社
企画制作/(株)第一通信社/(株)ブランネージュ

【大阪会場】
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館4階 第2催会場
期間:2018年4月4日(水)~4月16日(月)
開場時間:10:00~20:00
※ご入場は各日閉場の30分前まで
※最終日4月16日(月)は当会場のみ午後5時閉場
入場料:一般・学生:800 円、中学生:500 円(小学生以下無料)
※近鉄クレジットカード(外商カ-ド)、KIPSカード、近鉄友の会カード、ハルカスシニアパスポート、ハルカスキッズクラブカードのご提示で600円(ご優待料金)にてご入場いただけます。「障がい者手帳各種」ご提示で、ご本人さまとご同伴1名さままで無料でご入場いただけます。

問い合わせ先:06-6624-1111(代表)
主催:「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」実行委員会
協力:講談社
企画制作:(株)第一通信社/(株)ブランネージュ

【名古屋会場】
会場:名古屋栄三越 7階催物会場
期 間: 2018年5月9日(水)~5月21日(月)
開場時間:10:00~19:30
※ご入場は各日閉場の30分前まで
※最終日5月21日(月)は当会場のみ午後6時閉場

入場料:一般・学生:800 円、小・中学生:400 円(未就学児童無料)
問い合わせ先:東海テレビ放送 事業局 052-252-1107(平日午前10時~午後6時)
名古屋栄三越 052-252-1111(午前 10 時~午後 7 時 30 分)
主催:東海テレビ放送
協力:講談社
企画制作:(株)第一通信社/(株)ブランネージ

「ちはやふるの世界~末次由紀 初原画展~」オフィシャルサイト
http://chihayafuru-genga.com/

©末次由紀/講談社

映画『ちはやふる -結び-』

全国東宝系にて公開中

原作:末次由紀『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載)
監督・脚本:小泉徳宏
音楽:横山克
出演:広瀬すず 野村周平 新田真剣佑
上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希 清水尋也 優希美青 佐野勇斗 清原果耶
松岡茉優 賀来賢人/
松田美由紀 國村隼
©2018映画「ちはやふる」製作委員会 ©末次由紀/講談社

映画『ちはやふる -結び-』作品サイト
http://www.chihayafuru-movie.com/


『ちはやふる』原作