Interview

“はみ出し”続ける、新しい学校のリーダーズ。──すべてに全力で挑む、楽しむ。だからこそ、彼女たちは面白い!

“はみ出し”続ける、新しい学校のリーダーズ。──すべてに全力で挑む、楽しむ。だからこそ、彼女たちは面白い!

前衛的なパフォーマンスも話題の4人組ダンス&ボーカルユニット、新しい学校のリーダーズが結成3年目にして初のオリジナルアルバム『マエナラワナイ』をリリースした。
全10曲をプロデュースするピアニストのH ZETTE Mに加え、作詞にはモーモールルギャバンのゲイリー・ビッチェや漫画家でコラムニストの辛酸なめ子も参加。セーラー服を着た前衛集団と奇才と異端児とガーリーな毒の邂逅。パンキッシュなジャズやハイテンションなロックチューン、大人の色香漂う昭和歌謡と、“学校あるある”の融合。観る者の胸をざわつかせる女囚ダンスに踏切ダンスに絶望ダンス……。前代未聞すぎて我々の理解がまだ追いつかない彼女たちとは、いったいどんな女の子たちなのだろうか。アルバム収録曲の解説を入り口に個々の人となりを探る。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 関信行

“はみ出していく”=自分の個性を大切に、力強く、自分を持って生きる

新作『マエナラワナイ』、みなさんそれぞれお気に入りの曲はありますか?

全員 あります!

MIZYU すべてがお気に入りなんで選びきれないところはあるんですけど、リード曲「最終人類」は、歌詞をモーモールルギャバンのゲーリーさんに書いていただいて、曲はH ZETT Mさんで。新しい学校のリーダーズと、ゲイリーさんと、H ZETT Mさんと、コラボがコラボを呼びすぎて大事な曲になったなっていう想いが、まずあります。歌詞はすごく絶望感があって、重たくて深くて。最初にゲイリーさんが解説を書いて送ってくださったんですけど、表現が難しすぎて、パッと読んだだけではわからなかったんですよ。「ゲイリーさんの頭の中ってどうなってるんだろうな?」って思ったんですけど、だからこそ、私たちなりの表現をしなくちゃいけないなと感じて、歌詞と解説を照らし合わせながら読み解いていって、イメージを膨らませて、歌や振付に落とし込んでいきました。MVやライヴぅのパフォーマンスでも、“反重力”っていう違和感のある表現を入れているんですけど、絶望感のある面白い曲になったなと思ってます。

自分たちなりに歌詞をどう捉えました?

MIZYU “灰とミュージック”っていう言葉があるんですけど、ゲイリーさんによると、人類が滅亡しても、自分だけは大切な音楽を信じ続けて死にたいっていう覚悟が込められていると。なので、振付でも、床に寝っ転がって地面を叩くフリで絶望感を表していたり。だから、自分が死んじゃったら、灰と、自分が大切にしていた音楽だけが残るっていう部分に焦点を当てています。

MIZYU

では、新しい学校のリーダーズが一番信じているものとは?

MIZYU “はみ出していく”という気持ちです!

KANON 新しい学校のリーダーズとしてみんなで大切にしているものなんですけど。

MIZYU 周りの目を気にせず、自分の個性を大切に、力強く、自分を持って生きるっていう意味の込められた“はみ出していく”っていう言葉を信じて日々生活しているし、新しい学校のリーダーズとして活動していくうえでも、歌や振付、すべてにおいて“はみ出していく”っていう気持ちで臨んでいます。自分なりのモットー、信念というか、私たちの軸になってるものなので、死んでもそれは残るんじゃないかなっていう感じです。

SUZUKA そしてライヴぅで、衝撃や感動、興奮をみなさんに与えることです。私が思ってるってことは、3人も思ってるっていうことです。

KANON “はみ出していく”っていう言葉を簡単にすると、自分のやりたいことを全力でやるっていうことなんですけど、それも、ルールを守ったうえで、今やりたいことをやって、自分の個性を出すっていう。個々がちゃんと芯を持って“はみ出していく”っていうことを大切にしてます。

RIN もう、そのとおりすぎますね。喋る順番が4人目だと先に言われがちなので、私の感想としては、「そうですね!」しかないです(笑)。

RIN

(笑)では、RINさんのお気に入りの曲を。

RIN 1曲目の「席替えガットゥーゾ」ですね。作詞が“新しい学校のリーダーズ達”になっているんですけど、私たちを含め、周りのそこそこ優秀すぎる大人たちと一緒に考えました。私たちが「席替えのとき、こういう気持ちになるよね?」っていう話をしていたところから生まれたんですよ。隣りの席が好きな人だったらとか、先生から離れた窓際の後ろの席がいいとか、それぞれ自分の座りたい席ってあるじゃないですか。席替えって、その先の学校生活がどれだけ楽しめるかが決まると言ってもいい運命の日なんです。そこでの譲れない戦い。じゃんけんで熱量が高くなるっていう曲ですね。

SUZUKA 私、席替えでズルしたことある! ウチの学校はくじ引きだったんだけど、引くときに中身をちらっと見て、好きな人が選んだ席の隣りを引き当てた(笑)。

KANON あはは。私はくじ引きもじゃんけんもやったことない。全部、先生が勝手に決めてたから。自分で言うのもなんですけど……私は真面目なほうで、勉強も嫌いじゃないので、前の席が良くて。だから毎回席替えの時期になると、先生に「前のほうにしてください」ってお願いして、教卓の前とかになってました。

MIZYU 私は窓側の一番後ろの席が好き! 歌詞の1行目に“狙うなら右奥のあの席”ってあるんですけど、右奥って窓側の一番後ろなんですよ。KANONさんみたいな勉強がしたい人は教壇の前を狙いにいくと思うんですけど、私はつねに窓側の後ろの席を狙ってました(笑)。

タイトルにある“ガットゥーゾ”はイタリアのサッカー選手の?

SUZUKA 失礼にあたるので、断定はできないのですが、はい。あの人、熱量がハンパなくないですか? 席替えも熱量が必要なので。

RIN 頑張るあの姿勢に惹かれたので。全学生が見習うべきかなと思って。

MIZYU 疾走感のある曲なので、サッカー選手が走る疾走感とか熱量とかもかけてます。

SUZUKA それも振付に入ってくると思います。

“ワイナイナ”とか“クロマティ”というワードも出てきますよね。いくつなんだ!? って思いますけど。

KANON こちらも失礼にあたるので、断定はできないのですが、歴史的な人物ですから! もちろん、私たちも勉強しています!

(笑)そうなんですね。じゃあ、KANONさんの一曲は?

KANON 「ピロティ」です。新しい学校のリーダーズ初の合唱曲で。歌詞が特徴的だと思うんですけど、“あの子ピロティ/放課後ピロティ/夕焼けビューティ/カバンにキティ”って語尾が揃っていて。韻踏みまくるんです。奥行きがかなりある歌詞だと思っています。振付も真面目にふざけながらをテーマにやりました。サビでは合唱曲風な動きを付けてみたり、組体操をやったりもしてます。

MIZYU “ピロティ”って建築用語というか、柱だけで支えている吹き抜けのことをいうんですよ。その支えてる感じを組体操で表していて。

KANON このアルバムの中で一番面白い、奥が深いふざけてる曲になってるんじゃないかなと思います。

KANON

この子、家族多くないですか?

RIN あはは。そうですね。パパ、ママ、兄、姉がいる5人家族で“ママ マタニティ”なので6人家族になりそう?

SUZUKA 元気なパパとママですね。

KANON いろんな意味でね(笑)。“パパ スポーティー”だし、って、思春期女子にそんなこと言わせないでください(笑)。

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