Interview

Sonar Pocket 新作は3人の原点でもある“ラブソング”。映画「honey」の主題歌でもあり、キュンキュンするシーンとともにより広い世代のリスナーを刺激するはず

Sonar Pocket 新作は3人の原点でもある“ラブソング”。映画「honey」の主題歌でもあり、キュンキュンするシーンとともにより広い世代のリスナーを刺激するはず

Sonar Pocketのニューシングル「108~永遠~」がリリースされた。間もなく公開される人気少女漫画を原作とする映画「honey」の主題歌として書き下ろされた表題曲は、Sonar Pocketが得意とするド直球ストレートな王道ラブソング。昨年から第2章を掲げて活動する彼らにとって、映画サイドからのオーダーであらためて向き合うことになった自らの原点、それはデビュー10周年を目前に控えたグループに新鮮な風を吹き込む結果となったようだ。聴き手のハートをキュンキュンさせるエバーグリーンな輝きを放つ本作に込めた想いを、ko-dai、eyeron、mattyの3人に聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 森崎純子

俺らにとっての原点というか。今のタイミングでそこをあらためて求められたことは単純に嬉しかったですけどね(eyeron)

新曲「108~永遠~」は、間もなく公開される映画「honey」の主題歌として書き下ろしされたそうですね。

ko-dai はい。映画の制作サイドから、少し昔のSonar Pocketと言いますか、ラブソングをたくさん書いていた頃の僕らのテイストで主題歌を作って欲しいというお話をいただいて。そこから映画の台本やオフライン映像を見せていただいた上で4曲くらいのデモを作りました。結果、僕ら自身も1番気に入っていた「108~永遠~」が選ばれた感じでしたね。

いわゆる「好きだよ。~100回の後悔~」や「365日のラブストーリー。」といったSonar Pocketのラブソングの王道を求められたということなわけですよね。

eyeron そうそう。ある意味、俺らにとっての原点というか。今のタイミングでそこをあらためて求められたことは単純に嬉しかったですけどね。今年は10周年イヤーでもあるので、映画主題歌の話をきっかけに自分たちの核となるものを再確認することができたから。自分たちの王道を見せつつも、もちろんそこにはこれまでの活動の中で手にした成長や今の年齢だからこそできる表現も自然と入ることになるわけじゃないですか。そのおもしろさも感じながら制作に臨むことはできましたね。

ko-dai 僕らは去年から第2章を掲げて活動しているんですけど、その中でいろいろ試行錯誤をしながら楽曲制作を続けてきた感じなんですよ。でも、この曲に関しては勢いよくさらさらっと作れたところがあって。そういう意味ではやっぱりこういうテイストの曲は僕らの王道だし、得意なところなんだなってあらためて実感しましたね。

eyeron うん。昔からのファンは「Sonar Pocketらしくていいね」ってきっと言ってくれる楽曲になったと思いますね。

第2章の今出すべき僕らの王道的ラブソングになったんじゃないかなって思います(matty)

今回、作曲はArmySlickさんとの共作になっていますね。

matty ArmySlickさんとの曲が音源になるのは今回が初めてなんですけど、実は第2章に入ってから一緒に制作はずっと続けていたんですよ。この曲に関しては、ダンストラックを作るのが上手いArmyさんに僕らの王道のエッセンスをしっかり咀嚼していただいた上で作っていただいた感じで。その上でアレンジは、デビュー以来、ほぼすべての曲を手掛けてくれていたSoundbreakersにお願いすることで、より当時の雰囲気を明確に提示してみました。新たなクリエイターさんと、僕らのことを良く知るクリエイターさんのエッセンスが融合することで、第2章の今出すべき僕らの王道的ラブソングになったんじゃないかなって思います。

eyeron お互いに上手いこと今っぽさを出してくれたところもあるからね。

ko-dai Soundbreakersにお願いしたのは数年ぶりなんでね、その間にいろんなアーティストの曲を手掛けたことで使う音色だったりとか、確実にアップデートされているところはあるはずだから。必然的に単なる懐古主義的な仕上がりにはならないわけで。とは言え、アレンジが上がってきたときは「あーこれこれ。懐かしい!」って思ったところもありましたけどね(笑)。そういう感覚も楽しかったです。

歌詞に関してはどんなイメージで綴っていきましたか?

ko-dai 映画に出てくる主人公は、直球ど真ん中な感情をストレートに投げるピュアな男の子なんで、歌詞に関してもそういった表現は心がけましたね。最近のSonar Pocketは直球ではない表現で感情を伝える手法をいろいろ試していたところはあったんですけど、この曲はそうじゃないなって。

eyeron 少女漫画を原作とした映画だからね、感情をぶれさせた描き方だとしっかり寄り添えないなと。映画サイドも、直球ストレートな表現を求めて俺らに声をかけてくれたところもあったと思うんで、そこにはしっかり応えるべきだなとも思ったし。

ko-dai うん。とにかく映画に寄り添うことを意識して書いていったんで、めちゃめちゃリンクしてると思いますよ。映画を観た後に聴けば、「あ、このフレーズはあのシーンのことを歌ってるのかな」みたいな感じで、具体的なイメージが沸くと思う。

歌のレコーディングはいかがでしたか?

eyeron 歌に関してもスムーズでしたよ。そんなに細かく考えすぎず臨めたというか。

ko-dai そうだね。ただ、俺は一回歌った後、eyeronのテイクを聴いて録り直したんですよ。最初はちょっと落ち着いたトーンで歌ってたんだけど、eyeronの歌が明るい雰囲気だったから。

eyeron あーそうだったね。曲自体、明るくハッピーなイメージだから俺は自然とそういう声になったんだけど。

ko-dai それを聴いたときに、明るい歌い方の方が伝わるなと俺も思ったから。

eyeron あと俺はちょっとラップっぽいというか、フロウのある歌い方を今回はしていて。特に凝ったことをしているわけではないけど、そういう歌い方もまた自分にとっての王道だったりもするんですよ。それをあらためて曲に落とし込めたのは良かったと思います。

僕のSNSでは10代のフォロワーがすごく増えてるんですよ。「最近、Sonar Pocketのことを知りました」って(ko-dai)

最近のSonar Pocketしか知らない人は新鮮に感じる曲なのかもしれないですね。

eyeron うん、きっとそうだと思う。10周年イヤーの今、10代のリスナーに向けて曲をさらに届けていきたい気持ちがけっこうあるんですよ。そういった意味では、10代の方たちにも刺さる「honey」という映画との縁があり、そこにしっかり寄り添った楽曲を作れたという自負があるんで、Sonar Pocketの良さがさらに広がってくれることに期待してますね。

ko-dai 現に僕のSNSでは10代のフォロワーがすごく増えてるんですよ。「最近、Sonar Pocketのことを知りました」っていう声をよく聞いたりもしますし。「いやー俺らもう10年くらい活動してんだけどなー」って思ったりもしますけど(笑)、そうやって新しい層に響いていることは単純にすごく嬉しい。もちろん今まで応援してくれてるファンの子たちにも、あらためて僕らが打ち出した王道を存分に楽しんでほしいですね。この曲はミディアムテンポだけどリズムはけっこうしっかりしてるんで、結婚式なんかで使ってくれてもいいと思うし。

eyeron 今の季節にもぴったりだしね。肩の力を抜いて心地よく聴けるラブソングだと思うので、楽しんでください!

キュンキュンを増幅させる絶妙なタイミングで「108~永遠~」が流れますんで(ko-dai)

ちなみに映画「honey」はご覧になりました?

全員 もちろん観ました。

ko-dai それこそ曲の制作中にも、セリフ覚えちゃうくらい何度も観てますから。

matty 登場人物のモノマネできちゃうくらいな(笑)。

ko-dai 僕らからすると、年齢的にも普通だったらなかなか触れることのないタイプの映画ではあるんですけど、いざ観てみるとね、忘れてた感情をツンツンされて、めちゃめちゃキュンキュンするんですよ(笑)。日頃、なかなか味わえないキュンキュンが味わえちゃう。で、そんなキュンキュンを増幅させる絶妙なタイミングで「108~永遠~」が流れますんで。

matty ぜひ映画ともどもチェックしてください!

シングルにはもう1曲、「Precious」も収録されています。昨年開催の“Reload”ツアーで披露されていたそうですね。

ko-dai ツアーの前半だけやってたんですよ。この曲、元々はシングルのタイトル曲としてリリースする予定で。生でストリングスも入れて、ツアーが始まる頃にはTDまで終わってたんですよね。でも、そんなタイミングで「涙雪」が出てきちゃったもんだから(笑)。

matty 冬にマッチするいい曲ができちゃったもんだから(笑)。急遽、プランを変更したんですよ。まぁでも「Precious」もすごくいい曲だからツアーではやろうっていうことになったんだけど、リリースとしては宙ぶらりんの状態になっちゃって。

なるほど。じゃ満を持しての音源化なわけですね。

ko-dai そうっすね。この曲は、当たり前のことを当たり前と思わず、そこにあるありがたみに気づいて欲しいっていう、「一生一瞬」にも通ずるメッセージを込めたラブソングなんですよ。で、今回のシングルの表題はど真ん中の直球ラブソングである「108~永遠~」になったから、その対面にはこういうメッセージ性の強いものを入れるとバランスがいいんじゃないかなと。すげぇ気に入ってる曲なんでね、「もう今、出すべきだろ!」って気持ちもありましたし(笑)。

matty 前半だけでしたけどツアーで先行披露していたことで、ライブを通してしっかり育てられた感覚もありましたしね。そもそもタイトル曲としてリリースしようと思っていたくらい自信のある曲でもあるので、それをカップリングに入れたことで今回のシングルとしての戦力は格段に上がったと思います。

「Precious」は少し大人になった今のSonar Pocketが描くラブソング(eyeron)

この曲もArmySlickさんとの共作ですが、こちらは今のSonar Pocketがしっかり見えている仕上がりだと思います。

ko-dai うん。最近作ってるのはこっちのタイプですからね。

eyeron 俺らの王道である「108~永遠~」に対し、「Precious」は少し大人になった今のSonar Pocketが描くラブソングだからね。それを1枚通して聴き比べられるのはおもしろいと思うし、このタイミングではじめましての方には俺らの魅力の幅みたいなものがしっかり伝わるんじゃないかなとは思いますよね。

matty この曲は歌詞にすごくパワーがあるんですよ。僕はサビのフレーズが特に好きで。

サビに出てくる“改札口”というワードが、次のeyeronさんのバースで生きてくるところなんかはかなりグッときますよね。

ko-dai “気づくと着いてる急行なんかじゃない/僕ら「各駅停車」時に急ブレーキも踏んだ”みたいな詩的な表現ですよね。そういう部分は、ストレートに描いてる「108~永遠~」とは明らかに違った描き方だから聴き比べるとおもしろいとは思いますね。

eyeron 基本ハッピーな曲ではあるけど、ちょっとせつない表情も出てるしね。いい世界観を持った曲になったと思います。

“改札口”というワードから、中目黒や二子玉川のイメージが沸いたんですよ(ko-dai)

こちらのボーカルはどんなイメージで?

eyeron 俺はこっちでもちょっとフロウっぽい歌い方をしましたね。全体の流れを見ながら、そういう表現をした感じで。「Precious」に関しては、どちらかと言うと歌い方よりも言葉のチョイスに重きを置いて構築していった感じはありますけど。ko-daiの歌はサビのファルセットがいいよね。あれ、染みるわー。

ko-dai はい。気持ちよく歌わせてもろてます。ファルセットでやらせてもろてます。

matty 急に関西の商売人みたいな口調(笑)。

ko-dai 僕的にサビの“改札口”というワードから、中目黒や二子玉川のイメージが沸いたんですよ。すごいたくさんの人がわーっと改札口から出てくるイメージ。そんなことを思い浮かべながらレコーディングはしてましたね。楽しく歌えました。

タッグを組む人によって楽曲のテイストはめちゃめちゃ変わりますからね(matty)

さて、2018年一発目を飾る本作のリリースを経て、ここからのSonar Pocketはどんな動きを見せてくれるのでしょうか?

eyeron いろいろ楽しい動きはお見せできるとは思いますけどね。楽曲制作も頑張ってやってますし、そこではまた違ったアプローチのものがいろいろ生まれたりもしているので。

ko-dai 新たなクリエイターとタッグを組んだりもしてるしね。

matty タッグを組む人によって楽曲のテイストはめちゃめちゃ変わりますからね。今まで開けてなかった引き出しをどんどん開けてくれることも多いから、そういった制作はすごく新鮮で楽しいです。

ぼちぼちアルバムが聴きたいところですが。

ko-dai そうですよね。オリジナルアルバムはもう2年くらい出てないのか。

eyeron そんなにスパンが開くのって俺らにしては珍しいよね。まぁでもちゃんと考えてますから(笑)。

matty デビュー以来ずっと使ってた「ソナポケイズム」というアルバムタイトルはもう完結したので、果たして今回はどんなタイトルになるのか。そこも含めて楽しみにしていてください!

10月からは年をまたぐロングツアー「Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower」の開催も決定しています。今回はどんな内容にしようと思っていますか?

ko-dai 前回の“Reload”ツアーは光と影をテーマにした内容で、全国に種をまきにいったようなイメージがあるんですよ。なので今回は10周年を記念したツアーでもあるので、今までまいてきた“笑顔の種”に花を咲かせる内容にしたいなって思ってるんですよね。そういった意味でツアータイトルに“flower”というワードを掲げたんですけど。具体的な内容はまだ内緒ですけど、わりと目でも楽しめる派手なライブにはなるんじゃないかな。

eyeron お祭りですからね、俺らにとっての10周年のアニバーサリーは。みんなと一緒に大きく盛り上げようと思ってます!

その他のSonar Pocketの作品はこちらへ

ライブ情報

Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower

10月20日(土)【埼玉】三郷市文化会館 大ホールよりスタート!
主催(詳細)はオフィシャルサイトで!

Sonar Pocket

2005年4月、心に響くメロディーラインとどこか哀調を帯びたヴォーカルのko-dai、本質から目をそらさない真っすぐな言葉を届ける“Mrストイック”ことeyeronにより「Sonar Pocket」を名古屋にて結成。その7ヶ月後、ベーシストからトラックメーカーへ転身したDJのmattyが加わり、Sonar Pocketとしての活動が本格始動。
“Sonar Pocket”の由来は、いつでも「ポケット」に入れて持ち運べるような心に寄り添う歌を届けたいという願いから命名。
結成当初から地元である名古屋での精力的なライブ活動を経て、2008年シングル、「Promise」にてメジャーデビュー。

補足情報を見る

2010年『あなたのうた』が武田薬品「アリナミン」CMソングに抜擢され、お茶の間での認知度が広がる。2ndアルバム『ソナポケイズム2 ~あなたのうた~』がオリコンウィークリーチャート10位をマーク。同年『好きだよ。~100回の後悔~』から9曲連続でレコチョクでのダウンロードチャート1位の快挙を達成。3rdアルバム『ソナポケイズム3 ~君との365日~』ではオリコンウィークリーチャート2位に。
2012年に開催された初の武道館ワンマンライブは、チケット速完のプレミアライブとなった。その後、初のライブDVD『ソナポケイズム SPECIAL ~夏の陣~ in 日本武道館』は、オリコンウィークリーチャートDVD総合初登場3位を記録。2012年「oricon Sound Blowin’10th Anniversary Supported by NTT西日本」にて、「あなたのうた」を約2,200人で3分間輪唱し、ギネス世界記録に認定。
2013年2月、4thアルバム「ソナポケイズム4 ~君という花~」でオリコンウィークリーチャートにて2位となる。
2015年2月、5thアルバム「ソナポケイズム5 ~笑顔の理由。~」にて、オリコンウィークリーチャート5位、自身最大規模のツアーでは全国41会場48公演、総動員数8万人の全国ツアーを成功に納める。6thアルバム「ソナポケイズム6 ~愛をこめて贈る歌~」ではオリコンウィークリーチャート5位に。
2016年には全国ホール&アリーナツアー『ソナポケイズム JAPAN TOUR ~7th Anniversary Special~』を開催し、初のさいたまスーパーアリーナ公演2DAYSにてツアーファイナルを飾る。

2016年12月「ソナポケイズム THE FINAL ~7th Anniversary~」のリリース以降、2017年からSonar Pocket第二章を掲げ、全国ツアー「Sonar Pocket JAPAN TOUR 2017 ~Reload~」を開催。約5万人を動員。さらに同年、25thシングル「一生一瞬」、 26thシングル「段々男女物語」、27thシングル「涙雪」の三作品を発売。メジャーデビュー10周年を迎える2018年には、10月より全国ツアー「Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower」の開催を発表。3月28日には、28thシングル「108~永遠~」発売する。

オフィシャルサイト
http://www.sonapoke.jp

フォトギャラリー