Interview

全世界同時配信アニメに彼らが懸けたもの。“2周観てほしい”硬派SF『A.I.C.O. Incarnation』主演・白石晴香&小林裕介インタビュー

全世界同時配信アニメに彼らが懸けたもの。“2周観てほしい”硬派SF『A.I.C.O. Incarnation』主演・白石晴香&小林裕介インタビュー

難しい設定や用語が満載。でもストーリーは意外とシンプル!(小林)

小林さん演じる神崎雄哉は?

小林 雄哉は本当に、何を話してもネタバレになってしまうキャラクターなので、詳しいことは観ていただくのが一番で(苦笑)。実はオーディションのときも、いわゆる謎多きクールな少年という情報しかいただいていなかったので、全体像がわからないまま雰囲気で演じていたんです。

オーディション台本も、クールで冷酷な感じで言うセリフがある一方で心温かいセリフもあって、そういった違和感から「この子、よくわからないな?」と思ってたんです。でも、アフレコが始まった時に監督に呼び出され、「あなたには全てのことをお伝えしておきます」と、一番最初にネタバレをお聞きしたんです。そこでやっと、僕の中にあった神崎雄哉に対する違和感が払拭されました。

神崎雄哉

それくらい、奥深いキャラクターだと。

小林 はい。皆さんも第1話、第2話あたりは、神崎雄哉は何を考えてるかわからない少年に映ると思います。物語終盤に入って初めて、彼に感情移入できるんだろうなと。僕は、『A.I.C.O.』は2度観ることで主人公が変わる作品だと思っています。1周目は橘アイコが主人公だけど、神崎雄哉が何者なのかを知ってからの2周目は、雄哉を主人公として観ることができる。それをぜひ、皆さんに体感して欲しいと思います。

さらに『A.I.C.O.』は、難しい設定や用語が出てくるSFなんですが……正直、それらすべてを理解しなくても、十分楽しめる作品なんです。何が起こり、どうなるのかというストーリーは、意外とシンプルで。そこに厚みが加わっているので、じっくり観れば「なるほど、だからこうなるんだ」と感じていただけるでしょうし、アイコの気持ちに注目すればするほど、シンプルにも楽しめる。気軽に観はじめて、もう一度見ると色々なことがわかってくる面白さのある作品だと思いますね。

そういった難しい役どころを演じるにあたって、意識したこと、苦労したことは?

白石 アイコは振り回される立場なので、素のまま挑めました。彼女の一生懸命さ、家族に対する愛が強く表れるシーンは気持ち、芯の強さをしっかり見せ、女子高生らしいシーンでは、可愛くおどけたりもして。そういう彼女のギャップは、意識しましたね。一番苦労したのは後半に出てくる、あるシーンなんですけど……。

小林 ああ! これも言えないやつだ(笑)。

白石 そうなんですよ。”別録りではなかったです”とだけお伝えします(笑)! 本編を観てもらえれば、きっとどのシーンかわかっていただけるかと。私も初めての挑戦でした。

小林 僕が意識したのは、常に謎をはらんでいる空気感ですね。あと嫌味なキャラクターにしないこと。雄哉は言い方がきついんですが、それは嫌味を言っているわけではなく、ただありのままの真実を告げているだけなので、そこは妙なニュアンスをつけず、ストレートに話そうと。雄哉がどういう人間かを知っている身としては、そういうバランスをとるのは、とても難しかったです。

「ウィルコー(了解)」!って私たちも言いたかった(白石)

劇中で印象的なシーンはどこでしたか?

白石 何が起こるか詳しくお話できないのがもどかしいんですが、終盤にいくに従って、感動や裏切りなどの様々な展開が待っているというのが一番ですね。

小林 キャラクターのアクションも見どころだと思います。特に僕が好きなのは第3話。アイコと雄哉が捕らえられ、ダイバーたちが奪還するシーンの”プロ感”がすごくて。中でも、「撤収!」と(水瀬)一樹が言って、(三沢)楓が車のボンネットの上から回り込んで中に入るシーンは驚きました。おまえマターか!と(笑)。封鎖エリアに入ってからのマターとのバトルも、どれもリアリティがあってすごいです。

白石 マターごとに使う武器が違ったりするのも、リアルですよね。あと興奮したのは、ダイバーたちが「ウィルコー!」と言う場面。私も言いたい!と。

小林 「了解!」という意味なんですけど、僕らも一緒に言う機会が、台本には一度あったんですが。

白石 そうですよね! よっしゃー!と思って練習していったら、スタジオで「ここ、2人はナシで」とディレクションがあって。あのセリフ大好きなのに、残念でした(笑)

そのほか、アフレコでの思い出は?

小林 難しい単語が出てきたのも大変でしたが、一般的な単語を普段と違うイントネーションで読むことが多かったのは印象的ですね。例えば「ダイバー」は、「ダイバー(↓)」と下がるのが一般的だけど、僕らは「ダイバー(↑)」と、上げながら平板にしゃべるんです。

白石 プロっぽく聞こえるように、という意図があったみたいです。

小林 カタカナの言葉はアフレコのたびに逐一チェックしていったので、みんな疑心暗鬼になって、関係ない言葉まで考え込んじゃってました(笑)。

あと僕が一番難しかったのは、「多目的手術装置アルサス」 という用語。上手く言えなくて、何度かリテイクしてようやく「言えた!」 と思ったら……どなたかの携帯が鳴るアクシデントがあって再リテイクになり、思わず笑っちゃいました(苦笑)。

お湯が冷めない程度に、お風呂でゆっくり楽しんでください(小林)

白石 私は、大先輩に囲まれてのアフレコだったので、毎話緊張していて、 なかなか皆さんのお話に参加できなかったんです。そうしたら、茅野(愛衣)さんが「あだ名で呼びあったら、話がしやすいね」とおっしゃってくれて、小林さんを”ユッケ”さん、私を”ハルハル”と呼ぼうと言ってくれたんです。でも、最終話の収録までそのあだ名が使われることはなく……(笑)。

小林 いや、俺は頑張ってたよ!?

白石 そんなことないですよ! 全然呼んでくれなかったじゃないですか(笑)。”ハルハル”も、最初小林さんが考えてくださったのに……。

小林 ウソ!?  そうだっけ?

白石 あ! 忘れてます!?(笑)

今からでも遅くないので、次に共演されるときはぜひ(笑)。ちなみに、お二人はNetflix、活用されてますか?

白石 はい、すごく活用させてもらっています。昔のアニメもたくさん配信されているので、さかのぼって色々な作品を観ています。

小林 僕は、今までめったに観たことがなかった、海外ドラマをよく観るようになりました。ちょっとした空き時間でも、スマホやタブレットですぐ観られるのはいいですよね。

白石 電車でもお風呂でも。

小林 そう、だからすっかり風呂の時間が延びちゃって。

白石 私もそうです。長風呂しちゃいますよね。

小林 気がついたら、お湯がメチャクチャぬるくなってるんですけど……止まらない(笑)。

白石 Netflixだと1話観終わっても、次のエピソードの再生がすぐに始まるので、無限に観ちゃうんですよね。『A.I.C.O.』も一度観はじめたら止められない作品なので……。

小林 お湯が冷めない程度に、お風呂でゆっくり楽しんでください(笑)。

白石晴香さん、小林裕介さん画像ギャラリー

Netflixオリジナルアニメ「A.I.C.O. Incarnation」

Netflixにて全世界独占配信中

<スタッフ>
原作:BONES/監督:村田和也/シリーズ構成:野村祐一/キャラクター原案:鳴子ハナハル/キャラクターデザイン・総作画監督:石野 聡/コンセプトデザイン:岡田有章/メインメカニックデザイン:高倉武史/マターデザイン:三輪和宏/美術監督:東 潤一/色彩設計:岩沢れい子/CGIディレクター:太田光希/撮影監督:福田 光/編集:坂本久美子/音楽:岩代太郎/サウンド・プロデュース:UTAMARO Movement/音楽制作:ランティス/オープニング主題歌:TRUE/エンディング主題歌:白石晴香/音響監督:明田川仁/音響効果:古谷友二/アニメーション制作:ボンズ

<キャスト>
橘アイコ:白石晴香/神崎雄哉:小林裕介/
相模芳彦:古川 慎/水瀬一樹:村田太志/芹 遙香:名塚佳織/三沢 楓:M・A・O/篠山大輔:竹内良太/白石真帆:茅野愛衣/黒瀬 進:大川 透/伊佐津恭介:子安武人/南原顕子:田中敦子

「A.I.C.O. Incarnation」オフィシャルサイト

Netflix

©BONES/Project A.I.C.O.

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