Interview

結婚したら何もしないことが愛!? 大人気ブロガー・ DJあおい『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』

結婚したら何もしないことが愛!? 大人気ブロガー・ DJあおい『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』

ツイッターで語られる独自の恋愛論が支持され、今やブログと合わせて36万人を超えるフォロワーを持つDJあおい。その言葉は真理を突いているだけに、時にグサリと胸に痛く、だけど気づけば癒されているという不思議な力を持つ。

恋に愛に悩む老若男女の声と向き合い続ける中で語られた言葉は、次々と書籍化されてきたが、待ち望まれていた処女作の文庫化がこのたびようやく実現した。

『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』このタイトルが本書のメッセージそのものであり、読者がDJあおいに最も求める言葉であるようにも思うのだ。

取材・文 / 斉藤ユカ

恋愛って決してバリエーションが多いものではないし、
人はなぜか同じ悩みを繰り返すもの

©DJあおい/イラスト・つぼゆり/幻冬舎文庫

今作は2014年に発表した処女作の文庫版ですが、今読んでもとてもリアルな内容ですよね。恋愛の悩みとは、かくも普遍的なものなのでしょうか。

そうですね。男と女にまつわる悩みって、そう変わらないのかもしれません。恋愛って決してバリエーションの多いものではないですし、人はなぜか同じ悩みを繰り返すもののようです。

そもそもあおいさんは、どういった意図でご自身の恋愛哲学をツイッターで語り始めたんですか?

そんな、恋愛哲学なんて大層なものではないです。自分自身がずっと恋愛で痛い目にあっていまして、その傷が癒えないまま年を取ってしまって、もうどうしようか、と。せめて言葉で自分を癒そうとツイッターでつぶやき始めたら、いつの間にかフォロワーが増えていたんです。何か恋愛論を語ろうとか、そんな大それたことを意図して始めたことではないんですよね。だからこうして本を出したり、取材を受けたりすることなんて夢にも思っていなかったです。こんな未来を誰が想像できただろうって感じ。

感情を言語化することがもともと得意だったんですか?

ああ、そうですね。結局好きなんですよ、うじうじ考えるのが。思考に溺れるネガティブな作業が好きなんです(笑)。それに気持ちを言語化するとスッキリするじゃないですか。ああ、自分は今こういう状態なんだっていうことがわかる。それが気持ちいいんですよね。最近よく「アドラー心理学、勉強してますよね?」って言われるんですけど、それもなんだか嬉しくて。だって、一度も読んだことないですから(笑)。

そのぐらい深層心理を突いてくるということですよね。実際、読みながら思わず頷いてしまうほど納得のいく恋愛論ばかりなんですが、でも私ふと気付いたんですよ、あおいさんは実は何も答えを与えてくれていないって。

はい、だいたい大事なところは答えていません(笑)。

「そうよね~」と納得するだけでは、何も解決しないんですよね。「納得したその先、どうするのかはあなた自身が考えなさい」という暗黙のメッセージが読み取れます。

まさに、そういう方向で私の文章を捉えてもらえたら、書き手としてとても嬉しいことです。具体的な答えを欲しがる人って、実は苦手なんですよね。そこを自分で考えないから、同じ悩みを繰り返してしまうんじゃないかなって。ただ、毎日多くの相談を受けていると、まぁいろんな人がいて、とても勉強になりますよ。同じような悩みであっても、人それぞれ心のありようが違うし、重さも違う。DJあおいとしては、恋愛について学べる機会を与えてもらっていると思うと、ありがたいなぁ、と。

50歳になっても女子高生のように恋をする女性がたくさんいるんです

DJあおいという存在もまた、恋に悩む相談者たちに育てられている?

もちろんです。DJあおいは進化していて、今となっては自分自身とは切り離された存在のような気がするんですね。そこに私は助けられているようなところがあって。相談に乗ることに責任を持てば、少なからず相談者さんの人生に寄り添うことになるわけです。皆さん悩んでいるから、ほとんどがネガティブな内容です。正直、読んでいてつらいなぁと感じることもあるんですよ。でも、そこで反発力を使えるのがDJあおいという人格なんです。彼女はどんなに重い悩みもバッサバサと斬れるし、どーんと受け止めてくれますから。

それでもご自身が影響を受けてしまった場合、ストレスを発散する術はあるんですか?

ヘヴィメタルを聞きます(笑)。

なるほど(笑)。

とはいえ、DJあおいはけっこうキツイことも言いますからね。最近思うんですけど、30、40、50歳になっても女子高生のように恋をする女性がたくさんいるんです。もはや年齢は関係なく、みんな恋愛をしたいんだろうなって。それでいろんなことで悩んでる。でも10年後に今を振り返ったら、きっとすっごい小さなことで悩んでたんだなってみんな思うはずなんですけどね。自分はだから、そんな彼女たちが恋愛で最も盛り上がっている一瞬に冷水をぶっかけているようなものだったりして。

©DJあおい/イラスト・つぼゆり/幻冬舎文庫

冷水とは言わないまでも、実は突き放しているところがありますよね。女のダメなところをよくわかっていらっしゃる。

キツイこと言うときは、まぁ、疲れているときですね(笑)。

アドラーどころか、普通の人ですね(笑)。

そうなんですよ。だいたいそうです。キツイ感じの返答をすると、サイトにアップしてから実はちょっと後悔したりもするんです。ちょっと言い過ぎかなとか、もっと丁寧に答えてあげたらよかったのかなって。だけど案外みなさん喜んでくれたりして。

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