22/7 2ndシングル『シャンプーの匂いがした』発売記念 出身エリア別座談会  vol. 1

Interview

22/7、2ndシングル『シャンプーの匂いがした』発売記念座談会。 海乃るり、高辻麗、武田愛奈が語る「それぞれに想いを馳せるやさしい記憶」

22/7、2ndシングル『シャンプーの匂いがした』発売記念座談会。 海乃るり、高辻麗、武田愛奈が語る「それぞれに想いを馳せるやさしい記憶」

秋元康とアニプレックス、ソニー・ミュージックレコーズが組んで世に送り出したデジタル声優アイドルグループ、22/7(ナナブンノニジュウニ)。昨年9月のデビューから半年、待望のセカンドシングル『シャンプーの匂いがした』が、4月11日にリリースされる。
エンタメステーションでは、11人のメンバーを出身地によって「チーム関東」「チーム関西」「チームいろいろ」の3つに分けて、グループインタビューを敢行。
リリース日を挟む3日連続で、硬軟織り交ぜた彼女たちのトークをアップデートしていく。
初回は海乃るり(東京)、高辻麗、武田愛奈(ともに千葉)の「チーム関東」が登場。『シャンプーの匂いがした』についてはもちろんカップリング曲、また心境や環境の変化などについても、たっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 平田真人 撮影 / 荻原大志

大サビ前の疾走感あふれる間奏とダンスが、『シャンプーの匂いがした』のツボ!?

デビュー曲『僕は存在していなかった』リリース時から数えて、約半年ぶりの「エンタメステーション」登場になります。ということで、あらためて自己紹介をお願いできますか?

海乃 はい、お久しぶりです。22/7(ナナブンノニジュウニ)の海乃るりと申します。グループでは、戸田ジュンちゃんというキャラクターの声も担当させていただいています。趣味はアイドルさん鑑賞、特技はフルートと殺陣です。よろしくお願いいたします!

武田 はい、武田愛奈です。趣味は、手帳を書くことです。よろしくお願いいたします。

あれ、何か淡泊な感じが…(笑)。そもそも、「手帳を書くこと」は、以前のプロフィールにはなかったですよね?

武田 えっと…2ndシングルの『シャンプーの匂いがした』のリリースに合わせて、プロフィールを更新することになりまして、各自がマネージャーさんにLINEで趣味と特技を書いて送ることになったんですね。で、たまたま私が一番最初に送ったらしいんですけど、一文でサラッと書いて送ったら、「もう少し説明を加えたいから長文で再送して」と指示がきまして。なので、書き直して送ったところ、私だけが長文でほかのメンバーはみんな短文だったんですよ! 何か、それ以来くどい印象を与えちゃわないようにって手短にお話してみたんですけど、結局このくだりが長文になっちゃいましたね(笑)。

確かに(笑)。では、高辻さんも自己紹介をどうぞ。

高辻 はい、「エンタメステーション」を読んでいるみなさま、お久しぶりです。高辻麗と申します。猫とアニメとYouTuberのオタクをしております。よろしくお願いいたします。

新しいプロフィールには、”夢を語る”的なひと言も加わっていますね。

高辻 はい、私とるーりー(=海乃)のがすごく似ているんですよ。何だっけ、るーりー何て書いたっけ?

海乃 あれ、何て書いたっけな?

海乃さんが「夢は笑顔で後悔しない人生を送ることです」で、高辻さんが「人生の最後まで満足して生きること!」ですね。

海乃 わ、ホントだ、似てる!

高辻 でしょ~?

武田 え~、スゴい! あれ、私も何て書いたっけ?

武田さんのは「夢は、ナイスボディーになること!!」ですね(笑)。

海乃・高辻・武田 アハハハ(笑)。

武田 …そうだった、そんなこと書いたなぁ。美しくなりた〜い!

(笑)。はい、では、本題へと入っていきましょう。デビューから半年あまり、みなさんの周りだったり環境はどんなふうに変わりました?

海乃 何だろう…あ、北海道に親戚がたくさんいるんですけど、デビューしてから一度会いに行った時に、親戚みんなから「見てるよ」って言ってもらえて。「あ、私は今、本当に声優アイドルの活動をしてデビューをして、こんなにCDを聴いてくれる人たちがいるんだ。もっと責任をもって活動していかないといけないな」って、周りの人たちから気づかせてもらったことが変化かなと思います。

武田 私は…周りの環境もそうなんですけど、個人的に変わったなと思うのが、取材などで撮影をしていただく機会が多くなって、写真の撮られ方を意識するようになったことです。撮影をしていくにつれ、ちゃんと写り方を研究していかないと、って思うようになってから、お家でも鏡を見る時に、単に身なりを整えるんじゃなくて、表情とか角度とかを”無意識に意識する”ようになりました。「いつも同じ動きをしているから、今度はこう動いてみようかな」って、鏡の前で練習してみたり…(笑)。スマホで自撮りするのと、人に撮っていただくのとでは、やっぱり全然違うんだなって。

武田愛奈

高辻 あ、それわかる!

武田 でしょ〜?

高辻 うん。で、私は…何だろう、歌うことや演技することが大好きで、楽しいなぁという気持ちで活動してきたんです。けれど、デビューしたことによってファンの方々の層も…声優さんにすごく詳しい方たちからも支持をいただけるようになったことで、ただ自分が楽しいだけじゃなくて、「どうしたらファンのみなさんに楽しく見ていただけるのかな?」と、目線というか、そういうところを意識して発言したり、演じたり歌ったりすることが増えました。デビューするまでは自己満足に近い感じだったのかな、もっと客観的に表現を見つめていかないといけないなって、最近は強く意識しています。

海乃 『朗読女王決定戦』の時、れったん(高辻)と一緒だったけど、以前は”自分がこんなふうに読みたい”っていうスタンスだったのが、「私らしさを持ちつつ、求められている読み方に近づけたい」みたいなことを話していて。それを聞いて、「わ、れったん、意識がすごく上がっててスゴいな」と思ったんだよね。

高辻 ありがとう。うれしい!

武田 確かに、れったんは演じることに対して「こう表現したい!」というのがハッキリしているけど、朗読を聞いてくださる方のことを考えて読んでいるんだなっていうのが、伝わってきた…気がする。

高辻 わ、ありがとう…。何か、みんなで一緒にレッスンを受けるごとに、先生に求められることと自分のやりたい表現の折り合いをつけるのが、すごくスムーズになった気がしていて。レッスンの最初のころは、先生に言われたことそのままを100%受け入れていたメンバーが多かったけど、少しずつ「私はこういうプランを持ちつつ、徐々に求められていることに寄せていって、いい落としどころを見つける」ということができるようになってきているというか。

海乃 先生も、「自分の意志がそこにあるのなら、そのプランを軸にしていいよ」と言ってくださるので、単に指示されたことを丸呑みするんじゃないというスタンスになってきたのかもしれないね。

海乃るり

応用力がついてきた、ということなのかもしれません。では…今度はグループ結成から1年3ヶ月、自分自身が成長したなと実感できる部分はどこでしょう?

海乃 れったんの話と似ちゃうんですけど、最初のころは自分のキャラクター性とかをあまり考えず、取材やラジオで思ったことをひたすら話していたんです。でも、最近はいろいろとお話させていただく機会が増えて、キャラクター性と立ち位置を踏まえつつ、ファンの方々やお客さまが求めていることやメンバーとの兼ね合いを見極めた上で「こういうことを話したら面白いんじゃないかな」って、考えられるようになってきました。そこは成長じゃないかな〜と思います。

武田 え〜、私もすっごく似たような話になっちゃいそう(笑)。

高辻 そこはたぶん、みんなそうだよね、同じ感覚を持ってると思う。

武田 でも、るーりーほど深いところまで行ってなくて。まだ、自分がどう発言したらいいのか、明確なものが全然見えないんだけど、「どうすればいいんだろう?」っていうのは結成した当時から1年3ヶ月経った今、すごく考えていて。正解というか、自分の方向性が完全に見えたというわけじゃないんだけど、それについてはすごく日々考えるようになったなぁって思う。そうやって自分と向き合ってきたことで、少しは成長できたかなって。

高辻 メンバー同士でも「私って、どんなふうに見えてるの?」って、話すことも多くて。私から見たら、メンバーそれぞれに強い個性があるから、「今のままで全然いいと思うよ」って言うんだけど、自分ではそれがなかなか実感できないから、そこを深く考えるっていうのはあるよね。

武田 人から見られている自分って、イメージとギャップがあったりするから、どうすればいいのかわからなくなる時があるよね。

海乃 第三者から「いい」と言われたところが、実は本人にはコンプレックスだったりするメンバーが多くない?

高辻武田 (ユニゾンして)ほとんどがそう!

高辻麗

武田 だから、自分としては苦しくなったりする。

海乃 でも、周りからは、「そこがいいんだよ」って力説されるっていう。

武田 だから、常に頭の中がグルグルしているよね。

裏を返せば、それだけ各自の個性やキャラが立ってきたということでもありますよね。

海乃 「キャラクター性よりも純粋に頑張っている姿勢が好きだよ」と言ってくださるファンの方もいらっしゃるので、まずは自分のキャラよりも目の前のことを頑張るのが近道なのかなって、考えるようにしています。

高辻 あぁ、確かにそうかも…。

武田 え、何か今のるーりーの言葉、すごいグッときた…。最近、キャラクターを見つけることに必死で、それ以外のことが見えていなかったんだよね。(海乃に)ありがとう!

海乃 わ~、ありがとう! そんな力になれると思ってなかった(笑)。

高辻 何か愛奈の前で道がパーッと開けたのが見えた(笑)。

道が開けたところで、2ndシングルの表題曲『シャンプーの匂いがした』について、語っていただこうと思います。

海乃 この曲を初めて聴いた時、歌詞は切ないのに曲調が明るいので、どういった気持ちで歌ってパフォーマンスすればいいのかが分からなかったんです。自分の性格でもあるんですけど、切ない歌詞だから切ない表情と声で歌うのかなと思っていたら、レコーディングの際の練習で「明るい曲だから淡い青春を思い出す気持ちで」とか「さわやかな春の曲だから」と、ご指導いただいて。元々、アイドルさんや声優さんの楽曲でも、歌詞が切ないのに曲調はさわやかで、でも季節感のある曲が好きだったので、そういった楽曲を歌うことに憧れを持って、自分が発信する側としてファンのみなさんにお届けできるという喜びが、すごく大きかったです。

高辻 私、個人的に『シャンプーの匂いがした』ですごく好きなところがあって。大サビ前の間奏とダンスがすごく好きで、何て言うんだろう…あの疾走感が本当にツボで、毎回あの間奏を見たり聴いたりするたびに、鳥肌が立つんです。「わ、ここ最上級だ!」って、私の中のオタク心がめっちゃ騒ぐんですよ(笑)。イントロもオルゴール調から…高い音なのに重低音がめちゃめちゃしっかりしている曲なので…。

海乃 (前のめりになって食い気味で)ンン~ッ! れったん、それ、すごくわかる!

高辻 でしょ!

海乃 私もオタクなので、めちゃめちゃ共感するんですよ!

武田 オタク2人に挟まれた(笑)。

高辻 だから、楽曲に参加したかったなという気持ちはもちろんあったんですけど、同じグループの一員として、この楽曲の始まりの瞬間から立ち会えたことを、幸せに思います。(しみじみと)はぁ~、本当によかったぁ~って。

武田 私も大サビ前の間奏を、ぜひダンスと一緒に観てほしいし、聴いてほしいですね。あと…これは個人的な解釈なんですけど、オルゴールから始まるのは、恋していた当時の切ない気持ちというか──『やさしい記憶』にもあるんですけど、思い出を美化しているのかなって。メロディーと歌詞で、切ないけれどもいい思い出という2つの気持ちを融合して表現しているんじゃないかな、だからこのメロディーと歌詞で1つなんだなって思うんです。

海乃 今、オルゴールで思い出したんだけど、『オペラ座の怪人』で過去の記憶に戻っていくな~って…。

武田 (前のめりで食い気味に)そう、そう! 私も同じこと思った! 時間軸がちょっと前後するっていうか、オルゴールで過去を思い出した、みたいなことを表現しているのかなって。

海乃 そう、そう!

武田 で、最後の終わる感じも、「オルゴール、消えた…」みたいな感じなのかなって!

海乃 わかる~!

高辻 わ、何か今通じ合ってる2人に鳥肌立ってる(笑)。

海乃 (構わず)一本の映画を一曲に凝縮? 

武田 濃縮? どっちにしてもギュッとしたのかなって(笑)。なので、聴いていて心地がいい曲だなと思います。

高辻 でも、こういうふうに曲の解釈をしているだけで、私はうれしくてゾゾゾッて鳥肌が立っちゃう(笑)。

オタク心を刺激されると(笑)。では、ミュージックビデオの見どころについては、どうでしょう。

海乃 今回は表情豊かな子が多くて、今まで見えていなかったキャラクターたちの一面が垣間見えた気がしました。私たち自身、まだキャラクターのすべてをつかみ切れているとは言えない状態なので、新たな一面が見られて、うれしかったです。あと、ブログでも書いたんですけど、いろいろな考察ができるミージックビデオになっているなと感じているので、みなさん、ぜひ深読みしてみてください(笑)。

武田 私は考察っていうわけじゃないんですけど、キャラクター同士の関係性をもっと詳しく知りたい〜、ウズウズ〜みたいな感じがあって(笑)。(帆風千春が担当しているキャラクターの)佐藤麗華ちゃんが引っ張られているシーンは、何があったんだろうと気になりますし…そういうポイントが多々あるんですよね。あと、るーりーも言ったように、キャラクターたちのいろいろな表情が見られるので、もっともっとほかの表情も見てみたいなって思いました。

高辻 キャラクターのことは2人が十分に語ってくれたので(笑)、私は…ミュージックビデオの最後の方にチラッと一瞬だけ映る本があるんですけど…。

海乃武田 (早くも察して)うん、うん!

高辻 『僕は存在していなかった』で映った本には、『11人が集まった理由』というカップリング曲のタイトルが書いてあったんですけど、今回は『2016年12月17日』になっていて…。

武田 あ、その日ってオーディションの3次審査の日!

高辻 そうなの。東京会場に、初めて22/7のメンバー11人が集まった日なの。

武田 うわ~、そうじゃん! あ、ゴメン、話さえぎっちゃって…。

高辻 ううん、愛奈の中のオタクが開花しているのが見えたから、全然いいよ(笑)。…で、私も「あれ、グループの結成日じゃないんだ?」って思って。でも、よく考えたら、みんなが初めて集まった日だったんだって気づいて、もしかして(8人の)キャラクターたちも同じ日に初めて集まったのかなって。2次元のキャラクターたちの中に唯一存在する、3次元の私たち自身の要素なのかなって。キャラと声優さんは別の存在だけど、1つだけ重なるのかな、今後のミュージックビデオでもそういう展開があるのかなって。

海乃武田 (ユニゾンして)確かにーーっ!

武田 何かね、私が頭の片隅で思っていることを、れったんとるーりーがわかりやすく言葉にしてくれるから…私自身が言葉にするのがヘタだから、こうやって話をするたびに発見があるんですよ!

高辻 よかった、愛奈にイメージが伝わって(笑)。

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