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【インタビュー】80'sディスコを現代にリメイク、キーアイテムはブラウン管テレビ!? ORESAMA渾身の1stアルバム…その名は「Hi-Fi POPS」

【インタビュー】80'sディスコを現代にリメイク、キーアイテムはブラウン管テレビ!? ORESAMA渾身の1stアルバム…その名は「Hi-Fi POPS」

今回はアルバムということで、新しいアプローチにも挑戦しています(小島)

5曲目の「誰もが誰かを」は、自分の気持ちを偽って他者と付き合う人の気持ちを描いた、センチメンタルな部分のある曲です。

ぽん この曲は「綺麗なものばかり」(インディー時代に発表した楽曲)と同じくらいの時期に作ったので、2年ぐらい前には生まれていたんですけど、私はその頃から「楽しいORESAMA」という面以外にも自分の内面の深いところを歌詞で表現したいと思い始めたんですよ。今って現実の対人関係以外でも、SNSとかいろんなツールで、自分ではない誰かを簡単に演じることができるじゃないですか。それが救いになることもあると思うけど、自分を苦しめてしまうこともあると思うし、そういうことを歌詞で表現したかったんです。単純にずっと完成させたかった曲だったので、このタイミングで表現できたのはうれしかったですね。

そこから「「ねぇ、神様?」」や「Trip Trip Trip」といった既発曲があって、9曲目の「ハロー・イヴ」も今回が初出の新曲になりますね。

ぽん この曲はアルバムが春のリリースだし、私たちにはこれまで春の曲がなかったので、そういう曲を作りたいねということで作りました。

小島 僕も今回はアルバムということで新しいアプローチをしたくて、普段は印象的なフレーズから曲を作っていくことが多いんですけど、この曲は先にメロディを全部作ったんです。それといつもはぽんちゃんの歌詞に対してメロディをつけるときに、字数を増やしたり減らしたりっていう細かいリクエストをすることが多いんですけど、今回はなるべくそのまま活かしてメロディを作るようにして、そこから春っぽいトラックを作りました。

この曲の歌詞も「Hi-Fi TRAIN」と同じく、新しい世界に飛び出すような内容になってますね。

ぽん 春というと気持ちが別れに引っ張られがちな部分があると思うんですけど、出会いの季節でもありますし、そういうなかで、より日常に寄り添った新しい出会いや期待感をメインに歌詞を書きたかったんです。

春らしいサウンドの中にロボ声っぽいコーラスが入ってくるのもアクセントになってます。

小島 この曲では、柔らかくて春ぐらいの温かさがあるトラックをめざしたんですけど、出来上がったときにもうひと味ほしいと思ったんですね。それでトラックが全体的にアナログ系の音だったので、試しにデジタルボイスを入れてみたら、最初は「ん?」と思ったんですけど、聴いているうちにこれはアリだなと思って(笑)。今回はアルバムだからこそ、新しい音の調和も試したかったし、挑戦的な意味も込めてそのまま活かすことにしました。

ラストの「銀河」でウズウズして、また1曲目から聞いてほしい気持ちがあります(ぽん)

そしてシングル曲「ワンダードライブ」などを挿み、アルバムのラストはライブで必ず歌われているインディー時代の楽曲「銀河」で締め括られます。

ぽん ORESAMAとしてこの1年でいろんな扉を開いてきたなかで、「銀河」はライブでもいちばんORESAMAらしい空気を作れる曲だと思ってるので、私はこの曲でアルバムを締めたいという気持ちがあったんです。この曲はライブだと特にわかるんですけど、みんなが楽しんでたり、いい気持ちでいるのがすごく伝わってくる曲なんですよ。私たちはずっとそういう雰囲気のライブをしたいと言い続けてるので、その想いの象徴が「銀河」という曲なんです。

なるほど。その「銀河」のアルバム用に新しく手を加えたミックスが最後を飾ることによって、「Hi-Fi TRAIN」で描かれている「今までのORESAMAも引き連れて未来に行く」というテーマが表現されてる印象を受けました。

ぽん 欲を言えば「銀河」でウズウズして、また「Hi-Fi TRAIN」から聴いてほしい気持ちがあるんです。

小島 マスタリングのときに曲間の長さを見ていくんですけど、ぽんちゃんは12曲目と1曲目の間の時間をすごく気にしてたんですよ。そこからもエンドレスで聴いてほしいという気持ちが伝わってきましたね。

ぽん でも、結果としてそこは聴く機材にもよるということになりまして(笑)。ただ、気持ちとしては何回もリピートして聴いてほしいですね。

ようやく念願のアルバムが完成して、やっぱり充実感はありますよね?

小島 そうですねえ……アルバムができてからも、もっといろんな曲を作りたいという気持ちがあるんですよね。あと20曲ぐらいは作れそうです。

めちゃくちゃ作りますね(笑)。

小島 でもめちゃくちゃ作りたいんですよ。実際に最近は暇があったらずっと曲を作ってて。

今作ではエレクトロスウィングに挑戦されてましたけど、そういう意味で新しくやりたいサウンドはありますか?

小島 けっこう考えてるんですよ。オーケストラとファンクとか、オーケストラの中心にDJがいる感じとか、そういう意外な組み合わせも試していきたいですね。

ORESAMAオフィシャルサイト

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