Interview

相思相愛!? 映画『ママレード・ボーイ』に出演する桜井日奈子×吉沢 亮の初恋相手から見えてくる理想像

相思相愛!? 映画『ママレード・ボーイ』に出演する桜井日奈子×吉沢 亮の初恋相手から見えてくる理想像

両親がパートナーチェンジで再婚したことにより、同じ年の男の子と突然、同居することにーー。そんなドラマチックな設定と胸キュン要素が詰まったストーリーで92年の連載開始当初から大きな注目を集め、テレビアニメ化を経て現在まで、圧倒的な人気と知名度を誇る少女マンガ『ママレード・ボーイ』がついに実写化された。

“岡山の奇跡”として注目を集め、ドラマやCMなど活躍の場を広げる桜井日奈子と映画『銀魂』『リバーズ・エッジ』など話題作への出演が続いている注目俳優、吉沢 亮がW主演を務め、恋愛映画の名手として知られる廣木隆一監督がメガフォンを取った本作。コミックの世界観はそのままに、10代のピュアな男女がすれ違いながらも愛を育み、大人になっていく過程をリアルに捉えた、実写化ならではの等身大のラブストーリーに仕上がっている。近年の人気コミックスの実写化ラッシュの中でも、最も大きな注目と期待を集める本作にどのように向き合ったのか、主演の二人に話を聞いた。

文 / 井口啓子 撮影 / 増永彩子


「プレッシャーよりワクワク感が大きかった」(桜井)
「台本を読んで自分が感じたことを大事にした」(吉沢)

『ママレードボーイ』は特に90年代に小中学生だった世代では伝説化している作品で、実写化のアナウンスがされた時からネットでも大きな反響が起こっていましたが、プレッシャーを感じることはありましたか?

桜井 私は、映画出演するのが今回が2本目で、出演作品がまだ数えるほどしかない中で、注目作の主演に選んでいただいたということ自体、最初は信じられませんでした。でも、だからこそプレッシャーというよりはワクワク感が大きかったです。撮影が近づくとドキドキはしたんですけど、とりあえずやってみよう! という気持ちでのぞみました。

吉沢 僕も、原作コミックの『ママレード・ボーイ』も設定自体はぶっとんではいるんですけど、内容としては意外と身近な恋愛の話なので、原作に対するリスペクトは持ちつつ、あんまり原作の大きさみたいなのは考えずにやろうと。あんまり原作のキャラクターばかり意識しすると噓っぽくなりそうで、それよりも現場で生まれた空気とか、台本を読んで自分が感じたことを大事にやろうと思ったので、プレッシャーはほとんど感じませんでした。

演じられたキャラクターについてはすんなり掴めましたか?

桜井 最初に監督から、光希は素直で何事にも一生懸命で思ったことを全部隠さず口に出しちゃうような女の子だよって説明をいただいて、わりと自分に近いなと思ったんです(笑)。「両親がパートナーチェンジして2家族が一緒に暮らす」設定も、絶対に異常なのに、作中で異常だって言っているのは光希だけで。そりゃ異常だって言いたくなるよね! って、共感もできますし(笑)。知り合いのメイクさんとか、原作を読んでいた世代の方からも、日奈子ちゃんの等身大に近い感じだよねって言われたので、それじゃあ自分のもともと持っている感覚で演じようって。

吉沢 遊が光希に「裏表なくて何でも表に出しちゃう。だから光希のことが好きなんだ」って言うシーンがあるんですけど、そこに遊の人間性が現れてるなと思ったんです。遊は人当たりが良さそうに見えて、実は人付き合いが不器用というか、自分の本音を相手にぶつける術を知らない。だからこそ自分にない部分を持っている光希に惹かれたんだろうなって、そこは大きなヒントになりました。

人気コミックの実写化は原作ファンがうるさいものですが(笑)、ピュアで一途な光希と甘いルックスで頭脳明晰、スポーツ万能だけれど実はクールで人に心を開けない遊。まさに原作のイメージ通り! と感嘆してしまいました。

桜井 吉沢さんの遊はもう、マンガから飛び出してきた感じですよね。何を考えてるのかわからなくて、そんな彼が不意に微笑んだりするともう…。これがギャップ萌えか!って(笑)。

吉沢 いや、桜井さんも現場で会うと、光希だなーって思う瞬間がいっぱいありましたよ。明るいんだけど堂々としてて、周りに流されず自分を持ってる。やりたいことを素直に表現できるところが素敵だなと感じました。

原作の世界観やキャラクターのイメージは忠実に再現しつつも、いい意味でマンガっぽくはない、お二人のリアルで等身大のお芝居も魅力です。

  

桜井 この作品の前にコミック原作の映画『ういらぶ。』の撮影をしていて。『ういらぶ。』はデフォルメされた演出の作品だったので、コミック実写化ってそういうものなんだと思っていたら、今回は全然違いました。廣木監督からは「普通でいてくれ」って言われ、普通って何!?って(笑)。そんなにたくさん説明してくださる監督ではないので自分で考えて演じないといけなかったんです。まだ経験の浅い私にとっては難しかったですが、あんまり意識せずナチュラルでいるように心掛けました。

吉沢 僕は廣木監督とは前にも一度ご一緒しているので、お互いわかっていた部分もあって。自分が台本を読んで感じたことをそのままやらせていただけました。

お互いの印象は⁉「お顔も美しく、黙ってる姿も雰囲気があるのに緊張を和ませてくれる」(桜井)

役を離れたお互いの印象は…?

桜井 『ラストコップ THE MOVIE』で共演させていただいたのですが、連ドラからの空気がすでに出来上がっている中でも堂々とされてて、ひとりで大丈夫な方なんだなって印象があったんです。これだけお顔も美しいので、黙ってらっしゃる姿も雰囲気があって。あんまり喋らない方なのかなと思っていたら、実は全然そんなことはなくて、私がたまに出る岡山弁をマネして下さったり、たくさん話して下さって緊張が和みました。

吉沢 役については一切話をしてなくて、本当にどうでもいいことばっかり話してたよね(笑)。桜井さんは映画をほとんどやったことがないって仰ってましたけど、現場でも本当に堂々としてて、お芝居への向き合い方も素敵で相手役として心強かったです。ノリもいいし、変顔もするし(笑)、本当に可愛らしい人間味あふれる方だなと感じました。

桜井さんは女優としていい意味で真っさらで色が付いてないところが魅力ですよね。

桜井 ありがとうございます。監督の言われることに柔軟に演じていくのが女優さんというものかなと思っているので、自分の持っているものを出しつつも、どの現場でも光希みたいに素直にいることは心掛けています。

製作陣が「あれだけの顔面を持っているのに、それを全力で使ったことが一度もない」と言われているように、吉沢さんはこれまでイケメンでもどこか一癖あったり、ストレートにかっこいい役はされてない印象でしたが、今回は吉沢さんの素のかっこよさがフルに生かされてますよね。

吉沢 どうなんでしょうね、自分ではあんまりそういうことは意識せず…。もちろん遊はかっこいい男ではあるんですけど、周りからどう見られるとかいう意識で生きてる男ではないので、そういう意味でも自然にいるようにしていました。

今回も吉沢さんの「少女マンガの世界から飛び出してきたような美しい顔立ち」が前面に語られていますが、イケメンという枠で語られることに抵抗はあります?

吉沢 以前はそう言われることが気になったりしましたが、自分をきっかけに見てくれる方が増えて、そこから芝居もいいなって思ってもらえたらいいんじゃないかなって。今は素直に嬉しいです。

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